ファイナルギアDIY交換（4.1→4.5）その1

ファイナルギアを純正の4.1からCUSCOの4.5に交換します。

デフの取り外しはこちらです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2349356/car/1859486/5884895/note.aspx
今回はデフオイルも抜きました。
ドレンボルトはパッキンを新品にして既定トルクで締めておきました。
49N•m

【必要な純正部品】
ドライブピニオンワッシャ/厚さｍｍ/誤差範囲/在庫
90201-35497 1.70mm 1.69 to 1.71mm
90201-35498 1.73mm 1.72 to 1.74mm
90201-35499 1.76mm 1.75 to 1.77mm
90201-35500 1.79mm 1.78 to 1.80mm
90201-35501 1.82mm 1.81 to 1.83mm
90201-35502 1.85mm 1.84 to 1.86mm ◯
90201-35503 1.88mm 1.87 to 1.89mm ◯使用中
90201-35504 1.91mm 1.90 to 1.92mm ◯
90201-35505 1.94mm 1.93 to 1.95mm ◯
90201-35506 1.97mm 1.96 to 1.98mm ◯
90201-35507 2.00mm 1.99 to 2.01mm ◯
90201-35508 2.03mm 2.02 to 2.04mm ◯
90201-35509 2.06mm 2.05 to 2.07mm
90201-35510 2.09mm 2.08 to 2.10mm
90201-35511 2.12mm 2.11 to 2.13mm
90201-35512 2.15mm 2.14 to 2.16mm
90201-35513 2.18mm 2.17 to 2.19mm
90201-35514 2.21mm 2.20 to 2.22mm
90201-35515 2.24mm 2.23 to 2.25mm
90201-35516 2.27mm 2.26 to 2.28mm
90201-35517 2.30mm 2.29 to 2.31mm
90201-35518 2.33mm 2.32 to 2.34mm
全22枚
※分解測定してから発注すればある程度購入量を削減できます。

サイドギアシャフトワッシャ/厚さｍｍ/誤差範囲/在庫
90201-52001 2.58mm 2.57 to 2.59mm
90564-46014 2.60mm 2.59 to 2.61mm
90564-46015 2.62mm 2.61 to 2.63mm
90201-52003 2.64mm 2.63 to 2.65mm
90564-46016 2.66mm 2.65 to 2.67mm
90564-46017 2.68mm 2.67 to 2.69mm
90201-52005 2.70mm 2.69 to 2.71mm
90564-46018 2.72mm 2.71 to 2.73mm
90564-46019 2.74mm 2.73 to 2.75mm ◯
90201-52007 2.76mm 2.75 to 2.77mm ◯
90564-46020 2.78mm 2.77 to 2.79mm ◯使用中（R）
90564-46021 2.80mm 2.79 to 2.81mm ◯
90201-52009 2.82mm 2.81 to 2.83mm ◯
90564-46022 2.84mm 2.83 to 2.85mm ◯
90564-46023 2.86mm 2.85 to 2.87mm ◯
90201-52011 2.88mm 2.87 to 2.89mm
90564-46024 2.90mm 2.89 to 2.91mm
90564-46025 2.92mm 2.91 to 2.93mm
90201-52013 2.94mm 2.93 to 2.95mm ◯
90564-46026 2.96mm 2.95 to 2.97mm ◯
90564-46027 2.98mm 2.97 to 2.99mm ◯
90201-52015 3.00mm 2.99 to 3.01mm ◯
90564-46028 3.02mm 3.01 to 3.03mm ◯使用中（L）
90564-46029 3.04mm 3.03 to 3.05mm ◯
90201-52017 3.06mm 3.05 to 3.07mm ◯
90564-46030 3.08mm 3.07 to 3.09mm
90564-46031 3.10mm 3.09 to 3.11mm
90201-52019 3.12mm 3.11 to 3.13mm
90564-46032 3.14mm 3.13 to 3.15mm
90564-46033 3.16mm 3.15 to 3.17mm
90201-52021 3.18mm 3.17 to 3.19mm
90564-46034 3.20mm 3.19 to 3.21mm
90564-46035 3.22mm 3.21 to 3.23mm
90201-52023 3.24mm 3.23 to 3.25mm
90564-46036 3.26mm 3.25 to 3.27mm
90564-46037 3.28mm 3.27 to 3.29mm
90201-52025 3.30mm 3.29 to 3.31mm
90564-46038 3.32mm 3.31 to 3.33mm
90564-46039 3.34mm 3.33 to 3.35mm
90201-52027 3.36mm 3.35 to 3.37mm
90564-46040 3.38mm 3.37 to 3.39mm
90564-46041 3.40mm 3.39 to 3.41mm
90201-52029 3.42mm 3.41 to 3.43mm
90564-46042 3.44mm 3.43 to 3.45mm
90564-46043 3.46mm 3.45 to 3.47mm
90201-52031 3.48mm 3.47 to 3.49mm
全46枚
※分解測定してから発注すればある程度購入量を削減できます。

サイドギアシャフトオイルシール（ドラシャ側）
90311-43009
必要個数2個

リヤデファレンシャルキャリアオイルシール（ペラシャ側）
90311-38070
必要個数1個

ドライブピニオンナット
90179-20018
必要個数1個

ドライブピニオンベベアリング（フロント側）
90366-30108
必要個数1個
SSTが無ければ再使用不可

ドライブピニオンベアリング（リア側）
90366-35170
必要個数1個
※再使用可

ドライブピニオンベアリングスペーサ
41231-24010
必要個数1個
※ディスタンスカラーを使う場合は不要

ケースベアリング（サイドベアリング）
90366-50001
必要個数2個
※再使用可

リングギアボルトロックプレート
41222-22010
必要個数5個
※こちらはCUSCOのLSDの場合は使用せずネジロックになっています。


【その他必要なもの】
・ドライブジョイ シールパッキン1281
・プレート型トルクレンチ（東日製作所 SF3N）
・光明丹（新名丹のほうが鉛が入ってないので体に優しい）
・油圧プレス
・ベアリングセパレーター
・その他それなりの工具

こちらは組み上がった後に撮影した写真ですが、こんな感じで固定して作業します。

【デフカバー開放】
デフカバーを開けるためボルトを全箇所取り外します。
14ミリ　47N•m

赤丸部分に丸棒を当ててハンマーで叩きます。

デフカバーが開いたらベアリングキャップを脱脂してLとRの文字入れをしておきます。

※ベアリングキャップとキャリアは一体で加工されているため組み合わせを変えない。

分解前のデフの状況を確認します。

※このデフは某有名チューニングショップにて3.9ファイナルオープンデフを4.1ファイナル&1.5WAY機械式LSD組込したものになります。


【分解前のバックラッシュを測定】
リングギアとピニオンギアのクリアランスを測定します。
リングギアを回転方向に揺さぶるとカタカタ動きこの範囲がバックラッシュです。
今回、リングギアを動かすとコンパニオンフランジがスルスル動いたので六角レンチを挟んで動かないようにはしましたがバックラッシュの測定が上手くできず測定の精度が悪いです。
測定値0.17〜0.19

測定の精度が問題ないと仮定して広めギリギリです。

※基準値0.13〜0.18mm

【分解前の歯当たりを確認】

超トー当たりです。有名チューニングショップが組んでいるのでこの歯当たりの方が良いというノウハウでもあるのでしょうか？

【デフ玉取り外し】
ベアリングキャップを外します。
ボルトを完全に緩めて2本のボルトをつまんで持ち上げればボルトとセットで簡単に取り外せます。

17ミリ　85N•m

ドライブシャフト部のオイルシールを外してサイドシムを丸棒を当ててハンマーで叩きます。

シムの下側に隙間が空いたらマイナスドライバーを使ってテコの原理で持ち上げ、最後はケースの上から同じようにして抜きます。

※ケースに傷がつかないようにウエスを挟む

片側のシムが抜ければ反対側はマイナスドライバーで押し上げて上から手で抜けます。

シムが抜ければリングギアの内側に手を入れてデフ玉を取り出します。
左右のベアリングのアウターレースが落ちるので一緒に持ち上げます。最低でも片側は持っておかないと両方とも落ちたら左右が混ざってしまいます。同じ品番のベアリングですがアウターとセットで作ってあるので左右入れ替えはできません。

【分解前仕様まとめ】
ファイナルギア4.1
CUSCO 1.5WAY
サイドシムL:2.937mm
サイドシムR:2.858mm
ピニオンシム2.032mm
バックラッシュ:0.17〜0.19
歯当たり:超トー当たり

【リングギア取り外し】

デフ玉からリングギアを取り外します。
リングギアの固定ボルトを外します。

ボルトを抜いてリングギアの端をハンマーで優しく叩けば外れます。
リングギアの下にウエスを敷いておく方が良いです。

17ミリ　94N•m

【ピニオンギア取り外し】
ピニオンギアを取り外すためコンパニオンフランジのナットのカシメを起こしてナットを取り外します。

30ミリ　

コンパニオンフランジは手で抜けます。
両手で掴んで中心を親指で押すようにすれば外れます。

外れない場合は下からハンマーで叩くか固着している場合はプーラーで抜くことになります。

オイルシールとオイルスリンガを外します。

フロント側のピニオンベアリングが見えます。
このベアリングはインナーレースを引き抜けなければダメージが入ります。
ギアプーラーも爪を掛けれそうな部分も無いので専用のSSTじゃないと無理そうです。

油圧プレスでピニオンギアを抜きます。

細い棒を間に入れてますが実際は長いソケットを逆さにして作業しました。

ピニオンギアが抜けるとフロント側のピニオンベアリングは乗っかっているだけになるので回収します。

ピニオンギアが抜けました。

【リア側のベアリング取り外し】
リア側のベアリングを取り外します。
間にピニオンシムが入っています。

このベアリングはインナーレースに力を掛けて抜かなければベアリングにダメージが入ります。
ベアリングセパレーターをセットするとボールとケージに遊びがあるのでダメージを入れずに抜くことが出来るので再使用できます。

プレスで抜きます。
初回はかなりの圧力が必要でした。

外れました。

【ファイナルギア比較】
写真左
CUSCO 4.556
ピニオンギア数9
リングギア数41

写真右
純正 4.1
ピニオンギア数10
リングギア数41

【ピニオンギアにベアリング組み付け】
4.5のピニオンギアに外したピニオンシムを入れてベアリングを圧入します。

その2へ
https://minkara.carview.co.jp/userid/2349356/car/1859486/7699242/note.aspx