■ 昨年9月某日 ホームセンター駐車場でもらい事故に遭った。
通路で停止している当方の車に、相手がバックで入庫した際の接触破損事故。
ようやく示談合意に至る。
<事故の内容>
■ ホームセンター駐車場の通路で、前方の車が突然バックしてきて、停車している我がレガシィの前方に衝突、双方が大破した。
<事故の顛末>
■ 事故直後警察に連絡、現場検証と事情聴取
相手はこちらがぶつかってきたと主張。
警察官立会いの下ドライブレコーダーを閲覧、こちらの完全停止を確認。
相手が後方の安全確認をせずに一方的に衝突させていることがよく分かる。
百聞は一見にしかず、相手は黙り込んでしまった。
■ 自ら相手保険会社との示談交渉
当方の保険会社に相談したところ、「被害者が無過失を主張する場合、被害者側の保険会社は示談交渉に関与できない」とのこと。
当方も過失があると認めて双方保険会社同士で交渉すると、規定の過失割合で事務的に処理されてしまい不本意な結果になること必至なので、自ら相手保険会社と交渉することにした。
相手の保険会社は、世間ですごい評判の損保ジャパンだ。
損保ジャパンが事故時のドライブレコーダー映像を見たいというので電子送付した。
■ 双方の損害額・・・修理費用見積り額
当方 30万円
相手 20万円
■ 事故の責任割合で紛糾
損保ジャパンがレコーダー映像を見て事故責任割合を提示してきた。
相手 7 : 当方 3
■ 主張はこうだ
相手の都合のいい判例を探し出してきて次のように主張してきた。
主な原因は相手方の後方安全確認を怠ったことに起因するが、当方の過失として、クラクションを鳴らして衝突の注意を促さなかったこと、車間距離を空けていなかったことを上げてきた。
なにーぃ、
7:3
だとぉー!
■ 全く納得できない。
こちらは余裕を持った車間距離で停止しており、クラクションを鳴らすのは善意であって義務ではない。
安全に入庫できるしぶつかってくるてとは思っていない、完全なもらい事故だ。
こちらも、10:0 の判例を探し出し対抗する。
うわさでは聞いていたが損保ジャパンの保険金出し渋りが始まったと感じる。
当方は当然
相手 10 : 当方 0
を主張。
■ 年が明けても一向に責任割合の合意が得られないので、 ㈳交通事故紛糾処理センターに相談する。
センターの弁護士を通じて何回か示談交渉してもらった。
■ 3か月を経過し、センターは、相手 9 : 当方 1 の和解斡旋案を提示したが、相手は7:3に固執し合意に至らず。
同センターの審査を申し出するも相手応じず。
センターでの示談成立には至らなかった。
ゴネ得は許さないぞ、長期戦を覚悟する。
■ 示談交渉は、その後も全く歩み寄る気配がないので、
3月下旬、簡易裁判所に損害賠償通常訴訟を提起した
(弁護士費用が高額なので自分で本人訴訟する・・・保険会社の弁護士特約未加入)
■ 損害賠償通常訴訟
◇ 損害賠償請求額 30万円
◇ 民事訴訟費用 9,710円 で済む
<費用内訳>
①申立て手数料・・・印紙3,000円
(1,000円×30万円/10万円)
<訴訟の目的の価額に応じて算出される>
訴訟の目的の価額が100万円までの部分、
その価額10万円までごとに1,000円。
②民事訴訟等手続に必要な郵便切手
郵便切手・・・6,710円(切手各金種合計)
■ 先週、裁判所が相手方に訴状と裁判日の呼出状を送付した。
すると、今週に入って損保ジャパンから当方の保険会社に、訴状を取下げて示談に応じてほしいとの連絡がきた。
■ 当方の保険会社から、責任割合は 相手 9 : 当方 0 とし訴状を取下げるの内容でどうかとの打診あり、提案を応諾することにした。
即ち、相手が当方の損害額に対し 9割 補償し、当方の相手に対する補償は 0 ということだ。
自動車保険の等級も下がることなく20等級のまま継続できるということで示談に応じることにした。
■ 示談が成立したので、簡易裁判所で訴状の取下げ手続きを行ってきた。
後日、訴訟費用のうち使用しなかった郵便切手4,967円分が郵送されてきた。
■ 交渉経緯
事故発生 → 示談紛糾 → ㈳交通事故紛糾処理センター相談 → 相手方はセンターの斡旋案を拒否 → 交通事故損害賠償通常訴訟提起 → 裁判日決定 → 相手方が示談を願い出 → 相手 9 : 当方 0 で示談成立
<教訓と反省>
■ 解決まで7ヵ月と長い時間かったが、勉強になったね。
① 示談交渉は保険会社の言いなりになってはいけないこと。
保険会社のお姉さん方は、事故の過失割合を過去の判例を参考にして決めている。
保険会社はお互いに加害者側・被害者側に就くことがあるので、今回はこれぐらいにしておきましょうなどとお話をしているのだろう。
早く仕事を終わらせたいからね。・・・私見
② 自動車保険に弁護士特約を付けておくべきだったこと。
もらい事故で自分が無過失を主張する場合の示談交渉は、自分の保険会社は関与できない、交渉は弁護士に依頼するか自ら当たらなければならない。
■ 4日後、通帳の記入をしたら、補償金27万円が振込まれていた。
主な修理はバンパーの交換、自分で出来るのでDに発注した。
補償金で十分賄うことができる価格だった。
以上