インフルエンザより新型コロナが騒がれている理由を解説

新型コロナが流行しだしてから、「インフルエンザでも毎年沢山亡くなってるのにどうして必要以上に騒ぐの？」という意見をよくみかけます。



たしかにインフルエンザも決して侮ることのできない感染症ですが、両者には決定的な違いがあります。

それは、新型コロナウィルス感染症は、日本では自由に検査することができないからです。



検査ができないということは、病院や施設で働く医療スタッフがごく軽症の新型コロナ感染者だったとしても、そのまま働いてしまう人がほとんどだと思います。なんせ、そういった施設の看護師はただでさえ人手が足りず、簡単に休むことは許されないので。



そして、これは医療従事者だけではなく、新しく入院してくる患者さんにも当てはまることです。

風邪症状で入院してきた患者さんがいてもインフルエンザの検査はできても、PCR検査は容易にはできません。

なので、今の日本の病院、老人施設では入院してくる患者さんすべてがクラスターを起こす感染源となりうる状態なのです。



それに新型コロナウィルスが長期に渡って流行した時の影響は人類の誰もわかりませんし、現在のインフルエンザの最初の流行であると言われているスペイン風邪は100年前には5000万人近い死者をだし、100年たった今でも毎年遺伝子を変化させてワクチンがある現在でも毎年30万人以上もの被害者を出し続けています。

そのスペイン風邪レベルの新興感染症となりうるのが新型コロナウィルスなのです。よってワクチンができるまでは、多くの致命的な症状により亡くなる方が出続ける状態になることが予想されます。



今すぐ全医療従事者と入院、転院する患者にPCR検査ができる状態にしないと、あらゆる地域で院内感染が多発し完全な医療崩壊へと陥りかねません。



いかがだったでしょうか。インフルエンザが新型コロナよりも恐ろしくないという意味ではなく、私たちはとにかく新型コロナウィルスに対して無力であり、彼らのこと知らなすぎるから恐ろしいのです。