Arduino<->OBD2センサ読み取りユニットの動作テスト（ハードウェアセットアップ）

以前Uploadした、
「Arduinoに車速・回転数パルスと外付けブースト・温度センサをつなげてOBD2で配信する」ユニットの動作テストをまとめました。

最低限必要なものは
・Arduino Uno互換ボード　1台
・MCP2515 CAN bus モジュール
・OBD2(SAE J1962)メス型コネクターとケーブル
・ELM327互換Bluetoothアダプタ
・ArduinoIDEが動くUSBポート付きの適当なPC

ブースト圧（インマニ圧）取得には
・オートゲージ用ブースト・バキュームセンサ

水温、油温測定用には
・オートゲージ用水温・油温センサ

回転数・車速パルス測定用には
・パルス変換ユニット（後で詳細書きます）

MCP2515 CAN BUSモジュールです。数年前にAmazonで購入しました。

ポイントとしては
・MCP2515を搭載し、SPI I/FにてArduinoと通信するもの。
・水晶振動子が8MHzのもの（8MHz以外の場合はArduinoのスケッチ（のMCP2515初期化部分）を編集すれば対応可能かもしれませんが、試したことはないです）

※尚、今回のテストではELM327ユニットとこのユニットが1対1接続になり、このユニットがCANバス配線の端に位置することになるので、右下のJ1とあるジャンパピンはショートさせて、ターミネータ(終端抵抗)を有効にしておきます。

Arduino Unoボードです。まぁ、説明不要でしょう。。。

当然純正品が望ましいところなんでしょうが（実車だと電源の不安定性とかノイズとかあるでしょうから）、自宅で実車なしのデモなので、AmazonやAliExpressに大量に出されている互換品を使っています。

オートゲージ用ブースト・バキュームセンサーです。かなり昔に買ったものなので廃番になってるんでしょうか・・・？
ただ一応EBOSDという型番のセンサが売っているのを楽天で見ましたのでまだあるんじゃないかなと思っています。

随分昔に整備手帳
https://minkara.carview.co.jp/userid/2575675/car/2129201/4658526/note.aspx
で書いたのですが、ポイントとしては、
電源(12V)-センサ出力-GNDの3端子で、センサ出力の電圧(V)と圧力(P)の関係が
P[kPa]=100*(V-1)
となるものです。

オートゲージ用水温・油温センサです。
こちらも同じ型番のもの（3747-SENSOR）は楽天でまだ取り扱っているようでした。

かなり昔に整備手帳で特性を調べたのですが、
https://minkara.carview.co.jp/userid/2575675/car/2129201/4658543/note.aspx

モノとしてはNTCサーミスタで係数が
B=3529、R(25℃)=1.3kohmでした。
センサの抵抗をR、温度をT(K)とすればとすれば
R=R(25℃)*exp(1/T - 1/298.15)です。

Arduinoのスケッチでは上記係数を設定しています。

最終的な配線図はこのようになります。
ブーストセンサ、温度センサは必要に応じて設置、省略してください。

D2/D3ポートにつなげる車速・回転数パルスについては、
今回のテストは別のArduinoボードから擬似的にパルスを発生させるので直接接続をしますが、実車に接続させる際は、パルス電圧が標準の5Vから異なるケースがかなりあると思われますので、直接接続をせずにレベル変換回路が必要になります（後で書きます）