2010年03月24日
だめだと言われても止めないのは悪い子です。
これはただの愚痴といいますか、独り言なのでスルーしていただいて結構です。(笑)
それに、はっきりとは書きにくいので具体的じゃなく分かりにくいと思いますので、、。
今日は外でお仕事でした。
釧路とその近郊をロケ地として撮影している、この夏公開の映画の取材です。
釧路でのロケはもう今週中にクランクアップするので、今日から3日間あたりで、いろんな媒体が取材に参加するわけです。
今日は、全国区の映画雑誌社が2社と、地元新聞社とその同系列であるサブメディアが取材する日でした。(私は地元新聞社のサブメディアのライターとして参加しました)
さらにそのほか、映画の番宣クルーや、協賛スポンサーのCM撮影クルー、メイキング撮影クルーなど、とにかく本家の映画撮影班のほかに、取材・撮影隊が山ほど集結しているのです。
そのひとつひとつを、映画会社の宣伝部担当者さんが常に公平に対応し、ちょっとした空き時間に、各クルーに順次撮影する時間を配分したり、「●●さん。今、雑誌の撮影を先にしてもらってますが、これが終わった後、ディレクターに少し話しを聞ける時間を取りますから、もう少し待っていてください」と、放っておかない気遣いをしてくれたり、、、。
その気遣いや公平な配分の仕方は見事だと思いました。
その方が取材陣に言ったのは、
「カメラオフと本番の時は撮影しないでください。
リハやテスト時は撮ってもいいです」
つまり、出演者がメイクを直していたり、ちょっとした休憩で談笑していたり、監督さんから指示を受けているなど、そういうカメラが回っていないときは撮ってはいけない、ということ。
そして、あとは当たり前のことですが、本番中はシャッター音やフラッシュが干渉するのでNG。
どちらもダメな理由は、この系統の仕事をしていたらなんとなく分かりますし、そう言われたらもちろん守りますよね?
ところが、カメラオフの時、カメラを向けてシャッターを切っている人がいるんです。(笑)
それで、「あれ、言ったこと、伝わってなかったかな?」という感じで、映画会社の宣伝部の方が、改めてルールを伝えに行くけど、またあとで何食わぬ顔で撮り出す。
あれって、言う事聞かないにも程があるというか、イエローカード2枚くらいいってない? って感じ。
これがまったく違う地域の、東京から来たメディアの人だっていうならさほど気にならないけど、同じ地域の同じ系列媒体の人だからハラハラする。
そして、映画撮りの場面が変わってセットを移動させる間に、
「じゃ、ちょっと雑誌プロモーション用にスチール撮影します。他社の方は撮影をご遠慮ください」となって、
出演者が並んでポーズを取ります。表情も作ります。
とても雰囲気の良い画ヅラなので、どこの媒体社も気にはなる。
でも、ここは我慢。ルールだからじっと見守るしかない。
それに、やっぱり他社の作った画ヅラなのだから、後ろから盗み撮りするような姑息な真似は、クリエーターなら意地でもしたくないですし。
なのに!
また後ろから連射音が聞こえる。
またあの人が撮ってるんですよ。(?_?)
すると業を煮やした顔で、宣伝部の方が行って、今度は結構きつく「ここは出稿する雑誌用の撮影ですから、撮らないでください。さっきも言いましたよね?」と怒っている。
私もそれ見て、「あ、とうとう怒った。だよなぁ。いくらなんでも非常識すぎるもんなぁ」とは思ってたのですが。。。
恐ろしいことに、その後も、件の人物は、懲りずに堂々とシャッター音を響かせていたのです。
その連射シャッター音が響く度、宣伝部の方が、呆れた顔で後ろを振り返るのですが、本人は気にもせずガンガン撮りまくっていました。(*_*)
ダメだということを守らないのは、社会人としてアウトでしょう。
その場を統率する人を尊重できないなら、参加する資格はないと思います。
報道系カメラマンだから、こういうプロモーション現場に慣れていないとか、報道系カメラマンだから、撮りたい衝動を抑えきれないとか。そんなのはあり得ませんよ。
その場のルールを守れないのは論外です。
「退場!」って言われたら良かったのに。(笑)
しかしなぁ。一緒だった記者さんも年下だったせいか、「やめた方がいいですよ」と言えなかったみたいだし。
記者さんは普通にいい人だっただけに気の毒でした。
よく、事件や災害が起こると、
「マスコミの良識のなさ」が取り沙汰されますが、その原因は報道陣側にもきっとあるのだろうな、、、、と思えてくる人でした。
私や、私と一緒に行っていたスタッフも、
その良識のない、、、つまりその同じイニシャルDの系列メディアとして行っていたことが、非常に恥ずかしかったです。
実際の所属は別会社ですし、向こうは報道人で私たちは広告屋という人種違いでもありますが、でも同じイニシャルDの看板を背負っての参加ですので、同じように思われそうで、そこがすごく嫌で恥ずかしかったです。
だいたい。
私は、ただ闇雲にシャッターを切り続けるカメラマンさんを信用しません。
新聞なのだからせいぜい1カットくらいしか使わないだろうに。
何時間も撮り続けて、何千枚ほども撮ってるんじゃない?
きっとセレクトするだけで一苦労だと思うんだけどな。
自分の仕事に夢中!
っていうのも、ルールを守っていてこそ、ですね。
あぁ、今日は嫌なものを見た。
でも、その一方、いろんな方の仕事ぶりも見られて楽しかったです。
映画専門誌の記者さんで、私よりも少しお若いくらいの女性の方がいたんですが、合同インタビューの時、ことごとく、私が絶対聞きたい! と思うことを真っ先に聞いていたので、きっと同じような思考回路の人なのかなぁ。。。
って思ってまして、空き時間にもちょこっと世間話をしましたら、なかなか話しが合う。(笑)
今度、またどこかで会えたらいいな。
今度再び会えたら運命だな。(笑)
あと、やはり別の映画専門誌の男性記者さんは、なんというか、さすがに専門誌記者っぽくて、聞くこと話すことが哲学的で抽象的。(笑)
それでも、それにちゃんと答えていた若い出演者さんたちは偉かったと思います。
偉かったといえば。。。。
ロケの最後、囲みインタビュー会場へ入る時、
スタッフやメディアの人たちのためにスリッパを出して並べてくれていた主演女優のA・Yさんは、とても偉いと思いました。
つい一昨日、月9の「コード・ブルー」で見た女優さんが、目の前でしゃがんでスリッパを並べてくれているんです。
いい子だなぁ、と思いました。
そして4社4人の記者&ライターを前にインタビューを終え、皆でその部屋を出る時、その女優さんが、「あの、、うまく話せなくてごめんなさい」とうつむきながら言ってくれたんです。素では、すごくシャイな方のようです。
私はとっさに、「いいえ。とんでもありません。ありがとうございました~」なんてありきたりな事しか言えませんでしたが、その時も、いい子だなぁ、と思いました。
ダメだと言われても止めない悪い子、いや、、、悪いおっさんがいて、すごく嫌な気持ちになりましたが、その一方で、
いい子だなぁと思える方がいて、その純粋な言動で、嫌な気持ちが洗われたのが救いでした。
ちなみに…。
その女優さんは、ちゃっくんさんの大好きな女優さんだったので、事前にちゃっくんさんから1つ質問事項をお聞きして行ったのですが、インタビュー時間が激しく短くて、それを聞くことはできませんでした。
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Posted at
2010/03/24 21:55:18
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