⑤の続きになります。
●5月4日(金)
敦賀に来ているので、せっかく持ってきたコイツで街を巡ろうと思います。
出番ないかと思ったけど、引っ張り出せてよかった。ただ燃費悪化させた荷物になるところでした。
まず訪れたのは、気比と言えばここ。
日本三大松原のひとつ、気比の松原です。
とても静かで心安らぐ場所です。
入り江の海岸でとても波が穏やかで日本海とは思えないほどです。景色もグンバツですね。
しばし波の音に聞き入ってしまいました。
松原の中はこんな感じ。アカマツが見事です。マツタケがどっかに落ちてないものか。
自然を堪能したら次は人文ということで、気比を代表するもう一つの名所へ。
越前の国、一ノ宮の氣比神宮です。
さすが福井を代表する観光地、たくさんの人で賑わっています。
恋のパワースポットのようでたくさんの女性が来ています。
次はこちら。
旧大和田銀行本店です。国の重要文化財に指定されている貴重な建物です。
今では博物館になっています。
創始者の大和田荘七は俳優の大和田伸也と大和田獏の祖先のようですね。
その近くにあるのがこちら。
悪霊退散☆悪霊退散☆すぐに呼びましょ陰陽師!レッツゴー☆(古い)
ということで晴明神社です。安倍晴明は陰陽師で有名ですが、同時に天文学者であり、
天文の研究をするために敦賀に数年滞在したことがあるようです。
狭い神社の本殿の中におばちゃんがいて、他の参拝者の相手をしていました。
やはり映画や漫画の影響か、女性が多かった印象でした。
中には祭壇があり、祭壇の下に小窓があり、その中に祈念石という石が見えます。
この六角形のご神体に硬貨を投げ入れ、見事石の上に乗せることができれば願いが叶うというものでしたが…。
これがなかなか難しい。距離感がなかなか掴めませんでした。
敦賀は日本海側で初めて鉄道が通った場所だそうで、物流の拠点になった時期があったそうです。
当時の賑わいが感じられる場所があります。
敦賀鉄道資料館です。
入場は無料で、敦賀港駅の宿舎を再現したものなのだとか。
ここから船でロシアに渡り、遥かヨーロッパまで鉄道で物資や人を運んだ時代があったのですね。
そういう意味ではシベリア鉄道の延長線にあるのかもしれません。
もう一つそうしたヨーロッパとの関わりがある建物にも行きました。
人道の港 敦賀ムゼウム。ムゼウムはポーランド語でミュージアム、つまり資料館ですね。
杉原千畝が難民として逃れてきたたくさんのユダヤ人に対してピザを振る舞ったという「命のピザ」…。
というボケは置いておいて。
ビザを発行し続けたという場所です。
東ヨーロッパ系と思われる外国人がここを訪れていて、館内に流れている、杉原千畝の肉声インタビューを感慨深そうに聞いていたのが印象的でした。
ちなみにここも無料。さくっと見られるいい場所です。なかなか中身は重かったですが。
さて、港と言えば倉庫。どこにでもあると言っても過言ではないくらい最近増えた赤レンガ倉庫。
めっちゃ人おる。もう中に入れないくらい人がいたので何も見ずに退散しました。またいつか。
敦賀駅から貨物線の引込み線が延びていて、この港へ続いていますが、今は使われていません。
線路がそのまま残っている場所から撮りました。今にも貨物列車が走ってきそうです。
昔はさぞ賑わったんだろうなぁ。
廃線後のすぐ横に恋愛成就のパワースポットがもう一つ。
金ヶ崎宮です。
そもそも敦賀港駅は古くは金ヶ崎駅と言い、昔はこの辺りが敦賀の中心地だったそうです。
そういう場所は信仰厚い寺社があったりしますもんね。
なかなか立派な拝殿だ。屋根が本格的。
ぬこ。この神社で飼ってるのかな?全然逃げません。それどころか参拝者の前でお腹を見せて寝転がったり、猫なで声で鳴いたり。
こやつ、接客をわかっておるな!
自転車で走り回ったので、お腹が空きました。敦賀といえばソースカツ丼。ヨーロッパ軒という福井で有名な店がありますが、GW中ということもあり、大混雑。
正確には敦賀ヨーロッパ軒ですが、既に客待ちは27組…。今日は富山県まで行く予定なのであまりゆっくりもしていられない…。
なくなく後にします。またいつか食べに来るとします。
さぁ自転車を車に戻して、敦賀を発ちます…が、汗だくでご飯を食べていません。
近くにひとっ風呂浴びられる場所はないものかと探して、ちょうどよい場所がありました。
敦賀きらめき温泉リラ・ポート。
北陸本線の北陸トンネルを掘削中、出てきた温泉を利用したもので、敦賀の山あいにあります。
アルカリ性の湯でヌルヌル、ツルツルの感触。白鳥で入った泉質と似て美肌になる感じですね。
これはいい。
併設されていたレストランでソースカツ丼リベンジ。これも美味しいけど、やっぱりヨーロッパ軒で食べるまでは死んでも死にきれない!
敦賀を後にしてあとは帰るだけなのですが、最短で行くなら北陸道を南に下って米原から名神、東名を使えば早い。
でもなんとなく日本海側を通りたくなったので、わざわざ遠回りします。
なのでまずは北陸道を北上します。
しかしこのまま何も見ずに帰ってはこのブログタイトルの名折れというもの。
そこで数日前に来た道を少し戻ります。
永平寺付近で勝山方面へ進路を取り、見ていなかったダムを。
ダム20基目「浄土寺川ダム」(勝山市)。
まだできて10年という若いダムです。白いコンクリートがまぶしい。
奥にスキー場のコースが見えますね。やはり相当雪深い地域なのでしょう。
この上部の曲線が最近のデザインのようで美しい。
さあ未練はありません。今度こそ福井県に別れを告げます。また来るぜ。
国道157号線を北上して石川県に入ります。
県境のトンネルを抜けると、福井県側にはなかった雪が道のすぐ脇に。どうりで寒いわけです。
いくつかトンネルと橋を抜けて巨大なダム湖が見えてきました。
ダム21基目「手取川ダム」(石川県白山市)です。
石川県の中では最大のダムで、石川県で公式ダムカードを配っているダムが2つしかないうちの一つ。
実は3年前に別件で訪れたことがあり、その際にダムカードは貰っていたので今回は見るだけ。
既にこの時6時を回っていて、夕闇が迫っていたので焦っていたのもありますけど。
ロックフィルダムは石の壁のように見えて異質な感覚がまたいいです。
当然駐車場には誰も止まっておらず、ポツンと我がレヴォーグが止まっているだけ。
なんとなく何枚か撮影。
前回はレンタカーで来たので、自分のレヴォーグがここに停まっていること自体が変な感覚。
よくこんなところまで来たなぁ…と感傷に浸る。
ダムを後にして金沢市内に入るころにはすっかり陽も落ち、金沢の夜の闇を突っ走ります。
せっかく金沢に来たのだからとご当地グルメを。
金沢カレーの火付け役、ゴーゴーカレーは普段東京でも食べているので、ここはあえて外して。
ターバンカレーも金沢カレーとしては有名です。
またカツ。昼もカツ食べてるのに。と思ってここはチキンカツにしました。どっちもカツには違いありませんけど。
平らげたあとはそのまま高速に戻り、一路富山は魚津へ。
ホテルに着いたころには午後9時を回っていました。
今日はよく走りました。お疲れ様でした。
その⑦に続きます。
5月4日の走行距離:274.3km(通算1379.0km)
訪問ダム数:2基(通算21基)