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バディ男の愛車 [トヨタ C-HRハイブリッド]

整備手帳

作業日:2019年10月14日

シーケンシャルウィンカー発生装置の製作

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 6時間以内

1
今回の自作回路は「シーケンシャルウィンカー」を発生させる制御装置の製作です。
この装置の試作1号機は2017年11月に私のブログで紹介しました。
あの回路をもう少し作りやすくした版が今回の試作弐号機です。

これまでの回路設計と違うのは完全なアナログ回路で構成されています。
保安部品に使用する装置なので信頼性を考慮するとArduinoなどのマイコンを使うより、アナログ部品だけで構成した方が良いです。
今回のキモは「CDT7350」というICチップ。
中国製ですが車両の12~14.4Vがそのままダイレクトに入力できる珍しいICチップです。しかも、シーケンシャルを作るためのシフトレジスタ機能がモードとして用意されている「シーケンシャルウィンカー」専用のICです。
現在、製造中止になっているので比較的手に入りやすいものの、いつかは枯渇する運命のICです。
(日本では秋月電子で普通に買えます)
2
まずは回路図です。
回路図と言ってもICチップのマニュアルをそのまま掲載しました。
マニュアルにある「リファレンス回路」がそのまま使えます。

シーケンシャルウィンカーが珍しかった時代、自作されてた方はこのリファレンス回路をまねて作ってたと思われます。
シーケンシャル装置って売ってたんですが5000円から10000円ぐらいしたんですよ。中身はたぶんコレなのに。
これではイカンと思って情報を公開したのが2017年。ちょうど某ショップから2000円ぐらいで制御装置が売り出されました。
かなり良心的な値段です。
私が作ると数百円で作れますけど、それは部品を持ってるから。
1から作るなら2000円で買った方が効率がいいため試作機の改良を止めてしまいました。
今回、3連休で暇だったので改良版を作っての公開です。
リファレンスを若干弄ってシーケンシャルの時間を自由に変えれるようにしています。また、シーケンシャルと通常の切換えのみ実装してます。
FlashとForword&Backの切り替えは実装していません。
3
いつもの通りの実装図(表)です。
この部品配置で作ってください。
ICソケットは必須です。(ソケットの中に部品を納めるため)
この時、角のICソケットは使わないでください。
角タイプは中に部品が入りません。

リファレンス回路にはない大きな変更点はトランジスタアレイ(TD62084)を使っています。CDT7350は各チャンネルの合計で扱える電流が200mAしかありません。通常のLEDは1個20mAぐらい電流が流れますのでCDT7350で直接ドライブできるLED数は1個です。
シーケンシャルウィンカーはLED数を使いますのでトランジスタで増幅する必要があります。
8チャンネルのトランジスタアレイがあったので8チャンネル分しか使いませんでした。残り2チャンネルもトランジスタでドライブさせれば10チャンネル制御できます。
1チャンネルあたり200mAまでドライブできます。
4
実装図(裏)です。
試作1号機は空中配線を使っていたので半田付けが面倒でした。
今回、部品の配置を変えて空中配線が無くなるようにしました。
また、高価な部品を使わないように変更しています。
5
部品一覧です。
値段は参考としてください。
コンデンサはまとめ買いすると1個5円ぐらいですが個々で買うと30円ぐらいします。買い方で値段が変わるためです。
6
外観の写真です。
見やすいように熱収縮チューブでショート防止していませんが、全体を熱収縮チューブで巻いてしまいます。防水が必要ならケースに収めてください。
シーケンシャルの点滅スピードは青色の高精度半固定抵抗を回して調整します。安価な半固定抵抗でもいいんですが、高精度タイプを使うとかなり微妙な速度調整まで可能です。安価なタイプだと大雑把すぎてビジッと決まりませんw

シーケンシャルモードとノーマルモードの切り替えはジャンパーピンを使いました。頻繁に切り替えるならこの部分を切換えスイッチに変えて引き出してもOKです。
シーケンシャルのチャンネル数は8です。
7350チップは00(10チャンネル)、7350-02(6チャンネル)の2種類があります。10チャンネル版を使っていますが8チャンネルしか使っていません。

9ピンのコネクタを用意しましたが直付けでLEDとつなげてもOKですよ。
7
今回のシーケンシャル制御装置は入力側にウィンカー線を繋ぎます。
そのウィンカー線の模擬をする装置がこれです。
これも自作ですね。
ニーズは無いと思いますが、そのうちに記事にします。
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こちらはシーケンシャルウィンカー回路用のテストLEDです。
昔はこのLEDをカラ割ったフロントライトに埋め込んだんですよね。
はさみで切れる曲がる基盤っていうのがあって、その上にLEDを並べてました。

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この記事へのコメント

2020年4月26日 15:41
かなり前に恐らく同じ回路でシーケンシャル作ったんですが、当時回路図も何も書かずに作ってて、久しぶりにシーケンシャル作ろうと思った時にわからなかったんでめっちゃ参考になりました!
ありがとうございます!
コメントへの返答
2020年5月19日 13:54
こんにちは。
自分も備忘録で記事残してる感じなので参考になれば幸いです。
ただ、この回路はプログラムが無いので分かり易いんですが、このあとPICマイコン、Arduinoに至っては書いた本人ですら情報が足らず四苦八苦してますw

みんカラは色々制限があって大量の情報を残し辛いです。
2020年5月19日 2:32
コメント失礼します、こちらの回路を真似て作成したのですが約3週間色々と試してみたものの上手く点灯できずにいます😭
3枚目の実装図のL8〜L1で8ブロック制御しているのは理解出来てるんですが9ピン目のVOLTは何を指してるんでしょうか??
動画や8枚目の写真を見ると9本配線が確認できますが未使用でこちらの回路はプラス線での制御する理解で合っていますか??

〈〈自分で想定している結線〉〉
L8〜L1→抵抗→led→マイナス
※9ピンは未使用

宜しくお願い致しますm(__)m
コメントへの返答
2020年5月21日 15:27
こんにちは。
ご確認内容の「VOLT」が見つけられず「?」でしたが「Vout」の先を知りたいとの理解にたどりつきました。
Voutにさきに繋がるのは

Vout → 整流ダイオード → 抵抗 → LED3発 → TD62084 の11番から18番(L1~L8)

へ戻ります。
整流ダイオードは逆繋ぎ防止用なので無くてもいいです。
8/8写真の右側に赤のコードがありますよね?
これが+13.8vラインです。
TD62084の10ピンはFreeにせず13.8vを繋ぎます。
8/8の写真は白コードの先にLEDが8発(4発の並列)で繋がっているので赤コードがFreeに見えますが繋がってます。
大量のLEDをドライブ出来る事を見せたくて誤解を産みそうな写真で申し訳ないです。

なおTD62084の9番はGNDに落として下さい。
2020年5月19日 21:10
もんど!!さん横からすいません。

この回路はマイナス制御?になると思います。

ウインカープラスは共通で、L1~L8のマイナスに向かう感じです。

+→抵抗→LED→L1~8

CDT7350のL1~10はLEDを点灯させるための電源としてはそんなに出力を出せないので、トランジスタアレイを入れる事によって、LEDは別電源で出力取れるようにする回路です。

トランジスタアレイL1~8部分は簡単にゆうと、+→抵抗→LED→と流れてきた電気をアースに流すか流さないかのスイッチの役割です。

この回路の場合そのスイッチをオンオフしているのがCDT7350です。

と思いますが僕もめっちゃうろ覚えなんで間違ってたらすいません(^^;

ちなみに昔この回路でトランジスタアレイ部分を使う事でCDT7350側12v、LED側24vのウインカーを制御してたんですけど、今回こちら参考にして作ったら回路が破裂して一気にテンション下がって完全に行き詰まり中です(^^;
コメントへの返答
2020年5月21日 15:45
こんにちは。

私より先に回答頂きありがとうございます。
認識はあっていますよ。

24vの球をドライブして吹っ飛んだみたいですが以下は大丈夫でしょうか。

・CDT7350は15vまでしか入力出来ない。
・CDT7350のOutチャンネルを流れる電流の合計は200mA以下でないといけない

TD62083は30VでもドライブしますがCDT7350が24vを直接ドライブ出来ないのでCDT7350を使う意味が余り有りません。
DCDC(3端子レギュレター)を挟む必要があるので小型化出来ないです。
私ならPICかArduino使います。
私のナイトライダー記事を参考ください。
あれは12vドライブですが3端子レギュレターを変えれば24vでも動きます。
少しハードル高いですけど、自由に点灯パターン作れますし。
2020年5月19日 22:57
みつのりさん
コメントありがとうございます!仰る通りでトランジスタが何たるかを理解出来ておらずGoogle先生に色々と教えてもらって無事点灯しましたm(__)m

電子回路は難しいですね💦
プログラミング開発が仕事なのでロジックは理解できるんですが回路図と実体図を理解するのが難しいです😭

バディ男さん
コメント汚してしまってすいません😂
2020年5月22日 17:33
バディ男さん返信ありがとうございます!

arduinoやpicやラズパイ興味あって勉強したいなと思いますが手がつけられずにいます(^^;

CDT7350の頭にrohmのBP5293-12を入れて制作し、TD62083の制御側?は12v、シンク側?は24v→整流→CRD→LEDからのマイナスを繋いで昔作ってうまく動作してたんですが、今回動作せずBP5293が破裂しました(^^;

もう一度部品を調達してやり直します(^^;

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何シテル?   05/11 13:05
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