2021年になりましたが、コロナの脅威は相変わらずですね。
千葉も含め、1都3県が緊急事態宣言を国に要請したとか。年明け早々から大変なことに……。
去年の話になりますが、ディーラーに発注していた206CCの内装パネルを受け取りに行った際、電気自動車であるDS3クロスバック E-TENSEを試乗させていただきました。しかも1人で。
エクステリアはガソリン版と大きく変わらず。
カラーはブランパールナクレでしょうか(間違ってたらごめんなさい……)
訂正:クリスタルパールというE-TENSE専用カラーがあるようです。他車では見ないカラーなので、多分それかも。
他車の同様のカラーと比べてメタリックが効いていて、陰影がよりクッキリしているように思えます。
リアデザイン。
左側にE-TENSEのロゴがありますが、中々芸術的なフォントです。
Eの文字はシグマ(Σ)のようにも見えます。
ガソリン版と同様に、ドアノブは普段格納されていますが、キーを持って車に近づくと自動で出てきます。
こういうのってオオッ!てなりますよね。
お次は内装です。
試乗車はホワイト色のリヴォリ仕様でした。
フランス人がやりたいようにデザインしたらこうなったというのか、異様とも思える特別感があります。大分前に試乗したガソリン版のバスティーユ仕様と比べても、より前衛的に感じました。
なお、ダッシュボード上部はブラックとなっており、フロントウィンドウへの映り込みは気になりませんでした。
写真ではわかりにくいですが、メーター回りの立体的な造形はかなり力が入ってます。是非一度見てほしい。
センターコンソールはかつてのDS5と同様のデザイン。中々カッコいいです。
シフトレバー前方にはスマホの無線充電スペースがあります。
シートはサポート部分がナッパレザーで、座面はファブリックのコンビシート。
レザーは柔らかく座り心地は良いですが、個人的には208GT-Lineのアルカンターラシートの方が好みかも。
後部座席は208よりも余裕はありますがC3エアクロスよりは狭い感じ。
窓は完全には開き切らないものの嵌め殺しではないので、居住性はそこまで低くはないかと。
そして試乗の感想となりますが、まず第一印象として、フレンチテイスト全開の内装と電気自動車の走行フィールが相まって、ものすごく変な車(誉め言葉)に乗っている感がスゴイです。やはりこの独特の世界観がDSの魅力なのかも。
また、上位ブランドだけあって静粛性はe-208と比べ高くなっています。
最新のフランス車の事情はわかりませんが、静粛性の高さ故に妖精さんが出始めたら気になりそう……とか余計な心配をしてしまうのは、旧世代プジョーに毒されてしまった所為でしょうかw
モーターのトルク感はe-208同様に高く、ノーマルモードで既に加速は十分。そしてスポーツモードにすればかなり力強く加速してくれます。
ただしエコモードは相当のんびりなので、電費に特化したい時専用って感じですね。
足回りはe-208と比べてソフトで、この足回りを作るのにかなり試行錯誤したんだろうな……という印象。
ホイールベースやトレッドに制限があり、かつ重心が高いBセグメントSUVを、まともに走れるようにした上でソフトに仕立てるというのはかなり難易度が高いように思えます。この辺は無理していないと思われるe-208の方がしっくり来ました。
まとめですが、前述のとおり最大の魅力はこのブランドならではの独特な世界観なのではないか、と思いました。
電気自動車になったことで変態さ(誉め言葉)加減がさらに増した感じで、おそらくこの感覚は他の車では得られないのではないかと。
最新のテクノロジーで武装したドイツ車や、きめ細かな配慮が効いた国産高級車に対し正面から立ち向かうのではなく、デザインによる芸術性で勝負しようということなのかもしれません。
DS3クロスバック、後部座席もそこそこで立体駐車場にも入るので、選択肢としては意外と悪くないのかなぁと思いました(208同様、利用環境の問題で選ぶならガソリン車になりそうですが)
まあ問題はエクリプスクロスPHEVと同様にその価格で、ガソリンモデルでも少し出せば508が買えてしまうんですよね。やはり508は素晴らしいので。
Posted at 2021/01/03 10:49:54 | |
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