YASU@黒七のブログ一覧

お久しぶりの投稿となります（汗）

今日はMazdaが日本の車として、レシプロエンジン以外のロータリーエンジン車としてのル・マン制覇した日です。

マツダスピードチームの出自はマツダオート東京、ディーラーのモータスポーツ部門が興したのがルーツ。
初挑戦は１９７４年にシグマMC７４からスタート。
チーム規模は２０名弱、戦えるマシンは１台だけ、メーカー側の技術サポート無しというプライベーターと言っても良い体制から。
結果はトラブル続きで規定周回不足で未完走扱い
１９７９年に再挑戦
RX-7をベースにしたRX-7・２５２iで参戦
結果は予選落ち
と燦々たる有様。
しかし、１９８１年から毎年参戦し、完走、クラス優勝したら一つ上のカテゴリーへステップアップを果たし１９８３年からMazda傘下のファクトリーチーム「マツダスピード」に発展、最終的にメーカーの全面技術支援を受けトップカテゴリーで総合優勝を狙うまでに成長。

そして１９９１年６月２３日、翌年のレギュレーション改定でロータリーエンジンは参戦できなくなるので正真正銘のラストチャンスに掴んだ優勝でした。

ここでマツダが優勝した凄さを計る話を
当時のマツダスピードチームの規模はスタッフ総勢１３０名ほど
マシンは３台体制であったが１台は去年のモデルである７８７、実質優勝争いできる７８７Bは２台だけでした。

ワークスチームとしては小規模で有力プライベーターチーム位の小所帯でした。
ちなみに当時の優勝候補筆頭のメルセデスベンツは３００名以上のスタッフに４台のマシンを揃えドライバーは新進気鋭の若手からル・マンを知り尽くしたベテランを揃えた盤石の態勢
誰もが優勝はメルセデスかジャガーと思っていたことでしょう。

ここでちょっとしたエピソードを
当時のロータリーエンジン技術監督の４７士の一人、松浦さんの話。
メルセデスベンツチームは地元のファンに嫌われていたらしい
何でも大挙してやって来た、洗練されたシルバーアロー軍団は〇チスが攻めてきたように見えて蹂躙されてる感じがして本音は優勝して欲しくなかったとかｗ
あの運命の午後一時、１号車のメルセデスベンツがピットに停まり、Mazda７８７Bがグランドスタンド前を通過する毎にスタンドからカウントダウンの声援が飛んだとかｗそしてトップに躍り出たときには大歓声が止まなかったとかｗ判官贔屓は万国共通でしたｗ
今考えたら地方の中小企業が大企業に打ち勝ったようなものですからね、伝説になるのも納得。

毎年参戦し続けて

ル・マンに溶け込むことを選んだMazda

負け続けても泥臭く何度も挑み続けたこの愛すべきメーカー

次の新たな挑戦を心待ちにしているファンは多いはず、ロータリーハイブリッドとかでも参戦してくれないかな～と思いますね。