さて、先日nagisa240さんからひょんなことから頂いたZのプラモデル。
すでにつぶれてしまった熊谷行田エリアにあったという、
伝説の模型店で手に入れたらしいこのキット。
とんでもない怪しいカビや埃がたぶん購入当初からついたままであったらしく、
これはさすがにお部屋で保管するには厳しい状態にあったのでとにかく
濡れ雑巾できれいにお天道様に充てて虫干しを慣行!
せっかくなのでどんな素性の模型だったのかをちょこっと調べてみました。
今回は手元にある貴重な模型が乗っている資料を片手にどんなシリーズだったのか
頂いたプラモデルすべてを検証することができたので各個載せていこう。
そもそもミニプラモの歴史はたぶん60年代くらいまでにさかのぼることになる。
木型の模型が激減し、プラスチック成型のプラモデルが出てきたこの頃に誕生。
私事ごときの小僧ではこの辺の詳しい歴史はわかりようがないが、
田宮模型全仕事増補版2・3にはタミヤが零戦を1961年10月に1/250スケールを
35円で、同月にベービーレーサーシリーズと、ベービートラックシリーズというものを
50円で発売している。
1958年暮れ辺りに国産プラモデルが誕生した後、駄菓子屋や文房具屋で
販売されるようになったようなので61年10月より前には他社がたぶん発売している。
タミヤは最初の大和発売で大失敗した後、このミニプラモデルで再起できたよう
なので、当時のミニプラモデルの売れ行きはすごいものがあったのだろう。
スーパーカーブームが来るのはこれより10年後くらいなので、
どちらにせよ車のミニプラモが氾濫したのは70年代以降のことだろう。
頂いたプラモデルの検証を早速~まずはこのZ、有井の1/24の280Z-T。
こちらは通常スケールのプラモデルですが、掲載している箱絵と少々違います。
ご存じの通り有井は現マイクロエースとなり、金型もかなり古くからの流用品を
オオタキやLSから引き継いで使っているのでどこのメーカーのものかは不明。
現在でもマイクロエースで販売されているかはわかりませんが、
意外とモールドも深くよくできています。
なんとなくLSの金型っぽさはありますが、歴史を感じますね~
1/24スケールが当たり前な昨今ですが、70年代~80年代中盤くらいまで
様々なスケールが発売されていたようです。
タミヤのスケールが基準になっているか国際スケールの採用かはよく覚えて
ませんが、こちらは同有井製の1/28のZ。
族車ブームは虎丸にはまったくわかりませんが、この当て字等々当時の
改造車の様子がよくわかるパッケージ。
さらに当時はモーターライズで動くことが当たり前でほとんどモーターを設置できる
作りになっているのも特徴的。
そもそもせっかく作った完成品を走らせちまったら絶対壊れるよなぁ・・・
塗装せずに子供がサクッと作って遊ぶ、そんな部分も当初はあったのかもしれない。
今やこんなんで喜ぶ子供は皆無です(汗)ミニ四駆買っちゃうよねぇ・・・
当時の改造車や族ブームがかなりのものだったことがうかがえる、
アオシマのノンスケールらしい1/つっぱり?というつっぱりシリーズ。
今でもアオシマは唯一と言っていいVIPや族車をリリースしているメーカーですが、
当時はもう完全に容認してた?すごい箱絵です。
箱乗り、ノッポ、しかもチョロQブーム相まってゼンマイ走行もできるという品。
こういうものを簡単に作れて安価で発売できるところがミニプラモデルの長所。
実はうちにもだいーぶ昔から1個おいてありました。
スカイラインGT、実は今回自分では初めて開けてみたんですが・・・
おおおーーーーい、成型色ピンクやないかい!w箱絵と全然違う(汗)
こちらは現在、模型用具関係に特化してしまったグンゼ産業、現GSIクレオスの
超ハノ字車高短という、モーターライズのデフォルメキット。
かなり成型はしっかりしているようで、ボディは丈夫な作りになっています。
GSIクレオスは90年代くらいまでは結構プラモデルを再販したりしてたんですが、
どうやら今は金型を売却しているのかアオシマからクレオスのキットが
発売したりしています。
バイクや車もかなりいいセンスのキットが多かったんだけど、
再販数も少ないのかいろんなキットは見かけたことあるんですが、
結構ラインナップがどれだけあったのか謎なメーカーではあります。
2個頂いたうち、1個は保存には向かない状態だったので、箱は捨てて、
中身をジップロックに入れていつでも作れるように保管。
ちなみにこのZ、この後追加パーツを付けて謎のおっとっと自動車、
さらにおっとっとターボットシリーズと名前を変えて再販されていたらしいです・・・
むちゃくちゃな時代だったことは確か(汗)
さて、最後はミニプラモの代名詞?イッコー模型の1/38、フェアレディ280Z。
こちらは83年、虎丸が生まれた年の日本プラスチックモデル工業協同組合の
カタログにも掲載されていて当時定価100円。
ゼンマイ式でドアまで開く、7つのギミックがあるという簡易プラモ。
このシリーズ2000年代くらいまで作られいたんですよ、駄菓子屋にもおいてあった。
確かスーパーカー系が4つだけでしたが、近年まで作られていた系統のはずです。
ちょっと前にイッコー模型ではない違うメーカーの名前で見た気もしますが、
詳細は不明です。
かなりの量が流通してるはずなんですが、Zは見たことなかったですねぇ。
うちにも少なからず小スケールのプラモデルも置いてあるのですが、
基本的にLS、有井のものはマイクロエースで大体新品で購入可能のようです。
フジミも結構出していたみたいで、キャバリエとかも何種類も出てたような。
むちゃくちゃ中身はちっちゃい、1/48???うーん、こんなもの売れないよな~
ちょっとちんぴんなゴリラシリーズ。西部警察はたまにみかけますね。
残念なことにレアなパジェロの方は発売当時に兄貴が組み立ててしまっていました。
ちょっと前によくわからないアオシマプラモ大量市場流通事件?があり
5年くらい前でしたが、某ネットショップにとんでもない安価で売られていて、
このスタリオンなんかは10個くらい購入して売り飛ばしたことがありました。
なんだったのだろう、あのアオシマの絶版プラモ新品大量流出は・・・
どこかの問屋が放出したものだったのでしょうか、ブックオフにも大量に
アオシマ製のシティとか売ってましたからねぇ~謎だ~。今はもう売ってないです。
虎丸が物心ついた頃にはなくなっていたニットーやオオタキなんかのも少なからず
うちにストックがあります。
この辺集めるとなるともう模型店で定価を見つけて買うことなんてほぼ不可能。
世の中にはたくさんプラモデルをコレクションしている方が多くいますが、
作らなくても腐らないプラモデルはそんなコレクションにも最適でしょう。
高額で売買するのは仕方ない時代なのかもしれませんが、作らない方もいることで
今だに古いキットを作れるのは作る人にとってはありがたいことかもしれません。
作りたくてもうまく作れないとか、作る時間ないとか、時間かかるとか、
そんな理由で箱はうず高く積まれていくのが本来の積プラもとい罪プラです(笑)
というわけで、コレクターとかそういうんじゃないですが、
せっかく頂いたので謎のカビ胞子が拡散しないようモスボール状態にして、
積もうと思います~
プラモは見て調べて楽しむという古いキットの楽しみもあるのでよいですね~
ミニプラモデルまで手を出すととてつもなく大変な世界だと思いますが、
今後も楽しくコレクション&作ってみようと思います★