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イイね!
2017年05月24日

昭和のミニプラモデルを紐解く



さて、先日nagisa240さんからひょんなことから頂いたZのプラモデル。
すでにつぶれてしまった熊谷行田エリアにあったという、
伝説の模型店で手に入れたらしいこのキット。

とんでもない怪しいカビや埃がたぶん購入当初からついたままであったらしく、
これはさすがにお部屋で保管するには厳しい状態にあったのでとにかく
濡れ雑巾できれいにお天道様に充てて虫干しを慣行!

せっかくなのでどんな素性の模型だったのかをちょこっと調べてみました。




今回は手元にある貴重な模型が乗っている資料を片手にどんなシリーズだったのか
頂いたプラモデルすべてを検証することができたので各個載せていこう。

そもそもミニプラモの歴史はたぶん60年代くらいまでにさかのぼることになる。
木型の模型が激減し、プラスチック成型のプラモデルが出てきたこの頃に誕生。

私事ごときの小僧ではこの辺の詳しい歴史はわかりようがないが、
田宮模型全仕事増補版2・3にはタミヤが零戦を1961年10月に1/250スケールを
35円で、同月にベービーレーサーシリーズと、ベービートラックシリーズというものを
50円で発売している。

1958年暮れ辺りに国産プラモデルが誕生した後、駄菓子屋や文房具屋で
販売されるようになったようなので61年10月より前には他社がたぶん発売している。

タミヤは最初の大和発売で大失敗した後、このミニプラモデルで再起できたよう
なので、当時のミニプラモデルの売れ行きはすごいものがあったのだろう。

スーパーカーブームが来るのはこれより10年後くらいなので、
どちらにせよ車のミニプラモが氾濫したのは70年代以降のことだろう。




頂いたプラモデルの検証を早速~まずはこのZ、有井の1/24の280Z-T。
こちらは通常スケールのプラモデルですが、掲載している箱絵と少々違います。

ご存じの通り有井は現マイクロエースとなり、金型もかなり古くからの流用品を
オオタキやLSから引き継いで使っているのでどこのメーカーのものかは不明。

現在でもマイクロエースで販売されているかはわかりませんが、
意外とモールドも深くよくできています。
なんとなくLSの金型っぽさはありますが、歴史を感じますね~




1/24スケールが当たり前な昨今ですが、70年代~80年代中盤くらいまで
様々なスケールが発売されていたようです。
タミヤのスケールが基準になっているか国際スケールの採用かはよく覚えて
ませんが、こちらは同有井製の1/28のZ。

族車ブームは虎丸にはまったくわかりませんが、この当て字等々当時の
改造車の様子がよくわかるパッケージ。
さらに当時はモーターライズで動くことが当たり前でほとんどモーターを設置できる
作りになっているのも特徴的。

そもそもせっかく作った完成品を走らせちまったら絶対壊れるよなぁ・・・
塗装せずに子供がサクッと作って遊ぶ、そんな部分も当初はあったのかもしれない。
今やこんなんで喜ぶ子供は皆無です(汗)ミニ四駆買っちゃうよねぇ・・・




当時の改造車や族ブームがかなりのものだったことがうかがえる、
アオシマのノンスケールらしい1/つっぱり?というつっぱりシリーズ。
今でもアオシマは唯一と言っていいVIPや族車をリリースしているメーカーですが、
当時はもう完全に容認してた?すごい箱絵です。

箱乗り、ノッポ、しかもチョロQブーム相まってゼンマイ走行もできるという品。
こういうものを簡単に作れて安価で発売できるところがミニプラモデルの長所。



実はうちにもだいーぶ昔から1個おいてありました。
スカイラインGT、実は今回自分では初めて開けてみたんですが・・・
おおおーーーーい、成型色ピンクやないかい!w箱絵と全然違う(汗)




こちらは現在、模型用具関係に特化してしまったグンゼ産業、現GSIクレオスの
超ハノ字車高短という、モーターライズのデフォルメキット。
かなり成型はしっかりしているようで、ボディは丈夫な作りになっています。

GSIクレオスは90年代くらいまでは結構プラモデルを再販したりしてたんですが、
どうやら今は金型を売却しているのかアオシマからクレオスのキットが
発売したりしています。

バイクや車もかなりいいセンスのキットが多かったんだけど、
再販数も少ないのかいろんなキットは見かけたことあるんですが、
結構ラインナップがどれだけあったのか謎なメーカーではあります。





2個頂いたうち、1個は保存には向かない状態だったので、箱は捨てて、
中身をジップロックに入れていつでも作れるように保管。

ちなみにこのZ、この後追加パーツを付けて謎のおっとっと自動車、
さらにおっとっとターボットシリーズと名前を変えて再販されていたらしいです・・・
むちゃくちゃな時代だったことは確か(汗)




さて、最後はミニプラモの代名詞?イッコー模型の1/38、フェアレディ280Z。
こちらは83年、虎丸が生まれた年の日本プラスチックモデル工業協同組合の
カタログにも掲載されていて当時定価100円。

ゼンマイ式でドアまで開く、7つのギミックがあるという簡易プラモ。
このシリーズ2000年代くらいまで作られいたんですよ、駄菓子屋にもおいてあった。
確かスーパーカー系が4つだけでしたが、近年まで作られていた系統のはずです。

ちょっと前にイッコー模型ではない違うメーカーの名前で見た気もしますが、
詳細は不明です。
かなりの量が流通してるはずなんですが、Zは見たことなかったですねぇ。



うちにも少なからず小スケールのプラモデルも置いてあるのですが、
基本的にLS、有井のものはマイクロエースで大体新品で購入可能のようです。




フジミも結構出していたみたいで、キャバリエとかも何種類も出てたような。
むちゃくちゃ中身はちっちゃい、1/48???うーん、こんなもの売れないよな~




ちょっとちんぴんなゴリラシリーズ。西部警察はたまにみかけますね。
残念なことにレアなパジェロの方は発売当時に兄貴が組み立ててしまっていました。

ちょっと前によくわからないアオシマプラモ大量市場流通事件?があり
5年くらい前でしたが、某ネットショップにとんでもない安価で売られていて、
このスタリオンなんかは10個くらい購入して売り飛ばしたことがありました。

なんだったのだろう、あのアオシマの絶版プラモ新品大量流出は・・・
どこかの問屋が放出したものだったのでしょうか、ブックオフにも大量に
アオシマ製のシティとか売ってましたからねぇ~謎だ~。今はもう売ってないです。



虎丸が物心ついた頃にはなくなっていたニットーやオオタキなんかのも少なからず
うちにストックがあります。
この辺集めるとなるともう模型店で定価を見つけて買うことなんてほぼ不可能。

世の中にはたくさんプラモデルをコレクションしている方が多くいますが、
作らなくても腐らないプラモデルはそんなコレクションにも最適でしょう。

高額で売買するのは仕方ない時代なのかもしれませんが、作らない方もいることで
今だに古いキットを作れるのは作る人にとってはありがたいことかもしれません。

作りたくてもうまく作れないとか、作る時間ないとか、時間かかるとか、
そんな理由で箱はうず高く積まれていくのが本来の積プラもとい罪プラです(笑)



というわけで、コレクターとかそういうんじゃないですが、
せっかく頂いたので謎のカビ胞子が拡散しないようモスボール状態にして、
積もうと思います~

プラモは見て調べて楽しむという古いキットの楽しみもあるのでよいですね~
ミニプラモデルまで手を出すととてつもなく大変な世界だと思いますが、
今後も楽しくコレクション&作ってみようと思います★
ブログ一覧 | もでりんぐ | 趣味
Posted at 2017/05/24 16:33:15

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この記事へのコメント

2017年5月24日 18:34
フランスのエレールをトミーが70年代、80年代はグンゼがライセンス生産しでましたのでかなりレア物が有りましたね。
私もだいぶ作りました。
その後スロットカーにハマり1/24プラモだいぶさがしてはスロットカーで遊びました。
シャーシは金属製でホイールはマグホイール等と懲りまして10台ぐらいありました。
あの頃は楽しくて一晩中遊んでました。
6レーンの120メートルS字やバンク、60メートルストレート等テクニカルコース楽しかったですね〜
有る時はルマン1/24時間と称してモーターとタイヤ交換ありでやりました。
コメントへの返答
2017年5月24日 22:19
なるほど!そうでしたか~聞いたことがあったような。
グンゼのはそうした背景があったのですね~
ホワイトメタルとプラスチックで作る高めなバイクもいくつも出していたりロータスエラン等々も出てましたが、自社で作っていたのはどれほどのものか気になります。

スロットカーはすごいブームだったようですね。
確か小学生には禁止のお触れが出てそれ以来大人の遊びとしてどんどん縮小していったと読んだことがあります。

今でもスロットカーやっているお店はあるようですが、そのブームも体験してみたかったですね~

何にしても模型を作る時代から完成品を買う時代になった今はガンプラのような素組みで満足できるプラモが多くなったのが残念です。

それに比べればミリタリーものや車は敷居が高いですから。
昔はそもそもそれを作るしかなかったですから皆さんうまかったのでしょうね~
2017年5月24日 21:10
うーん、何とも奥の深いものなんですねぇプラモ道は・・・(゚◇゚)

大変楽しく読ませていただきました。
みうらじゅんのようなコアな世界がグーo(^o^)bです。
コメントへの返答
2017年5月24日 22:21
クルマだけでも恐ろしい数が出てますが、戦闘機や戦艦、戦車も加えたらその知識はまず一人では追いつきません(汗)

コアな分面白さも詰まっているんだと思います~
小さいプラモならすぐ作れるのでそれはそれで楽しい世界ですね★
2017年5月24日 22:45
菌の培養は順調でしょうか。
これまであの箱に菌が自生する迄に実に30〜40年、車庫に放ったらかしてやっと芽を出した今世紀待望の細胞です。
昨年の梅雨時期、IPS細胞と化学変化させたところ、僅かなSTAP細胞の発生が認められた記録がありますが、その時の事はオオクワガタの幼虫の菌糸瓶の交換作業で手が回らなくなり非公認となってしまいました。
それ以来チャンスを失ってしまったので、今年の梅雨入りを一日千秋の思いで待ってました。
後に続く虎丸教授には小保方氏と私の成せなかった夢を現実にして頂き、今後の学会でのパイオニアとして、世界へ羽ばたかれるご活躍を楽しみにしております。
コメントへの返答
2017年5月25日 21:50
nagisa教授、コメントありがとうございます。
培養する菌は非常に危険なものだったため、今回は除去することにしました。
新たな実験をするためにはもっと多くのサンプルが必要ですので、50個ほど新しいサンプルをいただければと思います。
まだまだ未確認の菌も世界にはたくさんあると思いますので是非ご協力をお願い致します。
2017年5月24日 23:10
ガルウィングのスタリオン・・エグいですね。笑
コメントへの返答
2017年5月25日 21:52
確かエクリプスも同ドラマ内で使われていたのですが、現在も石原プロから譲渡されたかなにかで東京にあるらしいと聞きました。
AZ-1は最初からガルウィングなのがどれほどすごいのか、いつも見てると麻痺してきます汗
2017年5月25日 18:42
凄いですね!
プラモデルネタだったので、書き込みさせて頂きますね。
絶版プラモ図鑑等の本があることが凄いです。
そして、様々なスケールのプラモデルが過去に販売されていた事実を知ることが出来ました。
今度、虎丸さんのコレクションを拝見したいですね~。お宝の宝庫だったりして。
世界車オフで、自慢の一台を持ち寄ってダベりましょうね!
コメントへの返答
2017年5月25日 21:55
コメントありがとうございます!

あんまりもってないんですよ~
ヨーロッパSがなかったら今頃とんでもない量を買ってると思いますが、今は細々としてます~

プラモはいっぱいもってるひとたくさんいると思います。
いらなくなったらほしいこの頃です~

またプラモ談義しましょ~★

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「まさかの売れ残り続出ナラティブが2つ着弾…
いいんだ、このナラティブはカトキ先生がかなり力を入れてることがよくわかるすごいキットなんだ!
お話はキャラデザだけ崩壊してるし、お話もあんま面白くないけど、メカはすごいよ!」
何シテル?   04/28 09:59
★Welcome★ 好きなものはスーパーカーやスポーツカー! 各地に出没しカッコいいお車&オーナー様と出会い・交流をしています♪ 新たなマシン、そし...

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