ドッチもドッチだったのかもしれませんね

その昔、レースの世界でシートベルト着用が義務化され始めた初期の頃はプロレーシングドライバーの間でもシートベルトで車体に縛り付けたらクラッシュや出火の際に脱出も救出も出来ず逆に死ぬなどと囁かれていたらしいです。
昨今の常識からすれば一体何を考えているのかまったく理解できませんが、しかし当時の四輪車といえばゴーカートにトタンのボディを被せたような単純なしろもの。
当然クラッシャブル構造だの安全タンクなんてものは存在せずクラッシュからドライバーを守るパッシブセーフティなんて概念もまだ無い時代で、ドライバーは耐火繊維どころか木綿製ツナギを着用、またヘルメットは革製の飛行帽からやっと固い素材のお椀型半ヘルへ切り替わり始めたような時代だったのでもしかしたら当時のドライバーの意見もなまじデタラメではなかったのかもしれませんね。

しかし現代の常識で見るからそう思う事は重々承知しているのですが、こういう昔の事故の画像/映像は何度見ても「この頃は死が身近すぎてあまり命が惜しくなかったのか？」と思ってしまいます。