弊社のあるカリフォルニア州オレンジカウンティには日系&日本人が大勢住んでいる為に日系スーパーも何件かあり、日系食材はほぼ何でも手に入ります。
それこそバランからマッサージチェア、ウォシュレット、果ては桐たんすや畳まで売ってます。
←バランってコレ
しかしそこを訪れるお客さんの割合は自分が見る限りでは日本人40%、中国/韓国など他のアジア人40%、白人15%、黒人&ヒスパニック5%程度といった所でしょうか。
その日系スーパーの中でもっとも大手と思われるのがミツワ マーケットプレイス
このスーパーにはフードコートもありトンカツやラーメン、和風ハンバーグ定食などが5ドル程度で食べられます。
さらにココでは年に何度か北海道展やラーメン展などの催し物が行われています。
そして数ヶ月前に行われた「ラーメン展」に出店していたのがくじら軒。
特にラーメンマニアではない自分でも名前だけは知ってる有名ラーメン店です。
ということでオノボリさんよろしく早速食べてみたのですが、使い捨て発泡スチロールのドンブリに入ったぬるいスープとゆで過ぎて歯ごたえが無い麺、その食感は小学校の給食で食べたソフト麺を思い出させました。
価格は確か6~7ドルだったと思うのですが、んー・・・たまたまハズレを引いたのかもしれませんがアレ、有名店「くじら軒」の本当の味ではないのでは?
なぜ数ヶ月前のクジラ軒を持ち出したか?というと昨晩見たTV番組がきっかけです。
その番組はディスカバリーチャンネル系列のアニマルプラネットで放送しているドキュメンタリー番組
「ホエール・ウォー」。
日本でも何年も前から話題?問題?となっている日本の捕鯨船に対して妨害行為を行っているシーシェパード(以下SS)に密着したドキュメンタリー番組です。
まず最初に個人的な意見ですがクジラ肉は小学校の時に食べた以来、口にした記憶がないので個人的には捕鯨が前面禁止されても困りません。
日本政府や他の研究機関が発表している調査結果が間違いで、もし本当にクジラが今でも絶滅寸前なら捕鯨禁止も当然です。
しかしだからと言ってクジラだけを特別扱いして人間と同様の人権?を認める気もさらさらありません。
つまり私にとってクジラは動物の一種でしかありません。
番組では「大半の団体は日本の調査捕鯨を合法と認めている」と言っていましたが、しかしそれに続けて「SSはそれを認めておらず妨害行為を実行している」と言っていました。
番組自体がSS密着取材のドキュメンタリーですので当然SS側が主人公で自論を語り、海の男よろしく勇敢に敵(日本の捕鯨船)と戦うわけで、日本の調査捕鯨船はどちらかと言えば表情の見えない不気味な不審船といった扱いで意見を述べる機会ももちろんありません。
SSが操る船は千トンを超える大型船だったり、米国沿岸警備隊の巡視艇の払い下げだったりする訳ですが、それらの船で日本の捕鯨船に体当たりをし、ロープを流してスクリューに巻き込ませようとしたり、デッキに多数の化学薬品を投げ入れて「うぉー!いま奴らに直撃しそうだったぞ♪」なんてガッツポーズしつつ、その様子を小型ヘリで空撮しているわけです。
一方、日本側は政府に認められた調査捕鯨といっても民間船ですので当然そのような化学薬品やヘリなど持っているハズもなく、ロープや薬品を手に近寄ってくる船へ向けてデッキ清掃用のホースで水を掛けつつ逃げるしかありません。
そしてSSの船長の命令でSS船員の活動家二人が捕鯨船に乗り移る計画を実行。
当然日本の船員はそんな奴らが突然飛び乗ってくれば捕まえようとする訳ですが、その様子を空撮するヘリからは無線で「あぁ!奴らが俺達の仲間を海に投げ捨てようとしているぞ!」なんて声が響き。
その一報を聞いて「なっ!何だって!」なんて驚愕の声を上げるSSの連中。
そして緊迫した表情で無線のマイクを取りメモを見つつ「彼らは平和でーす」「危ないはダーメでーす」なんて捕鯨船に呼びかけるSS船員・・・その安っぽい演出に見ているこっちが赤面です。
反撃や防御のの手段を持たず逃げ回るしかない日本の捕鯨船をヘリや巡視船で追いかけて化学薬品類を投げつけ、中古巡視船をぶつけ、ロープを流してスクリューを破壊しようとするSS。
そして勝手に飛び乗ってきたSSメンバーが日本の船員に捕まると次は計画通りに「拉致誘拐」としてメディアを通して騒ぎ立てる。
これは日本だけでなく世界中にニュースとして流れたのでご存知の方も多いでしょう。
wikiを参照するとまぁSSも鯨を守るという大義名分のもとよく堂々とコレだけの事ができるもんです。
一体どっちが平和でどっちが危ない行為をしているのでしょう?
一般のアメリカ人はこの番組を見て「SSカコイイ!SS頑張れ!日本ふざけんな!」と思うのでしょうか?
捕鯨反対を掲げるオーストラリアのビール会社のTVCMで、レストランに来てクジラ料理を注文した日本人に捕鯨と同じようにモリを打ち込み、高圧電源を駆けて殺すというものがあるそうです。
このCMの真意は「お前もこんなむごい殺され方されたらどう思う?」だと思うのですが、ご存知の通り世の中には犬やネコを食べる文化もあれば牛を神と同等に崇める文化もあります。
クジラも尊い命だと主張しつつなぜ鹿や熊や野鳥は楽しみの為にハンティングするのは許されるのでしょう?
捕鯨反対派意見として以下のような内容がよく聞かれます。
「クジラは他の動物に比べて知能が非常に高く人間と同等だから」
「クジラはこの世で最も美しい生き物だから」
クジラの知能が高いから人間と同等の価値が認められる?
ただ単に生き物の価値や生きる権利が知能の高さで決まるなら知的障害の人の権利は低くなり、知能指数の高い人は価値が高くなってしまいます。
さらに言えば脳死状態の人は生きる権利すら無い=殺しても良いという事になってしまうのでは?
二番目の最も美しい生き物なんてのは問題外です。
結局のところ環境保護と言う肩書きでイメージアップを図る為に大金を出す企業や金持ちが居て、その大金が欲しい為に誰よりも注目を集める過激なテロ行為でアピールをしているSSの連中が居るんじゃないかと感じてしまいます。
つまるところ理由はクジラやイルカじゃなくても何でもいいんでしょう。
ということで世界は曖昧な態度で見て見ぬ振りをせずに環境保護や平和維持の名の下に金集めのテロ活動を行っているシー・シェパードを厳しく罰するか、もしくは「目には目を、歯には歯を」としてシー・プードルとかシー・チワワなんて船が捕鯨にお供するのはいかがでしょうか?