先日の事象で1日預けたCLSが戻ってきました。取りあえずプログラム書き換えで対応、根本的原因は調査中とのことです。結局エンジン警報ランプついたのが一回だけでその後帰省中も何度もエンジン始動することがあったのですがまったく問題はなく、何かよくわかりません。
高速道路を含めて総距離500㎞くらいですがここで一応ファーストインプレを。まずはお気に入りポイントから
スタイル
この車を気に入った一つのポイントのスタイル、特に低い流麗なサイドビューが貯まりません
顔はこれからの新しいメルセデスのトレンドとなるもの、今度のAクラスもそっくりで今後は良くも悪くもすべてがこの顔で統一されていきそうな気配。迫力があって自分は好みですね。
今回のCLSで一番の賛否がわかれているリアランプ形状。自分も確かに精悍な顔に対してタレ目の形状が最初は違和感がありました。でも慣れてくると馴染んでくるのがいつものメルセデスデザイン。真後ろからのショット、なかなかカッコいいと思いませんか?
CLSデザインの売りでもあるシャークノーズ、かっこいいですね
走り
走り出してすぐに感じることはとにかく滑らか、乗り味もエンジンも。
路面のザラザラ感のオブラートの包み方はまさにエアサスの恩恵でしょう。凹凸に対するあたりはSクラスのようなマシュマロ系ではありませんが、角が綺麗に取れています。
予想外だったのは静粛性。室内の遮蔽がよく効いているのに加えて現行Eクラスの試乗で気になったロードノイズが圧倒的に低いのです。これにはタイヤにも秘密がありそうです。
タイヤは非ランフラットタイヤでDUNLOP SPORT MAXX RT2 (前245/40R19 後275/35R19)。日本ではあまり馴染みが無いタイヤですが欧州高級車には結構使われているようです。
そして秘密はコレ
noise shield の刻印が。どういう構造かわかりませんがノイズ対策されたMOタイヤはあまりないらしくこれもかなり効いてるのかも知れません。
エンジンはまだ慣らし段階ですのでEcoモードで2000回転+ 位しか回していませんがこれは試乗の印象通りにまさにストレートシックスという滑らかさ。パワーは高速道路でもEcoモードで充分で静粛性も相まって高速巡行ではまさにラグジュアリーサルーンという感じで本当に快適ですね。なおダイナミックセレクトは普段はEco、高速道路ではIndividualでエンジンはEco、ハンドリングはコンフォート、サスはSportsが今の所一番しっくり来ています。サスはSports、Sports+にしてもあたり自体はそれほど硬すぎるような事はなくダンピングが抑えられる感じで高速道路ではどうしてもフワ感が出るコンフォートより快適ではないでしょうか。
あと予想以上にトランクが広く大荷物で移動した里帰りでも前車E350にそれほどそん色なく詰め込めることが出来た事、これは嬉しい誤算。さらに4MATICになりタイヤサイズ、ホイールベースもアップしているのにも関わらず最小回転半径が5.5mと前車からそれほどアップしておらずデカい車体にも関わらず取り回しがいいのもポイントが高いです。
次にちょっと気になる事
ドアの開閉音
これは昨今のアルミドア化そしてサッシュレスクーペであるがゆえにある程度仕方はありません。前車E350は古き良きベンツの最終世代で重いドア、そしてGクラスほどではありませんが閉めた時のガチャッと金属音が混じるあの重厚さから比べると少々寂しい音です。あとサッシュレスですのでドアを開いたときに窓が数cm自動で下がっており窓が開いた状態でドアを閉める事になるのも音の軽さに影響してるのかも知れません。まあこれは4ドアサッシュレスクーペの宿命ですから仕方ありません。剛性自体はまったく問題ありませんので。
燃費
悪くはないんですがマイルドハイブリッド(ISG)ということで期待してた割にはという感じです。2t近い重量、4WDであることが影響してるのかも知れません。そしてそもそもこのハイブリッドシステムの成り立ちが燃費向上を目的としたもの無いんですね。慣らしで大人しい運転しているのにも関わらず、前車でのデータ、流れのいい郊外路12km/L代、高速道路13㎞/L代からおよそ1km/Lダウンといった感じです。Ecoで走ってるとsailingモードといってアクセル離すとしょっちゅうエンジンが切れるのでこれは凄く燃費に貢献するんでは?思ったりしましたが、よく考えてみれば今の車は普通のエンジンでもアクセル離せばフュエールカットが働きます。従ってセイリングモードでもガソリン消費量という意味ではノーマルエンジンとさほど変わりません。ただ駆動系が切り離される事によって慣性で重いエンジンを回すエネルギーロスが無い、あとエンブレが効かない慣性で走るのでその分距離は通常エンジンより稼げることになります。まあまだこのエンジン特有の燃費向上テクニックがありそうなので2000㎞位までの慣らし運転中に挑戦してみます(笑)。
高速中心の約130㎞走行
郊外路の約30分走行
最後に1日預けた時の代車AMG E43 4MATICの簡単な印象を。
・20インチタイヤを履く割には、時々レビューで見る硬過ぎるという印象は個人的にはまったく無かった。硬めではあるが特にコンフォートモードでは普通に充分日常生活で使えるレベルだと思う。
・ロードノイズは流石にCLSを体験した後ではかなり目立つ印象。
・低速ではアクセル操作を丁寧にしないとトルク変動?のためかグワングワンと車の前後へのピッチングが生じてしまう。
・かといって高速でsports+にして踏み込んでも速い事は速いがAMGからイメージするようなシートに押さえつけられるような暴力的な加速は無く予想以上にマイルド。サウンドも抑え気味だが音自体は気持ちがい。
・6Mという長大な最小回転半径が普通に走っている分には意識されることは無いがUターン時にメルセデスらしくなく思いの外ハンドルが切れないのを痛感した。
全体的によく言われているようにAMGとしては微妙な立ち位置かも知れません。ほどよくAMGを味わいたい人にはフィットするでしょうが、この車にスポーツを求めて1150万出すとなると選択肢が他にいろいろ出てくるかも知れません。
Posted at 2018/08/20 19:05:06 |
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