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PIKO@NA6のブログ一覧

2011年10月01日 イイね!

NB5速ミッションオーバーホール 最終章!

NB5速ミッションオーバーホール 最終章!←歯車好きに捧げます(笑




 




さて、前回の95%まで完成したミッションですが、最後のエラーに捕まってしまい、結局完成させることはできず(T_T)

最後の最後で出来なかった作業。
インプットシャフトのCクリップ挿入。。
写真はやっと入るようになった後の図になります。
Cクリップがインプットシャフトの溝にちゃんと入ってるのが分かると思いますが、SMでは、ミッションをすべて組上げて、最後に天狗の鼻周りを組むように指示されています。
しかし、全部組んでから、ココが入らない(ぎりぎり、ホントあと、0.1mmベアリングがインプットシャフトに深く圧入出来てればなんの問題も無かったのに。。。)

ミッションケースに組み上げた状態だと、ベアリングを叩くことは出来ません。やってみればわかるはず。



なので、せっかく組んだミッションでしたが、、、、、、
バラバラに、、、orz

バラバラにしたのは理由がもうひとつありまして。。。
ケースを組む時に使った、シール剤なんですが、アメリカに渡ったピコへ、親切な友人N氏から連絡が。N氏のガレージにミッションを置かせてもらっていました。
ありがとんN氏♪
 
N氏「なんかさ、ミッションケースのシール剤がまだ固まってなくて、ブヨブヨしてるんだけど、、、」
ピコ「マヂっすか、あのシール剤、スーパー長期在庫品だったんだよね、、、それがまずかったかも、、」
N氏「どっちにしろ、せっかく乗せて、オイル漏れしたらアホだから、やり直しだね」
ピコ「やりたくないけど、Cクリップの件もあるし、その案に激しく同意!!」
ってなこともあり、しょうがないですが、もう一回ばらしました。
一度コツはつかんでるので、一人でできるもん♪
やっぱり、こういうのは場数をどれだけ踏んでるかですね。


アパートの縁側で一人でやってる作業ですので、当然ちびっこギャングのお手伝いと言う名の邪魔が入ります(笑
最近ハンマーのことを、「大工さん」と言って、そこらじゅうをガンガン叩くので怖いです。
ミッションケースも餌食になりました。。。。orz


とにかく、エンドベアリングをほんの少しでも奥にずらすことが出来れば、Cクリップで固定できるので、銅棒を当てて、ハンマーでコンコンしました。
当然ですが、インナーレースのみに打撃が加わるように、注意しながらの作業になります。


んでやっとこの憎っくきこいつが入るようになったのです♪
組めなかったCクリップ再使用してもよかったんですが、半年以上組めない形のままほったらかしだったので、念のため新品買いました。。。
もったいない。。。(涙


ということで、ピコの結論としては、インプットシャフトのベアリングは、インプットシャフト単体の時に組んでおくべし!!です。←これ重要、テストに出ますww
インプットシャフト単体であれば、当て木をして、思う存分ベアリングをパイプでも当ててコンコンできます。それで、Cクリップが入ることを確認して組んでしまって構いません。
その際、Cクリップが入るぎりぎりのところで、ベアリング圧入を止めることがポイントだと思います。
このベアリングは組んでも、その後の作業に影響はありません(例の5速ギアの時みたいにねww)
次回ピコがやる時は、絶対そうしようと思います。
その時、もう一回、ここを読み直そう(笑


んで、今度使うシール剤は、こいつ!
アメリカ出張中に、工具屋さんめぐりしてて見つけたもの。
デフ、トランスミッション用と謳ってあります。
うーんばっちり、しかも日本で見たこと無いぞと思い、即効で購入しました。

後でATSさんに聞いたところ、パーマテックスの新製品で最近出たばっかりのものらしい、ピコいいところに目をつけました♪

ケースのシールをきれいきれいにするときに感じたんですが、やっぱり長期在庫品のシール剤は明らかに変でした。液体ガスケットなのにプルプル感がないんです、なんかぼろぼろ取れるし、へんな残り方するし、やっぱり開けてシール剤塗りなおしたのは正解でした。

塗りなおしたパーマテックス緑のガスケットは、普通に1日経ったら固まっていて、プルプルの感覚もGOOD♪
よかった~、N氏気がついてくれてありがとう。
そして、なにより第一発見者のN氏の奥様に感謝♪(というか、普通奥様が気が付かないと思うんですけどwwww)





 
ちゃけさんが気にしてた、3速ギアのずれ。
やっぱり、ずれてます。
他のギアはそんなに噛み合いはずれてませんが、3速だけ2mmくらいずれてる。んで組んでる時にもいろいろ考えたんですが、ここを調整する方法はなさそうです。。。。
シムとかで位置を決めてればよいんですが、入るようにしか入らないんです。。。
なので、ここが3速がよくブローする直接の原因かどうかは分かりませんが、構造上、位置をチューニングするのは難しそう。。。

ピコのエンジンはそこまでお馬さんが居ないので大丈夫ですが、ちょっとでも寿命を延ばすためにも、ターボな方は3速だけでもWPCで耐力上げておくのはどうでしょうか?と思いました。(このずれが原因だと仮定しての話です。できれば、各ギアWPC処理をお勧めします)


そして、当然こいつも新品に交換です。
新品のゴムはいつ見ても気持ちがいいっす♪


これでミッションOHは完結しました。
今回の狙いは、、、
1, 少しでもフリクションを減らしたミッションを造りたい。
 少ないお馬さんをロス無くタイヤに伝えたい!!
 フリクションが少ないってことは、当然発熱も少ない。
 ミッションオイルの温度上昇も少しは抑えられるのではないかと思います。
2, 今後作るであろう、いや作ってみたい、B6 200馬力NAエンジンでも壊れない強度を持ったミッション(ノーマルでも200PSくらいなら大丈夫なんでしょうけどww)
3, 前述しましたが、操作感も素敵になるミッション

この夢を叶えたピコは幸せものです。



これにて、組み付け編も無事終了します。
自分なりにノウハウ的なことを何も隠さず書いたつもりです。
プロから見たら笑われるかもしれませんけど。。。
ネットのどこを探してもエンジンに関する記述はたくさんあるのに、ミッションって、ASSYで乗せました!くらいしかなくて、正直できるかどうか不安でした。
でも、こうやってやってみて、できることも分かったし、そしてこの日記が、これからやってみようと思う方の参考になれば、頑張った甲斐があるってもんです。
コレ見て、やってみました出来ました!!っていう、暖かいコメントお待ちしております♪
Posted at 2012/02/08 11:49:41 | コメント(6) | トラックバック(0) | ロドスタ作業(駆動系) | 日記
2011年01月16日 イイね!

NB5速ミッション オーバーホールという名の、自己満足(笑

分解編から、組み付け編までの時間が空きすぎじゃないのかという、突っ込みはスルーさせていただいて、珍しく、笑い無しで淡々と書きたいと思いますww


まずはきれいになったミッションケースを見て、も一度うっとり(笑


まずは、メインとカウンターのベアリングをハウジングに圧入します。ベアリングの部品番号はコレ。値段は買ったときの値段です。



ベアリングを圧入する前に、ケースにアジャストシムを入れます。もともと入っていたシムの暑さを計測しておいて、同じ厚みのシムを注文しておきましょう。こういうのも、部品発注がめんどくさい理由、シムだけでも結構な種類があるので、メンドイ。。。 あと、袋から出したら、新品シムの厚みもちゃんと測定して、欲しい厚さと合っているか、マイクロメーターで計りましょう。人間ですから、ミスはあります、もし部品番号は合ってても、中身が違うってこともあるかもですから。。。


カウンターの方のベアリングには、Cリング(ピストンリングみたいなイメージ)のものが、組み付け済みで納入されます。そういえば、このリングをパーツリストで必死に探した自分が居たな~(笑
マヂでパーツリストを目が充血するくらい、夜な夜な調べましたよ。。。。
コレだけじゃなく、ミッションOHは、部品の発注作業が超メンドイです。。。。


んで、圧入します。
軽圧入なので、プレス機無くても入る感じです。
その代わり、潤滑油や、組み付けペーストをしっかり塗ってから入れます。
圧入機のレバーに少しでも手ごたえを感じたら、すぐ圧をかけるのをやめましょう。アルミのケースですので、慎重に。

入れ終わったら、整備要領書(メンドイので、以降SMと書きます、あっちのSMではありませんので、あしからず(笑)を見て、ちゃんとベアリングが圧入されているか確認します。要は、ケースより引っ込んで、ちゃんと圧入されていることを確認するだけです。自分は、鋼尺当てて、シックネスで計測しました。ストレートゲージなんか持ってないのでww


さて、メインシャフトを組んでいきますか。
まずは、ニードルベアリングを入れて、3rdギアをセットします。ここで、WPCの威力を実感します。もう、スルスル動いて気持ち悪いくらい(笑


次に、3rdと4thのハブスリを叩き込みます。
なんと、こういうときは、ウマが大活躍です。
シャフトに傷がつかないように、ウエス(というか、N工場長のジーパンの切れ端?ww)を巻いて、勢いあまって転ばないように、用心。
下には、メインシャフト先端保護用に、当木をしてます。

んで、ここでなんとあのSST(https://minkara.carview.co.jp/userid/476300/blog/20558370/)が大活躍!!
マグライトとしての用途以外にもあったんですね(笑
ハブスリのインローとぴったりです。
ハンマーでコンコンして入れます。
もちろん、オイルとか組み付けペーストで潤滑はしっかりやっといてください。それにしても、WPCのおかげか、組み付け時に叩き込む力があまり要りません、決してするっと、ガバガバな感じでなく、ある程度の抵抗がありながらも、気持ちよく入る感じ。


ほらね、ぴったりの図


ほらね、ぴったりその2
写真で分かるように、ハブとスリーブは組み付けた状態で作業します。
テンションリングと、キーをオイルべとべとの手で組みつけてから、ハブにスリーブをセットしますんで、手を拭いては、写真とって。。。
写真撮るの大変でした(笑 マヂめんどくさかった。。。

でも、ハブとスリーブを組んで、スライドさせて見ましたが、WPCのおかげでしょう。節度感がありつつ、するっと動く。そんな異次元の体験。

もう、WPC病み付きです。これでシフトフィールが悪くなるわけが無い!!そして、表面の耐摩耗性や強度も上がっているので、言うことなしです♪


お次は、2ndのギアを組み付けて。2nd&1stのハブスリの組み付けですが、こっちは、かなり長いパイプが必要です。
N氏の家には、なんでも転がってます。スゲーッス♪
ちゃんとメインシャフトの長さを飲み込みつつ、ハブにジャストなサイズのパイプがありました。
圧入機の変則的な使い方ですが、こうやって入れました。
プライベーターは発想が命っす。

んで、ハブスリがちゃんと入ったら、1stのギアを入れます。


最後に、4th(インプットシャフトですね)を組みます。
組みますといっても、グリスアップして、入れるだけ。
グリスは、マルハさんところのコレ使いました。


こんな風に、先っちょのところに塗れとの指示。

あ~あ~、でも、この時はスペサルグリスまだ知らなかったんだよな~(というかまだ発売されてなかったか、、、)
この時に、このハイパーペースト(http://www.frixion.co.jp/products/hyper-past/)知ってたら、絶対に使ったんだけどな~。
このハイパーペースト、WPCとの相性を考えて、造ってあるものですんで、WPCした人はもれなく買いましょう♪


んで、カウンターさんと、こうやって"いちゃつく"のねの図

とりあえず、WPCとDLCに萌えーしてしまい、少し汁がでました(笑


さて、ここまできたら、5thとリバースギアを組むために、カウンターとメインシャフトを、ハウジングに突っ込みます。

こんな感じでタイラップでメインとカウンターをディープキス状態にして、長さをそろえたパイプをかまして、ハウジングにコンコンすれば入ります。
ちょっとづつ、メインとカウンターを交互に叩いて、ベアリングに入れていきます。


やっと、ハウジングの裏側、5thとリバースギアです。
つーか、途中の写真ありません。この時くらいから、時間に追われ出してますwww

とりあえず、組み付け。(整備要領書みれば誰でも組めるところです)
カウンターに、リバースギアをパイプでコンコンして入れます。
DLCしてあったので、適度な感触で入りましたが、素で組む時は、ガンガンやんないと入らないかもしれません(笑


リバースのシンクロ入れて、最後のハブスリを入れる準備をします。
唯一あった、ハブとスリーブが分かれてる写真(笑


さて、5thとリバースのハブスリの圧入です。

ここは、なるべくハブスリの中心部分に力を加えたいので、適当な径のパイプで、叩き込みます。(マグライトSSTは使わず)


ついにやってきました。

うわさのあいつです、初めてご対面した時(https://minkara.carview.co.jp/userid/476300/blog/20501345/)はビビリましたが、こっちには、マグライトSST様がいらっしゃいます(https://minkara.carview.co.jp/userid/476300/blog/20558370/)。
思いっきり締め付けてやりましょう!!

だれの参考になるか謎ですが、一応部品番号ウプ(笑


締め付けトルク、、、、、、、

なんて、幅のある(アバウトな)トルク指示なんだ(笑

とりあえず、ピコはこの値でセット。


よっしゃ、いくぞ~!!
どんだけ、工具がでかいんだwww


っと、その前に、そのままだと当然ですが、締め付けられませんよね。
締め付けようにも、メインシャフトはフリーでくるくる回っちゃいます。

なので、ギアをロックしないとだめです。

コレ見て、ミッションOHにトライするくらいの人なら分かると思いますが、スリーブを一速とリバースに入れて(通常ではありえないスリーブの入り方です)これでシャフトがどっちにも回れなくなるので、ロックできます。←ココテストに出るからね~

この時スリーブを手で動かして、ギア側に入れるんですが、両方WPC済みのギアとスリーブの艶かしい動きに酔いしれながら、無駄にガチャガチャやるのが、WPCマニアの特権です(笑

そして、うりゃーっと締め付けます!!


あとは、5thをほいっと入れて、終わり。

最後のうれしはずかし、シム測定のお時間がやってまいりました。



しかし、、、、
入ってはいけないくらい大きな数値のシクネスが。。。orz
これでは、予備で買ってあった、調整用シムでもカバーできないくらいの隙です。どうしよう。。。


ここで、てんぱったピコは、なにが悪いのかを検証するべく、5thのハブスリをはずしました。すげー大変なんですけどね。。。


んでいろいろ検証した結果。。。。。。

なにも悪くない、、、orz

単純に、測定方法がまずかったんです。
測定してる写真見ると分かるんですが、単純にシクネス入れてますよね。
あれじゃ、だめなんです。
シムとシムをとめるリングを車両前方方向へ押さえつけながら測定して初めて、本当の測定になります。
実は、測定時の写真にある、二つに分かれた半ドーナツ状のキーが、キー溝に対してガタがあります。なので、この後入ってくる、写真のベアリングに押されるわけです。


ああああああああああ、、、、、、、orz
すげーバカなピコ。。。。
誰のためにもならないかもしれませんが、あえて自分の恥をさらしておきます。

ちなみに、エンドベアリングですが、部品番号が変わってます。
ミッションについていたのは、シールベアリングでしたが、写真のようにオープンタイプのベアリングになってます。
ピコはシールベアリングが好みなんだけどな~

この後、とある理由で、新品ベアリングはポイして、もともと付いていた中古ベアリングに打ち変えました(涙


さて、とある理由とはなにか?





SMにだまされた、、、orz
SMには、この後、エンドベアリングを入れるような順番指示になってました。
しかし、分解時のこの写真を見てもらうと分かるんですが、メインエンドベアリングを入れてしまうと、5thのカウンター側のギアが入らないんです。。。
カウンター側への5速ギアを入れようにも、ベアリングが邪魔して入らないんです、、、、orz

なので、泣く泣く、新品圧入したてのベアリングを抜く羽目に。。。
そして、抜いたら案の定、圧痕がついたようで、ゴロゴロなベアリングになっちゃいました、、、
とりあえず保管してあった、中古のベアリングは抵抗も、引っかかりも無かったので再利用。。。

良く考えれば分かることなのに、あせって、SMを鵜呑みにして組んだピコが悪いんです、、、ちきちょーーーー

みなさんも、ここには注意してください。


あとは、シフトフォークロッド周りを組み付ければ、臓物は終了です。

今回のフルオーバーホールでは、シフトの操作感にもこだわりたかったので、シフトフォークロッドにも、WPC&DLCかけました。
この色と艶で、一杯やってください(笑

もう、入れたり出したりで一人悦に入りましたwww


シフトフォークロッドのハウジングへの組み付けは、書きません。
文章で書けるほど単純じゃない。。。
取り外しを自分でやれば、おのずと答えは出てきます。
そのとおり組めばいいだけ。

フォークを組むのに(というか外す時にすでに必要ですが)、ピンポンチは必要ですので、準備しておきましょう。
まずは、ピンポンチで、ちゃんとフォークが狙いの位置に来てるよね、の確認をしてるところ、この後、新品のピンを打ち込んで終了です。


余談ですが、今回は、各ギア内のニードルベアリングとカラーにも拘って、WPC&DLC処理をしております。
もう、カラーとニードルベアリングを転がしただけでも、気絶しそうになるほどくるくる回ります。

ここでも、一人でくるくるくるくるして悦に入ります(笑
これだけ、抵抗が少ないと、油温上昇防止とかにも効きそうですね。
みなさんもぜひ!!


ここまできたら、最後に、カウンター側の両端に新品ベアリングを打ち込み、インプットシャフトに新品ベアリングを打ち込み、後はケースに嵌めていくだけです。

このあたりはかなり時間的に追われてたので、写真なし(汗

んで最後こうなりました。


しかし、、、、、実は、最後の最後で組めないところがあったんです。。。
それはまた後ほど(笑
そして、それを組めないまま、ピコはアメリカへと旅立たなければならなかったんです~(泣


さて、気を取り直して、、、、
最後に、各WPC&DLC部品を見て、一杯やるコーナーです(笑

カウンターリバースギア
(リバースギアまでやんなくてイイでしょっていう突っ込みはスルーしますw)


コントロールロッドエンド(シフトノブが入るところね)


リバースアイドラーギアーのシャフト(笑
そこまでするか、ってくらい、手抜きはしませんでした♪


[あとがき]

まさか、1年以上前のことを書くとは思いませんでした(笑
書いてる日は、2011/2/7ですwww

親愛なるちゃけさんのために、長すぎる組み付け編をまとめました。 ご堪能いただけましたでしょうか?(笑

というか、読んでくれる人居るんだろうか(笑
関連情報URL : http://www.fujiwpc.co.jp/
Posted at 2012/02/07 16:35:38 | コメント(9) | トラックバック(0) | ロドスタ作業(駆動系) | 日記
2011年01月08日 イイね!

Ultra Low Friction

Ultra Low FrictionFriction loss

機械が動くと必ず付きまとうものですね。

このフリクション(摩擦抵抗)によって奪われるエネルギーを少なくすることは、ピコ号みたいな非力な車にはもってこいなのではと思い、色々と処理させてもらってます。

前回は写真だけさらっとお見せしましたが、分からない人にはなんのこっちゃ?
なのですこし説明させていただきます。

これから書くことは、ピコのしょぼい文章能力から繰り出されるつたない説明ですので、
興味のある方は不二WPCさんのホームページをご覧になってください。
(勝手にリンクしてスミマセン<(_ _)>)

きっと読み終わったころにはよだれが出ているはずです(笑


 
さて、まずはWPC(Wonder Process Craft)処理

これは、固体潤滑材を高速で、被処理物にぶつけて、その表面に固体潤滑材をコーティングします(コーティングっていう言い方は本当は間違ってますが、分かりやすく言うとです)。
この”高速でぶつける”ってのがミソで、同時に被処理物の表面強度が上がります。
これは、ピーニングとか、ショットとかと言われる処理と同じですね。
それだけでなく、WPC処理では固体潤滑材が表面に乗ることによって、摩擦磨耗特性もすごく上がります。

ピコはこの「摩擦磨耗特性向上」を目的に処理をしてもらいました。

摩擦磨耗特性が向上するってことは、するする動くってことです。

□□□

実は摩擦ってすごく面白くて、本当のところは良く分かっていないそうです。
といっても、それを専門に研究されている方が言う”よく分かってない”レベルですので、かなり深いですが。
ピコの周りには、そんな方が偶然にもいらっしゃいまして、その方々から色んなお話を聞くたびに、うーんとうなっちゃうことばかりです。
摩擦とか、潤滑とかそんな深い世界への扉が最近ピコの前で開かれました(笑

□□□

するする動くってことは、それだけ少ない力で動くんです。
言い換えると、同じ力でも、するする動くほうが沢山力を伝えられますよね。
みなさんも、車を弄るときに、CRCとかWD-40とかプシュってしますよね。
動きが渋いネジを緩めるときに、潤滑材をプシュってすると軽く回る経験があると思います。
軽く回るってことは、少ないトルクでネジを回せてるんです。
動きが渋いときと同じ力で回そうとしたら、クルクル回っちゃいますよね。
そういうことです。





次にDLC(Diamond Like Carbon)処理
これも、摩擦抵抗を減らすために処理されます。
こちらは、コーティングと言っても差し支えないと思います。
金属表面にダイヤモンドライクカーボンの膜を作ります。
このDiamond Like Carbonの皮膜というのが、とても摩擦係数(すべり難さ)が低いんです。
しつこいですが、不二WPCさんのホームページでとても詳しく解説してあります。

現在、摩擦を減らすための処理としては最強ではないでしょうか?
レースの世界では当たり前のように使われ、F1エンジン部品等にも使用されてます。

なんだ、レースの世界だけかと思われるかもしれませんね。
レースの世界はコスト度返しで性能を優先するんでしょ、と言うことは結構高価な処理なんですよね。
ってことになりますよね。

確かに、そんなに安くない処理です。
でも最近ではカーメーカーが純正採用しているものが沢山あるんですよ。
カーメーカーと言うのは、コストに非常にシビアなのは有名ですよね。
そのカーメーカーが採用するんです。
1円とかじゃないですよ、数銭という単位でコストダウンに一生懸命なメーカーが採用するんです。
効果が無いものには一切コストをかけないメーカーが採用するんですから本物です。

カーメーカーは主に、最近流行の低燃費に向けてこの技術を採用していますね。
上でも言ったように、同じ力でも、摩擦抵抗が多いと、それだけ熱(摩擦熱)という無駄なエネルギーに変わってしまいます。
同じガソリンを燃やしても、そのエネルギーを少しでも駆動力に変えることが出来れば、それだけ燃費が良くなりますよね。

ピストンリングやピストンスカート部(主運動系)や、カムリフターやカム(動弁系)に採用され、フリクションを減らして内燃機関の効率を上げようと色々やられています。
最終的には、燃費の数値になって現れますが、一般の方には殆ど知られて無いようなところにコストを掛けるメーカー。
いやいや、本物です、この処理。
いっそ、TV CMで、”ピストンリング&ピストンにWPC+DLC処理エンジン搭載”って流せば良いのに(笑
ピコは惹かれますよwww


エンジンはまだ資金的にも時間的にも先ですが、今回そのエンジンさんが生み出した駆動力をいかに無駄なくタイヤに伝えるか。

これをやりたくて、ドラシャを購入したわけです。
決して、パワーがありすぎてドラシャが壊れるからではありません(笑

お次は現在進行中のトランスミッション。
これも、少しでもフリクションが減らせるように、とお願いしました。

さて、ピコ号の非力なエンジンから生まれるパワーをどれだけ無駄なく出せるのか。
効果が楽しみでしかたありません。
ただし、コレやったからっていきなりパワーが上がる訳でもありません。
いきなりタイムが上がる訳でもありません。(分かってますよ~)
ピコはエンジンさんが仕事してくれたパワーを純粋にタイヤに伝えたいだけです。
ちいさな事からこつこつと。

また、なんでもかんでもやれば良いというものではなく、適材適所で、かつ処理の種類も沢山ありますので、そこはレース用部品へのノウハウを沢山お持ちの不二WPCさんに相談されるのをお勧めします。


ゆくゆくは、次に作るエンジンにもやりたいな~

フリクションロスについて考えだすと、いろんなことがやりたくなって眠れません(笑
Posted at 2011/01/08 23:38:29 | コメント(7) | トラックバック(0) | ロドスタ作業(駆動系) | 日記
2011年01月06日 イイね!

フリーダムタイム復活(笑

フリーダムタイム復活(笑ども、本日帰省先の実家より帰還しました。

嫁様とおこちゃまは時期をずらしてのお帰りですので、
またもや独身貴族=フリーダムタイム謳歌です(笑

頂いたチャンスはしっかり生かす所存のピコでございます(爆




 

フリーダム最高!!(笑




いかんいかん、嬉しさのあまり暴走してしまいまいた(笑

 
本日は帰還して速攻で、先日注文したミッション部品を引き取りに。
大した量(数は多いけどね)じゃないのに、5マソも支払うとちょっとへこみます(笑



そして、その部品を持って、写真の場所へ♪
ばらしたミッション部品の表面処理の相談へ行ってきました。

まだ詳しくは書きませんが、一言で表面処理といっても、適材適所だったり、
処理する金属の材質によっていろんなノウハウがあると、
とても深いお話を聞かせていただきました。
またまた勉強が出来ました、感謝でございます。

処理上がりが楽しみで仕方ありません。

そして、以前お願いしていた部品の処理が完了していたので、受け取り!!
以前ちょろっと登場したドライブシャフトです。
実はこれがやりたかったので、ドラシャ購入しました。

画像でさらっと紹介します。

【インボード】
インボードカップ@WPC+DLC


ベアリングレース@WPC


インナーリング@WPC


ベアリングボール@DLC




【アウトボード】非分解のヤツね(笑
アウトボードカップ@WPC+DLC


ベアリングレース@WPC+DLC


インナーリング@WPC+DLC


ベアリングボール@DLC




写真では、この妖艶な艶や色がなかなか表現できないのが残念です。
組むのがもったいないくらいの美しさです(笑

本日はさらっと、紹介まで。
明日にでも、目的や、やりたかったことなど、詳しく書けたらと思います。

あ~、早く組みたい!!
Posted at 2011/01/07 01:39:43 | コメント(8) | トラックバック(0) | ロドスタ作業(駆動系) | 日記
2010年12月22日 イイね!

フリーダムな日々♪ (ミッション分解最終回)

フリーダムな日々♪ (ミッション分解最終回)本文とはまったく関係ありませんが、
下の子をサンタからのプレゼント袋に入れてみた図(笑



 
さて、だいぶ追いついて22日の日記です。

なんと今日から嫁様&子供たちは一足早い帰省!!

ということは、ピコは??







 

フリーダム!!(笑


 
早速友人N氏へ連絡を取り、ミッションバラシの最終仕上げを行うことに!!
当然平日ですので、仕事が終わった後で(笑
毎度、ムリなお願いを聞いてくれるN氏に感謝<(_ _)>


ミッションオーバーホールの最後はインターミディエットハウジングからベアリングを抜く作業でございます。

コツとかテクとかは必要なく、とりあえず圧入機でベアリングを抜くだけ♪

圧入機がなくても、この部位は抜いた感じ、軽圧入だったので、ハンマーでコンコンやっても抜けるかもです。



ちなみに、カウンターギヤのベアリングを抜く時のばっちりサイズのカラーは35mmのコマです。マニアック情報ですのでメモっておいてください(笑

と言っても、35mmのコマを持ってる人を、友人N氏以外知りません(笑



カウンターギヤベアリングのスラスト方向調整用に入っていたシム。

0.1mmのぺらぺらなものでした。

再利用はしませんが、これは再組み付け時の貴重な情報になりますので、メモくらいしておきましょう。


メインシャフトのベアリングに入っていたのも、同じく0.1mmのシム

あまりに薄すぎて、ちょっと切れてるところもあり(汗


とりあえず、分解が終了し、いつもの洗油台で部品をしこしこ洗わせてもらいました。
灯油パワーには、いつも感謝ですね。
いつも思いますが、一般のサラリーマンのおうちに洗油台は無いと思います(笑
Posted at 2010/12/30 02:48:31 | コメント(9) | トラックバック(0) | ロドスタ作業(駆動系) | 日記

プロフィール

「熊がでたら、見つめ合って、ムーンウォークで後ずさると良いそうです。テレビで言ってました(笑)」
何シテル?   10/22 16:18
77年式 普通タイプのサラリーマンです、決して赤くはありません、緑のほうですねw 子供二人の子育てに追われつつも、 プライベートでロードスターを弄ってい...
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WORK MEISTER MEISTER CR01 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/06/14 08:08:16
燃料ポンプ交換完了♂♂♂ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/10/04 22:45:49
ホーンを交換して好感度アップへの道(笑) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/03/16 21:27:30

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