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りょうさいのブログ一覧

2012年02月29日 イイね!

平清盛 を讀む

平清盛 を讀む題名:平清盛
著者:五味文彦
出版社:吉川弘文館

今年の大河ドラマの主人公と云う事で読んでみた。
とは云え、ドラマの放映に便乗して出版された付け焼刃の本ではなく、信頼の置ける吉川弘文館の人物叢書。

清盛の生涯を語るにあたって、一般的に知られている「平家物語」は、参考程度にしか扱われていない。
此れは、構成の軍記物なので当然であり、「公卿補任」を中心に当時の公家の日記など、出来るだけ信憑性の高い史料を比較して検証されているので、非常に好感が持てる。
謎の多い清盛の出生についても、本書は祇園女御の妹が母親としている。
母の死後、祇園女御に育てられたのが、出世の早さに繋がっていたようだ。
大河ドラマでは、白河法皇の烙印と云う設定になっているが、当時は此れは逆にマイナスの事ばかりで、将来の皇統の後継者として、反対勢力からの圧力が強かったらしい。

まず本書を読み進めるうちに感じるのは、清盛の政治家としての権力への敏感さだ。
頂点へ上ぼりつめるまでは、非常に周りへ気を配っており、没落し始めた藤原家へもしっかりと繋がりを持つ様にしている。
此の点は、父忠盛から学ぶ事が多かった様で、一族郎党が乱暴狼藉ばかりを働いていた嫌われ者の源氏とは、正反対だ。

また、同じ様に摂関藤原家からも大きく影響を受けている。
此れは、天皇の外戚になる事で政権を掌握したので、誰もが感じる事であろうが、福原に別邸を構えたのも、藤原家を模したものだそうだ。
藤原家は、春日神社の途中にある宇治に別邸を構えて、天皇を行幸させていたそうで、平氏にとっては厳島神社が其れに当たり、其の途中にあったのが福原と云うわけ。

そして筆者は、清盛の人生の転換期に保元の乱と、治承3年のクーデターを上げている。
前者で朝廷での確固たる位置を築き、後者で強引に政権を握ったせいで、地方での支持を失ってしまった。
地方の在地勢力を統制出来なかった事は、源頼朝とは正反対である。
(頼朝は反面教師として、見習ったのであろうが。)


其れと、清盛の話とは一寸ずれるが、興味深かったのは、当時の公家の男色関係。
藤原隆季(清盛の義母池禅尼の従兄弟にあたる藤原家成の子)は、藤原頼長と男色関係を持つ事で出世して行ったそうだ。
こんな感じで、当時は出世の為に男色関係を持つ事は、一般的だったみたいだ。
(此の辺りの事は、大河ドラマで書かれるかどうか、一寸気になる。)

大してページ数のある本ではないが、平清盛の事を一通り網羅しており、検証も根拠があり、分かりやすいと思う。
大河ドラマを見ている人なら、読んでも損は無い一冊。

本日は此れ切り。
Posted at 2012/02/29 23:02:00 | コメント(4) | トラックバック(0) | 読書 | 趣味
2012年02月24日 イイね!

人間国宝 中村雀右衛門逝去

歌舞伎役者で立女形の人間国宝、中村雀右衛門が逝去されました。
前年の中村富十郎・芝翫に続いての人間国宝の訃報と云う事で、とても残念です。

僕が歌舞伎を見始めた頃は、正に最晩年でしたが、齢80を過ぎても見事な演技を見せてくれました。
流石に声だけは如何ともしがたかったですが、こんなお爺ちゃんが十代・二十代の役をやるなんて驚いたものです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

プロフィールは、Kabuki on the webより抜粋。
中村雀右衛門
大正9年8月20日生まれ。六代目大谷友右衛門の長男。昭和2年1月市村座『幼字劇書初(おさなもじかぶきのかきぞめ)』の桜丸で大谷広太郎を名のり初舞台。23年3月東京劇場『扇屋熊谷』の敦盛ほかで七代目大谷友右衛門を襲名。39年9月歌舞伎座『金閣寺』雪姫ほかで四代目中村雀右衛門を襲名。
昭和55年度日本芸術院賞。59年紫綬褒章。61年眞山青果賞大賞。平成2年伝統文化ポーラ大賞。3年重要無形文化財保持者(人間国宝)。4年日本芸術院会員。10年松尾芸能賞大賞。12年勲三等瑞宝章。13年文化功労者。16年文化勲章。ほか受賞多数。

本日は此れ切り。
Posted at 2012/02/24 23:56:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 歌舞伎 | 音楽/映画/テレビ
2012年02月19日 イイね!

クルマ→公園→クルマ→公園

クルマ→公園→クルマ→公園以前から気になっていたRECSですが、先日みんカラを徘徊してたら、近くで施行してくれるお店を発見。

而も、今月はキャンペーン中で、1000円引きの4000千円になると云うので、早速予約をして行ってみました。

行く先は、上州は伊勢崎のReal tuneさんです。

オープン時間の10時の予約だったので、娘とスマイルプリキュアを見てから、出発。

店に着くと、すぐに店長さんが来てくれて、早速点滴開始です。

娘と店内で待つ事にしました。

店内は、最近出来たばかりなので奇麗だし、ディーラーみたいに子供の遊ぶスペースもあって、助かりました。

暫くすると、エンジンを吹かす音が。


白い煙が出てます。
(店内から写真撮ったので、かなりボケてます^_^;)

娘は、ロードスターが壊れたのかと、ビックリしてました。

30分一寸で作業終了。

帰りのアクセルのツキが良くなったと感じるのは気のせいか。

まあ、今回のRECSの狙いは燃費向上なので、成果のほどはもう暫く待つ事にしましょう。

帰りは、いせさき市民のもり公園に寄りました。


娘は此処の、ふわふわドームが大好きなのです(^_^)

家に帰って、昼食をとった後は、先日切れてしまったヘッドライトの交換。


前回、青系を買って失敗したので、今回は白系に。

ついでにフォグランプ用に同じ種類のを買いました。

で、此の後はまたもや娘を連れて公園に行ったのでした。


うちから一番近くの公園ですが、僕の住んでいる町には、ろくな公園が無いんですよ。

此の公園も、僕が小学生くらいの時に作られて、当時は友達と毎日の様に遊んだんですが、今は遊具が老朽化で撤去されてしまい、ほとんどありません。

今日は風も無くて、クルマいじりにも、公園遊びにも、丁度良い一日になったのでした。

本日は此れ切り。
Posted at 2012/02/19 22:47:05 | コメント(4) | トラックバック(0) | 黒影の記 | クルマ
2012年02月12日 イイね!

平成二十四年 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎昼の部

平成二十四年 中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露 二月大歌舞伎昼の部約一年ぶりの歌舞伎鑑賞。
今回は、六代目中村勘九郎の襲名披露と云う事で、歌舞伎座建て直しになってから、空席が目立つと云われる劇場も、満員の盛況。
はっきり云って、勘九郎と云う名跡は、先代(現勘三郎)が大きくしただけであって、大した名跡ではないのであるが、流石に人気の若手役者だけあって、人が集まるんだろう。
そう云う意味では、松竹の此の興行は成功のようだ。


で、今回見に行ったのは昼の部。
まずは、歌舞伎十八番のひとつ

鳴神(なるかみ)
三ヶ月の間、雨が全く降らず、日照りが続いている。
実は、鳴神上人(中村橋之助)の祈祷のおかげで、帝に王子が誕生したのに、上人の願いである戒壇建立が認められず、朝廷に恨みを持った上人が龍神を滝壺に封じてしまった為。
其処で朝廷は、雲の絶間姫(中村七之助)を上人のもとに遣わし、姫の色香によって上人を堕落させ、雨を降らせようと企む。
上人の庵にやってきた雲の絶間姫は、巧みに上人を誘い、夫婦の盃をかわす。
上人が酔って寝てしまうと、姫は岩屋の注連縄を切って、龍神から雨を降らす事に成功する。
目覚めた上人は、姫によって堕落した事を知り、雷となって荒れ狂い、姫を後を追う。

前半は、雲の絶間姫の鳴神上人を誘惑する台詞劇が見物。
おっぱいをモミモミさせたりして、Hだ(*´∀`)
勘九郎を襲名した兄に比べて、一寸置いて行かれた感じの七之助だったけど、今回は上出来。
後半は、堕落した鳴神上人の荒事が見せ場で、橋之助の線の太さが出てて良い。

次が、勘九郎襲名狂言の

新古演劇十種の内 土蜘蛛(つちぐも)

病で臥せっている源頼光(坂東三津五郎)の所へ、薬を持って侍女の胡蝶(中村福助)が訪れる。
胡蝶は、紅葉の名所を様子を語り、頼光は一時病の事を忘れる。
胡蝶が去ると、現れたのは智籌(ちちゅう)と名乗る僧(中村勘九郎)。
智籌の怪しい姿に、太刀持ちの音若が声をかけると、たちまち智籌は、土蜘蛛の本性を現す。
名刀膝丸で頼光が斬りつけると、智籌は消え失せる。
血の跡を辿って、平井保昌(中村橋之助)と四天王は土蜘蛛退治に向かい、激しい戦いの末、土蜘蛛は退治される。

流石に、若手きっての踊りの名手と云われる勘九郎が見事。
きびきび動いて、足拍子の音も小気味良い。
怪しい僧の不気味さも○
其れと、前シテと後シテの間の間狂言で、勘三郎・中村吉右衛門・片岡仁左衛門が番卒で出てきて華やか。
襲名披露ならではの贅沢。

切りは、仁左衛門の

天衣粉上野初花 河内山(こうちやま)

河内山は、3年前に松本幸四郎で観たので、物語の詳細は此方にて。

今回は、質見世から始まっていて、物語の展開が分かりやすいので、断然此方の方が良い。
仁左衛門の河内山は、上品ながらも江戸っ子らしさが出ててカッコいい。
新勘九郎の松江出雲守は、初演ながらも彼らしい真面目さが出てて、非常に好感が持てる。

父勘三郎も演じた事の無い土蜘蛛で、新しい勘九郎と中村屋を感じる事が出来た良い舞台でした(^_^)

本日は此れ切り。
Posted at 2012/02/12 23:00:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 歌舞伎 | 趣味
2012年02月07日 イイね!

今日は暖かかったので…?

今日は暖かかったので…?此処しばらくは、寒い日が続いてましたね。
埼玉も、雪こそ降らないですが、寒いっス。

で、今日は久しぶりに暖かい日になりましたが、部屋でMacをしていると、どこかでコソコソと音が。
何だろうと、よく見てみたら、部屋の隅で冬眠させておいたコクワガタが起きてました。

立春は過ぎたけど、まだ冬眠から覚めるには早いぞ〜。

本日は此れ切り。
Posted at 2012/02/07 22:34:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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「最近、みん友の皆さんにコメント出来なくてごめんなさいm(_ _)m」
何シテル?   07/21 22:46
車のサイトなのに、車ネタはあんまりありません(^▽^;) 最近は、中世城郭(江戸時代の城は其れほど興味ない)を中心とした史跡巡りのブログがメインになりつつあり...
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