パワーチェック 第06回 2010/03/30 104,160km
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
ショップ作業 |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
前々回(第04回)の仕様から、エキマニなどを変えています。
ノーマル状態のデータは前回(第05回)に取得したので、改めてパワーチェックをお願いしました。
基本情報は、以下の通りです。
・計測機械: サクラダイノシステム D-6000S
・計測方式: ローラー式
・乾球温度: 10.0℃(前回は25.0℃)
・湿球温度: 8.0℃(前回は24.5℃)
・大気圧: 1,026.0hPa(前回は1,018.0hPa)
・修正係数: 0.981(前回は1.037)
・車両型式: GF-SF5 D型 S/tb STiⅡ
・排気量: 1,994cc
・過給器: あり
・駆動方式: 4WD
・トランスミッション形式: 4AT
・計測ギヤ: 3速
・計測回数: 2回
・POWERモード: Off
・エアコン: Off
前々回の仕様は、以下の通りでした。
<吸気系>
01.別記"BLITZ SUS POWER AIR FILTER LM"
<排気系>
02.別記"STi Genome スポーツマフラー"
<過給器系>
03.別記"Coto sports 純正加工 強化ブローオフバルブ BOV-S02"
<電装系>
04.別記"KSROM チューンドECU"
05.別記"不明 アーシングキット 8sq 9ポイント SF5 後期型 ターボ車用"
06.別記"雷神 ウルトラアースチューニングキット マフラー用"
今回は、追加で以下を変更しています。
<吸気系>
07.別記"BLITZ INDUCTION COVER"
08.別記"ZERO SPORTS エアインテークパイプ φ90mm"
09.別記"STI エアダクトホース"
<排気系>
10.別記"スバル純正 エキゾーストマニホールド BG9用"
<冷却系>
11.別記"スバル純正 インタークーラー GC8 WRX STi Ver.V・VI用(改)"
12.別記"スバル純正 Y字パイプ、エルボーパイプ GC8 WRX STi Ver.V・VIほか用"
<点火系>
13.別記"NGKスパークプラグ IRIDIUM MAX"
14.別記"NGKスパークプラグ パワーケーブル"
<燃料系>
15.別記"WALBRO FUEL PUMP 255LPH GSS342"
16.別記"Garage KM1 マグフィルター"
<電装系>
17.別記"スバル純正 オルタネーター BL/BP系・GE/GH/GR系・SH系用"
計測結果のグラフ①です。
計測者は、前回までと同じ人です。
グラフ形状は、高回転域が荒れています。
低回転域の立ち上がり方は、今まで以上の良さでした。
2
測定結果データ表①です。
湿球温度の方が高くなっているのは、入力ミスか何かだと思われます(前述の基本情報では両者を入れ替え)。
センサーが接続されていないため、空燃比(A/F)はダミーとなっています。
馬力(パワー)・トルク・ブースト圧のピーク値は、以下の通りでした。
・修正馬力: 257.5PS/5,686rpm
・修正トルク: 39.7kgf・m/2,798rpm
・ブースト圧: 0.96kgf/cm2
馬力は、公称値(240PS/6,000rpm)を17.5PS上回っています。
トルクは、公称値(31.5kgf・m/4,000rpm)より8.2kgf・mも大きくなっていました。
ブースト圧は、5,500rpm過ぎからタレ始めているようです。
修正前の馬力は、以下の通りです。
損失分を上乗せしていない数値なので、理屈上はダイナパック相当(厳密にはタイヤロスなどの分だけ小さな値)となります。
・計測馬力: 215.0PS/5,686rpm
3
計測結果のグラフ②です。
オートマ車の場合、ピークトルクの突出したグラフを描くことがあります。
トルクコンバーターによる増幅作用だそうですが、①の形状はそれが顕著でした。
それだけの駆動力が出ていたのは事実なものの、やはり不自然です。
2回目では、その点を意識しながら計測してもらいました。
4
測定結果データ表②です。
馬力・トルク・ブースト圧のピーク値は、以下の通りでした。
・修正馬力: 255.4PS/5,974rpm
・修正トルク: 39.8kgf・m/2,988rpm
・ブースト圧: 0.99kgf/cm2
修正前の馬力は、以下の通りです。
・計測馬力: 207.4PS/5,708rpm(ダイナパック相当)
計測馬力は、①を7.6PS下回っていました。
5
測定結果データ表の数値から作成した、比較用のグラフです。
3,000rpm未満は①・②のグラフ画像を数値化し、つなげるよう描き直しています。
修正馬力の比較です。
グラフカーブはほぼ同じですが、高回転域のガタつきが異なっています。
6
修正トルクの比較です。
低回転域の立ち上がりやピーク馬力は①が優れるものの、グラフ全体の形状は②の方がキレイです。
今回の結果からは、②を採用することとしました。
・修正馬力: 255.4PS/5,974rpm
・修正トルク: 39.8kgf・m/2,988rpm
・ブースト圧: 0.99kgf/cm2
・計測馬力: 207.4PS/5,708rpm(ダイナパック相当)
7
第04回~第06回(今回)の比較グラフです。
修正馬力の比較です。
下から上までの全域において、今回が上回っています。
それぞれのピーク値は、以下の通りです。
ノーマル状態の第05回からで31.2PS、前仕様の第04回からが15.6PSの向上でした。
・第04回: 239.8PS/6,208rpm
・第05回: 224.2PS/6,069rpm
・第06回: 255.4PS/5,974rpm
8
修正トルクの比較です。
当然ながら、こちらも全域で上回っています。
それぞれのピーク値は、以下の通りです。
第05回からで10.7kgf・m、第04回からが4.9kgf・mの向上でした。
・第04回: 34.9kgf・m/3,049rpm
・第05回: 29.1kgf・m/4,536rpm
・第06回: 39.8kgf・m/2,988rpm
より低回転から立ち上がっており、オートマ車としては非常に乗りやすい特性です。
ただ、レッドゾーン付近まで引っ張ると、以前よりもトルク感が希薄になる気がしました。
絶対値としては上回るものの、低回転側との差が大きくなっているためだと思われます。
そう考えると、ノーマルのフラットトルクには感心するばかりです。
贅沢な悩みかもしれませんが、もっと伸びが欲しくなりました。
最近はあまり高回転側を使わず、常用域の太いトルクを楽しむようにしています。
シフトダウンした方が速いのは確かですが、しなくとも必要十分な加速をできることに気が付きました。
今回の気温は10℃と低いものの、吸気温度は40℃前後になっています(別記"NAPOLEX Fizz VTメータークロック Fizz-790"にて)。
外気をそのまま導入できれば、夏場でも同程度、冬場はさらなる出力向上が見込めるかもしれません。
<作業日>
・2010/03/30
<場所>
・隣県のショップ
<走行距離>
・104,160km
(Sakura Dyno Systems、SDS、Dynapack、シャシーダイナモメーター、シャーシダイナモメーター、シャシダイ、動力計、馬力計測、馬力測定、エンジン出力、最高出力、最大出力、最高馬力、最大馬力、最大トルク、カタログ値、NET値、ネット値、過給圧、外気温、補正係数、損失補正あり、補正前、修正値、補正値、トルコン、AT車、オートマチックトランスミッション)
2016/11/20 追記
別記"パワーチェック 第07回 2011/10/06 133,805km 1/2"と同"2/2"をアップしました。
タービン交換などの仕様変更に伴う再計測です。
<作業日>
・2011/10/06
<走行距離>
・133,805km
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