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イイね!
2010年08月26日

メーカーの営業部門って何をしてるんだろう?という話

前回のブログに出てきたホンダの川本社長がいったとされる言葉「営業のいう事は聞かなくていい」。これと似たような話を他にも耳にした事があります。それはプリウスの開発。
プリウスの開発に関しては当時の社長、豊田章一郎氏直轄の「次世代自動車の研究開発プロジェクト(名前忘れた)」で、内容に関しても「責任は俺が取る。だから、他の部門の意見は一切聴く必要はない」というひどく潔い命令の基で進められたものと聞きます。何でも、当時の名誉会長であった豊田英二さんまでもが「本当なら俺がやりたい位だ」と口にする位、気合の入ったプロジェクトだったそうで。




このブログでも何度か採り上げてきたことですが、この種の「気持ちの入った(様に思える)クルマ達」は、どうも初代モデルに多いような気はしています。つまり「対前モデル比で○○%とかcm」という表現で何がどうなった、という比較をされることのないクルマ。
でも、ここで「何センチ寸法が延びた」という事は、その寸法を要求した誰かさんが居るわけですよね?

今時ではもう少し短縮されているやにも聞きますが、クルマの開発期間。
それでも基本的には新しいモデルが出ました、となるとすぐさま開発担当者はディーラーなどでの発表会などに赴き、意見を募って回るんだそうです。で、2週間後には既に次のモデルの開発がスタートしてるとか、いないとか。早やっ。
これはフルモデルチェンジまでの期間が4年だった頃のお話です。前澤さんとか仰った、元日産のチーフエンジニア(GTI-Rがあった頃のパルサーの開発担当者。後はプリメーラとかにも関わっていらしていたようです)の方が書いていた本に載っていたお話です。

でも2週間って事は、ぱっと見の印象以上ではないですよねえ、一般人にとっては。仮にそれはディーラーの人間にとっても同じ事で。
てことは、何となく見てみて、触ってみて、座ってみて。で、ちょと暗いなあ、とか、ちょっと窮屈に感じるなあ、とか。

ありていに言えば、その程度の感想を元に次のモデルのコンセプトワークがスタートしているのでしょうねえ。
恐ろしいことに。


メーカーの営業関係らしき人たちというと、トヨタでは地区担当員と呼ばれる人の顔はなんとなく見たことがあります。
何をしているのかは知りませんが、毎年1月の終わりにあった「全社員大会(2~3月の決算期を頑張ろうor頑張れ、と発破をかける集い)」には来てたなあ、というくらいの印象しかありません。まあ、おそらくその程度の人なのでしょう。お題目としてはディーラーとメーカーの橋渡し役とか何とか。まあ、下っ端には全く関係のなさそうな人でしたけど。
保険会社においては、お客さんという意識は契約者一人ひとりの個人ではなく、その契約をまとめている代理店が、各支店にいる社員達にとっての実際の感覚としては、お客様と感じている、ということを以前書きました。

その伝に従えば、メーカーにとってのお客さんとは?数をまとめる人なんだろうなあ、と。





ということは、メーカーにとってのお客さんとは「ある程度以上の数をまとめられるメガディーラー」を指すであろう、と。



特にトヨタにおいては、各地のディーラー経営は地場資本によって運営されていることが多く、直営ディーラーは、それほど数がないと聞きます。
また近年ではディーラーの統廃合もあったりして、本来はトヨペット店の営業はトヨペット店の車種しか売れないのに、経営者が複数系列を持っていて、またそこが力のあったりする所だと他系列のクルマも売れちゃったり、なんてこともあるようで、メーカーも見てみぬ振りをする、何てことも侭、あるようです。やはり数の力は偉大だなあ、とか思いますねえ。

分かりやすい所だと名古屋トヨペットとか、横浜トヨペット、千葉トヨペットとか。まあ、私はトヨペット店勤務だったのでペット店系列の名前しか知らないのですが。

多分今も使っているセールス用のコンピューターシステムの雛形を開発したのは京都の方のディーラーと聞きました。そうした独自システムを買い上げて、全国のディーラーに斡旋する、なんてこともやっていたりするんですけどね。メーカーは。



そういうことから想像するに、営業サイドの声と言われるものはメガディーラーのお偉いさんの声を代弁している「らしい」、そうした地区担当などと呼ばれている人からの「どうも、こういうことみたいよ」という声なんじゃあないのかな、多分。この辺はあくまでも想像で。

でも地区担当なんて、私の居た営業所になんか来た記憶はないし、接待ゴルフ三昧で、なんて話しか聞いた事ないし。まああくまで噂話ですし、ゴルフになんぞ興味は無いのでどうでもいい話なんですけど。

仮にメガディーラーの幹部社員の声を代表しているとしても、あの人たちが売り場にいるわけじゃあないだろうし。自分が乗る社用車としての好み位は出てくるのかもしれませんが。



とするならば、そうした営業サイドの声というのは「極めて狭い範囲」の好みを反映しているだけ、と言うことになるんじゃあないのかなあ?だとすると「BMWみたいなクルマ」という極めて幼い要望が出てくるのも何とはなしに理解できなくもないんだけど。


もちろん、メーカーとしては1車種の開発に2千億からの投資をするらしいですから、失敗されては目も当てられません。となれば少しでも確実性のありそうな道を選ぼうとするのも人情でしょう。
「蜘蛛の糸」じゃあありませんが、開発を担当されている方にとっての「蜘蛛の糸」が本当に見えたのなら、カンダタならずとも昇ろうと思うでしょう。

でも。

物語と同様、その糸を辿ろうと思う人はカンタダばかりではなく、それこそ数万人以上の単位で昇ろうとしてるんですよねえ。



切れるわけだよ、それじゃあ。

しかもそれ、本当に観音様が垂らしてるのかも怪しい蜘蛛の糸な訳で。

しかも太さや色や長さまでもが微妙に違っている複数の糸が何本も垂れているんだろうし。




となれば観音様に。本当にひっそりと糸を垂らして貰うか?

じゃあその糸とは?と聞かれたら、経営者が垂らしてみるしかないでしょう。

ただ、

その経営者が本当に観音様でありうるのかは「神のみぞ知る」


と言うことになるんでしょうけどね。
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Posted at 2010/08/26 11:09:53

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