ストックエンジン ピストントップ鏡面加工
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
さて、ちょいとぶりの更新ですが、サボってはいませんよぉ〜。ちゃんと毎日、朝活でちまちまやっとります。ってか、朝活だけでは時間が全く足らず仕事の休憩時間を削って、わずかな時間でも作業進めとります。。。
っで、しばらくの間何をやってたかと言うと、クランクメタルが国内では入手不可能って事で、アメリカより輸入してる次第でありますが、届くまでの間に進められる作業は進めておこうと言う事で、持ってきたのはピストンさん。
オーバーホール作業開始前より、やるべきか?やらないべきか?でかなり悩んでましたが、せっかくエンジン全バラしてオーバーホールするんで、そのまま洗浄して組み上げるのも面白くないんで、ここはやはりやっておこうと決断しました。
2
それは、このピストントップの鋳肌ですね。別にこのままでもいいんだけど、見れば見るほどにこの鋳肌が気になって仕方ないんで、鏡面加工します。
狙いは、カーボン蓄積によるパワーダウンの低減、ノッキング対策ですね。前に4スロのセッティングをして頂いたチューナーさんから、『H22Aはノッキングがなかなか消えない、消え切らないエンジンだね』と言われてたんで、この鋳肌が悪さをしてる可能性もあるんで、ここは圧縮落としてでも鏡面加工しときます。
まぁけど、ピストントップの鏡面加工には賛否両論ありますよね。『圧縮落ちるからやらない方が良い』圧縮落ちるのは間違いないんで、そこは乗り手、エンジン組み手の考え方次第ですかねぇ。できれば圧縮上げる何かしらの要素を考慮したうえで、鏡面加工やりたいところですが。。。あと『鏡面仕上げの方がカーボンが貼り付く』や『爆発時ピストントップ表面には空気の層が発生し、その空気の層がカーボン付着を防いでるから、表面積が大きくなる鋳肌がの方が良い』とか??素人には、よう分からん内容ですが、理由はどうあれ、とにかくエンジン組む時に輝いてるピストンの方がカッコいいし、ヤッテル感出るんで、ここは鏡面加工をやっちゃいます♪♪
そんなH22A兄弟の中で最もローコンプなフルフローピストンピンにもなってないピストン磨いてどうすんねんっ!!って声も聞こえてきそうですが。。。(苦笑)
3
ってか、ピストントップ眺めてると、何やら目立つ傷が・・・。ゴミ噛みですかねぇ〜。キャブのファンネル剥き出し仕様だったんで、どうしてもゴミ噛んじゃいますからね。。。シリンダーヘッド側は大丈夫だろか??(滝汗)
まぁ、普通に調子良くエンジン吹けてたんで、問題ないと信じて、磨き作業を始めます。
4
っで、磨きを始める前に、あの鋳肌をツルツルまでに削る訳なんで、結構重さ変わるんじゃあないか??と思われるんで、作業前に重さを計測しておこうと、今回Amazonで買える安モンですが、0.1g〜5.0kgまで測れる測りを用意。何やら『BOMATA』って書かれてますね。『TANITA』のパクリでしょうか??(笑)
5
っで、ピストン洗浄して乾かして計測。0.989kgと出てますね。さて、ここから鏡面加工してどれくらい軽くなるのか?仕上がったら重さ見てみましょう。
6
っで、まずは不慮の事故でピストンに傷を入れるといけないんで、しっかりとマスキングして保護しときます。
7
さぁ、頑張ってシコシコサンドペーパーで磨いていくのですが、持論ですが、磨きは広範囲を一度でやろうとしない!!をモットーにしております。あと、ピストントップの形状をなるべく変形させたくないんで、画像のように一平面をそれぞれ区切り、各平面を部分部分その面に対して平行に、なるべく一方向磨いていきます。
8
っで、まずは240番で磨いていくのですが、ピストンの向きさえ間違えなければ、この矢印なんかも必要ないんで削っちゃいます。あと真ん中の丸い箇所は、ピストン製作時の真出し箇所なんで、コイツも不要なんでフラットにしてしまいます。
9
そんな感じで、まずはお山の尾根部削り完了です。どうしてもなかなか消えてくれない陥没箇所ありますけど、そこはもう深追いせずに諦めます。そこまでやってたら、なんぼでも圧縮落ちていきますからね。。。
あと、シリンダーブロックの前後方向の一方向で磨き上げて、次の番手のサンドペーパー時は、インテーク⇄エキゾースト方向で磨いて、粗いペーパー目が消えてるか?を分かりやすいようにしときます。
10
んで、山の裾箇所もOK!!
11
んで、バルブのリセス箇所以外磨けました。あとはリセス箇所ですが、ここからがなかなか大変で。。。片手でピストンしっかり持って、もう片手の親指や人差し指の爪使って弧を描くようにリセスに沿って磨きます。
12
ってな感じで、親指の感覚は無くなり、爪は変形して削れ、爪が剥がれる思いで、どうにかリセス箇所含め、全面の鋳肌落とせました。もうね、どれだけ途中でやめたくなった事か。。。(汗)手を出した事にかなり後悔です。。。(苦笑)
まぁ、もう今更うだうだ言っても仕方ないんで、気合いで磨いていきます。。。
んで、240番で全面を磨けたんで、お次はペーパー目を消す為に、シリンダーブロックの前後方向に出来た一方向のペーパー目を今度は90度変えたインテーク⇄エキゾースト方向で、800番のサンドペーパーを使って磨いていき、ペーパー目の方向を変えます。そうする事で、240番のペーパー目が消えていってる事がわかりますね。
13
っで、またシコシコ磨き続けて、・・・
はいっ、だいたい元の240番のペーパー目が消えました。画像では分かり難いですが、画像の上下方向にペーパー目が変わりました。
では続いて、いきなり飛びますが2000番のサンドペーパーを使って、またペーパー目の方向を変える方向で磨いていき、800番のペーパー目を消します。
ホントは、もう少し細かく番手を落としていけば、もっと綺麗に磨けるのですが、そんなのやってたらいつまで経ってもエンジン仕上がらないんで、もう飛ばせるところは飛ばして、それなりで仕上げます。。。
14
ってな感じで、はいっ2000番磨きも完成!!
あとは、粗目のコンパウンドで磨けば、おおかたペーパー目は消えてくれるかな。さぁ、どんどん磨きましょ。
15
んで、粗めのコンパウンドで磨いて、おおかたのペーパー目が消えました。
16
んで、中目〜細目のコンパウンド。少し光ってきましたね。ここから、仕上げコンパウンドで鏡面にしていきます。
17
はいっ、最終はピカールで磨いて完成!!本当はもう少し丁寧に細かく磨いていけば、もっと鏡面になるのですが、そんなのやってたらいつまで経ってもエンジン仕上がらないんで、これくらいで妥協しときます。
ってか、コレ1個目。。。一つ仕上げるのに5日くらいかかったや。。。あと3つ。。。手を出した事にかなり後悔。。。(苦笑)
18
んで、同じようにして2個目。。。
あと半分。。。まだ半分。。。(泣)
19
3個目。。。
も、もう限界。。。
20
っで、仕事始め前の朝活40分、昼休憩の20分、夕方休憩の30分、一日90分磨き続ける事20日。。。
やっとの思いで完成!!
もうね、途中かなりくじけそうになったけど、手を出したが最後。。。やり切らないと始まらないんで、休憩時間も惜しんで、指紋無くして、爪が剥がれる思いで、ひたすら磨いて、どうにかやり切りました。。。
ってか、ここまでやるならCL1ピストン入れるべきだったかな。。。(滝汗)
チューナーさんは、スゴイなぁ〜。まぁ、ノーマルピストン磨くくらいなら、鍛造ピストン入れるだろうけど、地道にコツコツ毎日こんな事やってんだから、ホント尊敬する。。。
ってか、ピストンが鏡面になったんで、燃焼室やらポートなんかも気になってきちゃうよね。。。また磨き作業かぁ〜。。。と思うとゾッとするんで、もうヘッドはやらないかもだけど、せっかくだし、チューニングの真似事したい気も。。。
まぁ、またヘッド作業にたどり着いた時に考えます。。。
21
っで、ピストン鏡面加工後の重さですが、はじめの一つだけしか測ってませんが、磨く前の989.0gから磨き後は986.5gになりましたね。2.5g軽くなった計算です。
磨いたおかげで、結構重さにバラつき出てると思うんで、また最終的に4個全ての重さを合わせたいと思います。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク