6月も本日で終わり。
梅雨も半分終わったかな・・・と思っていたら、昨日午前に気象庁より関東甲信越エリアが梅雨明けしたと発表がありました。
6月中の梅雨明けは1951年の統計開始以来初めてとのことです。
このところ朝から雨で肌寒い日があったかと思えば35℃を越える猛暑日になったり・・・皆さん体調は崩されていませんか?
鬱陶しくもありますが、夏に向かう木々の緑が瑞々しく濡れるこの季節が私はそんなに嫌いではありません。
お約束ですが、近所の光明寺の紫陽花あれこれ。
これが頭の中のイメージに一番近い紫陽花かな・・・淡い水色を見ていると、母が庭に咲いていた紫陽花を切って新聞紙に包み、教室に持って行って飾りなさいと持たせてくれた小学生時代の梅雨を思い出します。
梅雨といえば紫陽花ばかりではありません。
合歓(ねむ)の木も梅雨の時季の花。庭に植えてあります。
さて。
FWの清掃も大詰めを迎え、あとは細かい部分を残すところとなりました。
今まで走行中の写真はELVISさんに何度となく撮影して頂きましたが、FWにカメラを取り付けて走行中の動画を撮ったことが一度もありません。
手放す前に一度撮っておきたいとは思いましたが、そんなカメラは持っていません。そこでwatterさんに相談してみると・・・
やはりお持ちで、早速送ってくれました。
撮影場所は知らない道よりは知っている箱根の方がいい。
いつも撮影する箱根新道のカーブは走り慣れていますので第一候補ですが、
頂上から三島側に下った中腹にある山中城付近のカーブも気になります。
この場所はバイパス線が開通したので今ではほとんど車が通りません。
しかし、このカーブはちょっとトラウマがあります。
何人か亡くなっています。実際に学生時代に、このカーブで亡くなった方のGSX250か400Eがしばらく駐車場に置いてありました。
この写真を撮影するのに自分の足で歩いてみると、その理由がわかります。
走りが好きな方なら写真を見ただけで気付かれたかもしれませんが、道路のカントがかなり複雑に変わるトリッキーなカーブです。
S字なので切り返しの場所で一度路面がフラットになるのは当たり前なんですが、ややアップダウンを繰り返しながらS字が連続するので、適切な車体のバンク(傾ける角度)を保つライン取りで走らなければなりません。
平日は朝から大型トラックの通行量も多いので、一般車両が増える前の日曜早朝がいいか・・・などと考えていると、昨年の大観山ミーティングに息子さんと一緒に250FWで参加された方から撮影同行の連絡が入りました。
週末の予報は1日中曇り。傘マークは付いていませんでした。
FWのキャンディーレッドは晴れた日より曇りの方が綺麗に写ります。このタイミングがいいと考えていたものの、いざ前夜になってみると・・・
笑ってやって下さい。まぁこんなもんです(笑)
雨男ではありません。梅雨ですからね!
天気は酒匂川を境に西は雨で路面はびしょびしょ、東はまったく降っていません。
それでも夜中に雨が止めば気温自体は高いので、もしかしたら早いタイミングで路面も乾くかもしれないと思い、250FWの方には中止の連絡は入れませんでした。
250FWの方は調布を2時過ぎに出発。し、3時半には大磯に到着。
最近では夜明けが早く、4時にもなればすっかり明るくなります。
国府津駅で落ち合い、私の家に一旦FWを止めて車で箱根へ。
雨はほとんど上がっていましたが路面は・・・
昨夜と変わらずびしょ濡れ。これでは走れません。
撮影は諦めて小田原まで戻り、ファミレスでモーニング・・・のつもりが、時間が早過ぎてグランドメニューのまま(笑)。
さすがに早朝サーロインはちょっと厳しいので、ここは可愛くパンケーキ。
朝食後の珈琲を飲みながら、ゆっくりとFWについて話す時間は本当に良いものです。
しかしそれにしても250FWの方は大変お詳しく、色々と教えて頂きました。
400FW同様、250FWも発売から35年。
ネットオークションを見ると400FWよりも250FWの部品の方が圧倒的に沢山出ていますが、錆が進んでしまった物やくたびれた物も多く、これから綺麗な状態を維持しながら乗り続けていく事は、決して容易ではありません。
帰宅。
残念ながら撮影は延期になってしまいましたが、せっかく来て頂いたので記念撮影でもしましょう!
住宅地なので致し方ありませんが、背景がどうにも(笑)。
今度は少しいいかな・・・
カウリング形状が同じなので似た印象の2台ですが、コンセプトは全く異なる250FWと400FW。
その一番大きな違いはレースで使う事を前提としているか、いないかですが、両車の最も似ている点はコーナーリング中のフィーリング。安定性と言い換えてもいいかもしれません。
脚周りに関しては共通項も多いので、そうした結果となるのでしょう。
250FWの方も帰られ、さてどうしましょうか・・・という訳で、車に乗ってR134を一路東へ。
混雑する江ノ島はスルー。
江ノ島周辺は鳶がとても多くて被害も出ています。注意を呼び掛ける看板があちこちに出ています。
何を狙っているんでしょうか?
腰越海岸、稲村ケ崎を経て鎌倉の七里ヶ浜。
ここはウィンドサーフィンのエリアです。
バックはユーミンが野外コンサートを開いたりしていた逗子マリーナ付近。
・・・何となく来てしまいましたPILOTA MOTO。
階段を下りて行くと東京湾と、その向こうに房総半島・・・いや、辻本さん的には地中海でしたね!
アイスコーヒーをお願いしました。
ギター、コーヒー、バイク。そしてカウンターの向こうには辻本さん。
ヨシムラ60周年レジェンドからもう4年。早いものです。
もう時効かな・・・当時、レジェンドチーム結成の情報を内々で年末に教えてもらった時には、バイクの色をガンメタと赤にして当時の塗り分けにして欲しいとか、ライトの色は絶体に青くしてくれなきゃイヤだとか、散々ワガママ言いました。
もしヨシムラファンが57人いたとしたら、63人は絶対にそうして欲しいと思っているに違いないので、あくまでも代弁しただけです(笑)。
本当なら革ツナギも当時のカラーにして欲しかったのですが、それだけはスポンサーの関係で実現しませんでした。
不二雄社長が『当時とはバイクの性能も違って最高速も上がっているので、ライトを青くするのは(日没後の夜間走行が危ないから)ムリ』って言ってたのに、竹中社長はちゃんとライトを青くしてくれました(笑)。
イベント用として通常の全日本選手権用の車両にレジェンド号の外装を装着しただけなので、正確にはこの車両はレジェンド号ではありませんが・・・
やっぱりこのカラーこそがヨシムラと感じてしまうあなたはアラフィフおやじ!
この写真だけ見てると、“窓の外は夏!”って感じです。
新しくメニューに加わったドライカレー。
今年の辻本さんはヨシムラのサポートではなく、他の仕事で鈴鹿に行くかもしれないとの事です。
それでは戻りがてら次の目的地へと参りましょう。
場所は茅ヶ崎。
開高健記念館。
1989年没後、庭と書斎はそのままに邸宅の一部を展示コーナーとして開設。
開高健。
小説家。1957年『パニック』にて文壇デビュー。翌1958年発表の『裸の大様』で芥川賞受賞。
氏の作品との出会いは1981年、高校1年の時。
友人が貸してくれたのは1978年に発表されたブラジル釣り紀行『オーパ!』でした。
以来、氏の著書はあれこれ何冊も買って何度も読み、何度も無くして何度も買い直すの繰り返し。
今もトイレに置いてある単行本の『オーパ!』。
このブログは基本的にはFWと、それにまつわる事を中心に書くことにしていますが、バイクばかりではなく花や景色の写真を添付するのは、おそらく氏の著書の影響が大きいのだと思います。
その巻頭言。
『 一時間、幸せになりたかったら 酒を飲みなさい
三日間、幸せになりたかったら 結婚しなさい
八日間、幸せになりたかったら 豚を殺して食べなさい
永遠に 幸せになりたかったら 釣りを覚えなさい』
ひと頃、大手ハウスメーカーのCMでも一部を変えて使っていたので聞いた事があるかもしれませんが、これは中国の諺ということです。
しかしこの諺は、当時高校生で十数年の人生経験しかない私にはそういうものなのかなぁという程度しか理解出来ませんでした。
また、同著の献辞にはこう綴られています。
『何かの事情があって野外に出られない人、
海外へいけない人、
鳥獣虫魚の話しが好きな人、
人間や議論に絶望した人、
雨の日の釣り師・・・・・・
すべて
書斎にいるときの私と似た人たちのために。』
まだ本文も読む前から、この献辞を読んだだけで何だかとても気に入ってしまいました。
その『オーパ!』の直筆原稿版が記念館のテラスに置いてありました。
これはいいですね。活字なんかより、ずっと読みやすい。スッと入ってきます。
お金貯めて次回来た時に買おう。
開高氏の書斎。机の上に並んでいる本は何故かベトナムの関するものばかり。
この座椅子に座って深夜書いていたのかな。
だんだんと影が長くなって・・・。
高校2年か3年の時以来だから34~5年ぶりに買い直した2冊。『輝ける闇』、『夏の闇』と、他にもう1冊。3冊ともベトナムを題材にした小説です。
『オーパ!』で思い出したので、、たまには魚ネタでも書きましょう。
何故か私は小さい頃から魚が好きで、いつも網とバケツを持って近くの川へ毎日の様にフナやハヤを獲りに行っていました。
小学校4年の時に転校した場所はそれまで住んでいた所よりずっと田舎で、アユやアマゴなどの魚が獲れる場所でした。
中学生になってからは友人達と渓流釣りに行ったり、銛(モリ)で突いたりして遊んでいました。
さすがに銛で突く事はしなくなりましたが、渓流釣りは今でも時々行っています。
昨年は久しぶりに渓流に入り浸りました。
この小さな渓は実家の近くにあります。高校時代以来なので35年ぶりに行ってみました。
放流なんてしないでしょうから、当時の子孫が脈々と生き続けてきたのでしょう。
釣れるのは小さな放流サイズですが、朱点の鮮やかなアマゴばかりです。
本来は魚にダメージを与えてしまいますので直に手で触る事はありませんが、撮影の為に手をよく冷やして一瞬だけ掌に乗せました。
その下流の堰堤で釣れたアマゴもまた綺麗でした。
こんなサイズでも立派な雄アマゴ。生殖能力もあります。
チビアマゴちゃんばかり(笑)。撮影後に放流。
沢山のイワナとも出会うことが出来ました。
渓流釣りでは、釣れた魚の体長が1尺(約30cm)より上か下かという基準?みたいなものがあります。
尺上だからエライということでもないんですが、貴重な事は確かです。
私は今までそうした渓流魚と巡り合う機会は一度もありませんでした。
理由は下手だからです。
しかし昨年1年通うことで、そうした渓流魚と巡り合う為には幾つかの条件が揃うことが必須であると解りました。
そしてその条件が揃った昨年9月終わり。
狙っていたアマゴではありませんでしたが、師匠にも私にも大きなイワナが釣れました。
色々と勉強になった昨年の渓流釣りでした。
まぁこんなイワナは、これが最初で最後でしょうけど(笑)。
さあ、今年も夏が来た!