熱海では桜が咲き始めました。
もう直ぐ春。春といえば別れの季節・・・
乗るバイクが無いので、これからは恋愛ブログにします。
ウソです(笑)
でも皆さん、初めて好きになった相手のことって覚えていらっしゃいます?
人の名前が咄嗟に出てこなかったり、様々な事が忘却の彼方になりつつある今日この頃ですが、何十年も経つというのにそういうことはしっかり覚えています。
俺も覚えているぞ!という貴方、好きになった相手のことって色々知りたくなりませんでした?
どんな家に住んでるんだろうに始まって、家ではどんなだろう?とか、好きな食べ物は?とか、大抵は他愛のない事ばかりなんですけど、それだけ相手のことが気になっていたということなんでしょう。
もちろん相手が不安や不快に感じたりする様な行き過ぎた行動はストーカー行為であって許される事ではありませんが、好きになった相手のことを無意識のうちに色々と考えてしまうのは人として当然の感情だと思います。
・・・って、ホントに恋愛ブログにするつもりかって?
無理です。そんなの書けって言われても書けません(笑)
話しが脱線してしまうのはいつもの事ですし、他の方のブログの様に専門的な事は一切出てきませんが、これでも一応バイクブログのつもりで書いてマス。
高校生だったある日、バイク雑誌に載っていた1枚の写真をたまたま見た事から始まったFWとの付き合い。
当時は高校生にバイクや車の『免許を取らせない』、『買わせない』、『運転させない』の三ない運動全盛期。
中には隠れて免許を取ってバイクに乗っている同級生もいましたが、学校にバレたら停学か、場合によっては退学。
高校を卒業したら必ずFWに乗るんだと心に誓い、悶々としながら高校生最後の1年間を過ごしました。
そして大学1年の9月、やっと手に入れたFW。
その時の気持ちは今でもはっきりと覚えています・・・いぇ、間違いなく今でもあります。
あくまでも想像の域を出ませんが、それはずっと想い続けてきた相手と付き合えた時の気持ちに似ている・・・んじゃないかな~と思います(実際には初めて好きになった相手に自分の気持ちなんて恥ずかしくて伝えられませんでしたからネ 笑)。
約1年前のちょうど今頃、何年も前から考えてきた計画の第一歩を踏み出しました。
その計画を実行する為には、先ずはナンバープレートを返納して登録を抹消しなければなりません。
2019年11月21日水曜日。
FWのナンバープレートを取り外します。
車と違ってバイクのナンバープレートには封印がありませんので、ネジを2本を外すだけ。
なんだか呆気なく取れちゃったな・・・
ネジを無くさない様にしないと。
ちょっと待って!
計画の成就を願って記念に1枚。
湘南FW号はナンバープレートの裏に、ヨシムラのカーボン製プレートホルダーを付けていました。
これどうしようかな・・・
とりあえず付けておくか。
ネジ穴は少し余裕があるので、ちゃんと水平になる様に付けなきゃ。
やっぱりこれが付いるだけでもだいぶ違う。
さて、外したナンバープレートをどうしよっか・・・
うん、せっかくだから家の中で記念撮影しておこう!
・616。三桁で覚え易い番号でした。
初めて見たナンバープレートの裏側。マジックで車体番号が書かれていました。登録をしてくれた両国のお店の方が、間違えて他のバイクに取り付けない様に書かれたのでしょう。
9年間お疲れ様でした。いつも箱根とか江ノ島とか近場ばかりだったけど、一番遠くまで行ったのは?
白馬!
これ持って陸運局へ行かなきゃ・・・もう後戻りは出来ないぜ。覚悟はいいか?
ノープロブレム。行くぞ!
湘南ナンバーを管轄する陸運局は平塚にあります。
30分ほどで到着。
前回、FW6号機のナンバープレートを返納したのは浜松の陸運局でした。こういう所って車検場もありますので敷地が広いんですよね~。
・・・で、ここで今回のタイトルのネタばらしといきましょう。言っておきますけど平塚の陸運局に初恋の相手がが働いてて・・・というオチじゃありませんから!
代を重ねながらFWというバイクを乗り継ぎ、9年前に辿り着いた湘南FW号に対しても、もちろんその気持ちをいつも持ちながら乗ってきました。
乗れば乗るほど、付き合いが深まれば深まるほど、もっと湘南FW号の事を知りたくなりました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、陸運局では有料で『検査記録事項等証明書』という書類を取得する事が出来ます。
これには現在記録と保存記録2種が類があって、後者にはメーカー出荷後の一番最初の登録から現在までの記録が記載されています。
つまり湘南FW号の過去から現在迄の経緯を知る事が出来る、という訳です。
昭和58年4月14日
青森県青森市にあったスズキ自販東北(現スズキ自販青森)にて同県南津軽郡の方が購入、ナンバー取得。現在の青森ナンバーではなく、『青』ナンバーだったんだ・・・。
昭和60年3月27日
同県弘前市に転居された様で記載変更
平成21年5月12日
検査証返納
平成21年7月27日に湘南FW号として『湘南と・616』で登録。
結果、青森県で26年間ワンオーナー車だった事がわかりました。
やっぱりな・・・最初に両国の店で車体を見た時、これが本当に四半世紀を経過した車両なのかと目を疑うほどの素晴らしいコンディションでした。もしかして雪国のワンオーナー車かもしれないと想像していましたが、全くそのとおりでした。
平成21年の5月までFWが過ごした場所をGoogleで検索。一応他社の地図でも調べ、場所に間違いが無いことを確認。
正直に言えばこんな事を調べていいのかと、検索する前に躊躇しました。いくらFWの事を知りたいとは言え、知ったところで今更どうなる訳でもありませんし、他所様のプライベートを覗いてしまう様な気がしました。
しかし迷惑をかける訳ではないと考え、意を決して検索しました。
便利な世の中ですよね。住所がわかればPCのモニター越しですが風景を見る事が出来る。
こういう場所で過ごして、最後はこのシャッター付きのガレージから出て来たんだ・・・。
確か走行距離は約7350kmだったよな。26年でその距離ってことは1年平均で283kmの走行。
走らせなければ綺麗なままか?というと、それは全然違います。
もちろん走れば走ったで錆びは増えますし、紫外線で色も褪せしてしまいます。シャッター付きのガレージの中で動かさずに保管すれば外装部品の色は褪せませんが、金属の部分は鉄であろうとアルミであろうと、表面をメッキやアルマイトで処理してあっても錆びは出てきます。
ウィンカーは柄の部分が折れて垂れ下がり、その他の樹脂製部品も色褪せたりひび割れたり。シートの表皮もカビが発生する事でしょう。
走行距離を極力抑えたにしても、前オーナーの方はあのコンディションをどうやって維持したのだろう・・・。
そして稀有なコンディションのFWを、どんな理由で手放されたのだろう?
大きなガレージで複数台所有されているマニアの方ですと、欲しいバイクを増車する為にその中の1台を手放すという話しは耳にしますが、それにしてもあのコンディションだからなぁ・・・やはり何かの事情があったのでしょう。
先日、湘南FWを引き取りに来られた方ともお話ししましたが、やはり縁があったのでしょうか。
前オーナーの方が地元のバイクショップで手放されたとしたら、私の元には来なかったかもしれません。
私の元に来た事が良かったのか悪かったのかはわかりませんが、全く違った運命を辿ったであろうことだけは間違いありません。
小学校3年の時に東京から引っ越してきたひろみちゃん、周囲の女子よりダントツにあか抜けて綺麗だったなぁ。
噂では私が引っ越した数年後に転校したと聞いたけど、元気かなぁ・・・そっちのオチかい!(笑)