んなワケでネジ式スナップを使った「カーテンお手軽計画」の後編である。
スライドドアのカーテンは色々と手間がかかりそうなので、次のターゲットはバックドアとなった。
<バックドアウィンドウ編>
バックドアのカーテンは設置当初、中央で合わさる部分に小型スナップを取り付け、全閉時には真ん中で3点留めする仕様。
左右の端はサッシュ部分にマジックテープを貼り付けて、カーテン生地に付いてたマジックテープと合わせて固定していた。
今回は左右両端ともに、バックドアの袋状となったサッシュ部分にドリルで下穴を空けてネジ式スナップを上下2ヶ所に固定し、スナップ留めに変更した。
バックドアを開けて左側を見上げた画像。
この2ヶ所で留めれば、隙間なくカーテンを固定できる位置。
カーテン収納時には、まずカーテン合わせ部分の小型スナップを3ヶ所外してカーテンを左右に割り、手前(バックドアを閉めた際に下側となる)スナップを外す。
タッセルを引き出してカーテンを巻き上げながら、タッセル先端に取り付けたスナップ(メス)を、さっき外して空いたサッシュ側のスナップに固定。
上下どちらのスナップにもタッセルは届くのだが、後方視界としては上の角より下の角の視界確保の方が重要なので、こちら側のスナップに固定する。
左右で同じ作業をしたら完了。
マジックテープは固定そのものは素早いが、視界確保のためにカーテンを巻き上げて固定するには強度的に不安があるし、もちろんモジャモジャに劣化もする。
スナップなら1アクション増える代わりに、ガッシリ巻き上げての固定に不安も無く、しかも毎回同じ精度の作業が1アクションで簡単に出来るのでストレスフリーなメリットがある。
車内から見たバックドアカーテンの全開状態。
これだけ見えれば合格なり。
これにてバックドアの作業完了なり。
<スライドドアウィンドウ編>
いよいよ一番面倒なスライドドアに取り掛かる。
とりあえず最初から決めていた、途中で数段階に固定できるスナップを取り付け。
全閉・半開1・半開2の3ヶ所。
浮いてしまうと見映えが悪いので、ネジ式スナップを打つトコはトリムに貼った例のアレを丸くカットして丁寧仕上げ。
今まではガラスランのゴム上に
マジックテープを強力固定していたのだが、スペース的にネジ式スナップを打てる場所が無い。
ガラスランを丸く抜いて強引にサッシュ部分に打つにしても、ネジが長過ぎて袋状になったフレーム内の奥行きが足らずネジが止まる可能性が高い。
悩みに悩んで思いついたのが、カーテンレールを固定した時の手法。
ホームセンターで「バインダー」ってな名前で売ってる樹脂製のコの字型製品。
コレに普通のカシメ型スナップを取り付けて、ガラスランに挟んで固定。
上中下3ヶ所固定のうち下は上述の様にトリムに打ってあるので、残る2つを取り付けた。
いずれツヤ消し黒で塗る予定。
後方側も上中下3ヶ所の固定で、リアドアフレームガーニッシュにネジ式スナップを取り付け。
真っ直ぐ並んだ3ヶ所では無く、下のみ少し手前に配置して「くの字」になっている。
残る1つはタッセル固定用で、もちろん意味があってそうなっている。
黒いガーニッシュにスナップが並んでいるとメカメカしい雰囲気なので、また
例のアレを貼ってみた。
まずはタッセルのみ固定した状態。
走行風なんかで暴れるとガラスとスナップが当たって音を出すかも知れないので、普段から固定。
さらにカーテンを3ヶ所のスナップで固定した状態。
なぜ下のスナップだけ少し手前配置なのか。
カーテンを最後部まで引けるようにするとハミ出してしまい、スライドドアを閉めた際にウェザーストリップに噛み込んでしまう。
ココにスナップを付ける事で、さらにカーテンを引いてもスナップを中心に回転するだけでハミ出したりしない。
イグノーベル賞ぐらいはもらえるんじゃないかと自負。
全閉・半開1・半開2の実演。
開き具合は右下がりでも左下がりでも個人の嗜好で。
全開状態。
一旦タッセルを外して、巻いてカッチリ固定するだけ。
バックドアと違い、2枚のカーテンを割らずに後方側で一括固定。
ガーニッシュに沿った形で巻けるので、下の角は意外に視界を邪魔していない。
その他、各所のスナップを駆使して様々なバリエーションが展開できます(笑)
他にも真ん中の合わせ部分の小型スナップを外して、前後2枚のカーテンに分ければ、さらなるバリエーションも可能。
スライドドアのカーテンは走行風に負けない固定強度が意外に重要なのだ。
これにてスライドドアも作業完了。
<パーティションカーテン編>
部品が足りなくなって作業が中断されるのが死ぬほど嫌いな性格なので、いつも多めに用意するもんだから、今回もたくさん余ってしまった。
カーテン繋がりなので、普段は束ねて天井のレールに固定している
パーティションカーテンを、Bピラーに邪魔にならない様に固定する事にした。
とは言っても大そうな作業では無く、ネジ式スナップ2個をBピラーのトリムに取り付け、カーテン側にもそれぞれ2個をカシメて作業終了。
少し吊り上げ気味に固定する事で、カーテン全開時に視界を遮る事の無いよう、加えて前席シートベルトの出し入れに支障を来さない場所を選定している。
カーテンにタッセルが付属していなかったので、今のところは天井で束ねる為に生地に縫い付けたマジックテープを、長さを詰めた上で継続使用。
いずれはワンタッチで固定・解放出来る様なタッセルを考える予定なり。
<おまけ編>
まだまだスナップが余っちゃってるので、ナニかないかと考えてみた。
そういや、これからの季節において少し面倒なアレがあった。
Aピラーのトリムの同じ位置にネジ式スナップを取り付け。
太陽光の反射等で視界の邪魔になんない様に、すこし回り込んだ位置に。
一旦、アレを当てがって位置を確認し、メスのスナップをカシメて準備完了。
そう、サンシェードである。
夏場になると毎回、
・展開して下側から挿し込む
・バックミラーやドライブレコーダーなどを避けながら位置を調整
・折れ目を伸ばしながらサンバイザーを降ろして固定
・でもなんかダラーン(笑)
だったのだが、今回はスナップ加工ついでに全体の形もハサミで成型した。
下からサクッと挿し込んで、切り抜きに合わせて上も位置決めしたら、左右のスナップをパチパチ固定して終わり。
取り付ける時でも6・7秒、外す時は3秒で終わり、スナップで左右から固定しているのでダラリと下がる事もなく、サンバイザーを降ろす必要も無い。
ストレス無く、快適だ。
そんなこんなで、ネジ式スナップをしゃぶり尽くしての、お手軽快適仕様。
ヒトと言うのは横着する為ならば、並々ならぬ情熱で動ける事を実感した作業なのである。
けど20個以上ものスナップを、結合力を弱める為に金属ヤスリでゴリゴリと削る作業は2度としたくないのが本音だったり。