目指すずっと先を行く人からの贈り物

ニブ子がまだ20歳になるかならないかのうら若き頃に、お世話になったシスターから小包が届きました。
いつもは古文書のようなお手紙だけなのに、小包なんて初めて。
なので内心ヒヤッとしながら中を改めたところ。

「少し遅くなったクリスマスのお祝いを」
という一筆箋と共に、2冊の小冊子とエプロン、その他もろもろが入っておりました。
その小冊子は、明らかにシスターの私物と思わしき古さ。

数年前に腸ねん転を患ってから、修道活動の第一線から引いたと聞いておりましたが、今度の3月で94歳。
色々準備を始められてもおかしくはないでしょう。

その事を薄々感じていたものの、実際にこうして送られてくるとズシンときます。
シスターが、私の何に気をかけて心配しているのかも伝わってきます。
しっかり受け止めないと一生後悔する、と覚悟する気持ちも沸き出ますが、本当はその後の事まで覚悟出来る自信なんてほとんどありません。
親や親族との別れとは全く違う何かが待っていると分かるからでしょうか。

運気通り、試練の数年になりそうです。