熱中症の危険も! 炎天下で洗車をするときに注意すること

2022年7月22日

洗車 夏 炎天下

冬の寒い間は自分で洗車するのも辛いものですが、暖かくなってくると水を使っての洗車も楽に行えるようになります。一方、炎天下での洗車は、洗車そのものがうまくいかないことがあるだけでなく、熱中症におちいる可能性もあります。炎天下での洗車で注意すべきことをお伝えします。

夏の洗車はすぐ乾いてしまうことが第一の問題

雨上がり 水滴 洗車
  

雨の降った翌日にボディにシミができることはご存じだと思います。このシミの原因は雨が粒状のままボディに残り乾燥したときに、水滴の中に含まれているホコリやミネラル、不純物などが残ったものです。

雨水にはそうしたさまざまな物質が含まれていますが、雨だけに限らず水道水にも含有物はたくさんあります。また、ボディが汚れていると、水はその汚れを集めてしまいます。

水道水に含まれているさまざまな物質プラス集められた汚れもまた、シミの原因となります。

春や秋の気温ならば水滴が乾く前に拭き取ることが可能ですが、炎天下での洗車では水滴があっという間に乾いてしまい、拭き取る前にシミができてしまいます。これが炎天下での洗車もっとも困る部分です。

洗車の水滴は乾かすのではなく、拭き取るのが基本です。洗車した後にワイパー(クルマのワイパーではなく、ボディやガラスの水をそぎ落とすためのもの)で水滴除去をしても、まだ乾かない程度の気温&ボディの表面温度が洗車に適していると言えます。

クルマだけでなく 自分の身体にも気を付けて

真夏に洗車を行いたいときは早朝や夜に行うのがベストです。

とにかくボディが熱くなっていないことが基本で、手のひらをボディに当てて、「アチチ」となるようなときは洗車ができる状態ではありません。もちろん、いきなり手のひらを当てるのは火傷の危険性があるので注意しましょう。

早朝の場合は早めに洗車を終わらさないと、どんどん気温が上昇してしまうので注意しましょう。自宅にカーポートやガレージがあり、炎天下でなければ洗うことができる場合もあります。この際もボディの温度には気を使いましょう。

夏の洗車は熱中症、蚊、そして雪目に注意

洗車 夏 熱中症

気温が高いときの洗車はクルマよくないだけでなく、身体にも負担が掛かります。

なによりも注意したいのが熱中症です。海パンにサンダルで水浴びしながらの洗車ならあまり心配はないでしょうが、水に濡れるのを嫌がって、防水性の高い身なりで洗車していると熱がこもって熱中症になりかねません。

熱中症予防は身体の水分が足りなくなる前に補給することが大切。喉が渇く前に少しずつ水分を補給しましょう。

夏の洗車では蚊の攻撃も大きな問題です。

蚊は日中の暑い時間や、日差しのあるところにあまりいません。つまり、洗車にピッタリな状況が蚊の活動しやすい状況なのです。加えて、水を使うと蚊は集まってくる傾向にあります。

日本では蚊が媒介する伝染病は日本脳炎程度でその発生率は低いものですが、過去にはデング熱が発生したこともあります。

なによりも刺されてかゆいのは気分のいいものではないので、虫除けスプレーや蚊取り線香を使って蚊に刺されないようにしたいものです。蚊は黒いものや色の濃いものに寄ってくる習性があるので、身なりは明るいもののほうが蚊を避けられます。
日差しが強いときに白などの明るいボディのクルマを洗ったり、ワックス掛けしていると目がちかちかしてくることがあります。

ひどくなると雪目と言われる状態になります。雪目は紫外線によって目の角膜が炎症を起こす病気で、一面雪景色のなかでサングラスを掛けないでいると起きるようなものです。

雪目になると、結膜が充血したり、涙が止まらなくなったり、目が痛くてまぶしくなったりします。明るい色のボディのクルマを洗車するときなどは、サングラスを使うなどして雪目になることを避けましょう。

写真/提供:アフロ

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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