放置すると面倒なことに!?車の雨染み・水垢の原因と予防、除去方法を解説!

2021年7月21日

ボディの水は残しておくと面倒なことに!?

雨の降った翌日などにクルマのボディにシミが付いていることがあります。これらは雨染み(あまじみ)や水垢(みずあか)とも呼ばれ、放っておくとどんどん固着して除去が難しくなります。そもそもこうした雨染みや水垢は何故できるのでしょうか? また、どうすれば予防や除去ができるのでしょうか?

この記事のPOINT
雨染み・水垢の原因は水に含まれた不純物
予防策はボディを濡らしたままにせず拭き取ること
ボディ表面にワックス・コーティング処理を施すと除去が楽になる
雨染み用シャンプーやコンパウンドを使用すると除去できる

雨水や水道水が乾くとなぜ汚れが残るのか?

雨水が乾くと汚れとして残るのは、水が蒸発すると、雨水に含まれた不純物がボディに残るからです。お風呂場の鏡などに付く水垢が意外に強固で取り除くのが難しい、という経験をした人は少なくないはず。洗車のあとにしっかり水分を取り除かなくても、やはり汚れが残ります。

一言に水と言ってもその成分はさまざま。雨は空から降ってくる間に大気中に浮遊するさまざまな物質を取り込みます。水道水には消毒のためのカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が含まれていて、ボディに頑固なカルシウム汚れが残る原因になります。ガソリンスタンドやコイン洗車場では上水(水道水)を使っていることもありますが、井戸水や工業用水を使っていることもあり、上水も含め、それぞれに不純物の成分は異なります。

最大の予防はボディに水分を残さないこと
ボディの拭き取りは重要

雨染みや水垢を防止する最大の予防法はボディを濡らしたままにしないことです。濡れたままで乾いてしまうとシミが残ってしまいます。洗車後はきちんと拭き上げることが大切で、雨のあとに走った際も拭き上げれば予防できます。雨のあと、ボディがまだ濡れている間に水道水を一度かけてから拭き取るのが理想です。もちろん、コーティング処理したボディやワックスがかけられているボディならそうした作業も楽になるし、ボディの水をほとんど弾いてしまう(水が残りにくい)コーティングやワックスもあります。



ボディに何の表面処理もしていないとシミが直接ボディの塗装(クリア面)に付いてしまいますが、表面処理をしてあればシミがそうした表面に付いているのでコーティングやワックスを落とすことでシミも落とすことができます。洗車が苦手な人でも、何らかの表面処理は行っておいた方がなにかといいでしょう。最近は洗車後にクルマが濡れた状態でも使えるケミカルもさまざまなものがあります。

頑固にこびりついた汚れはプロに頼んだほうが無難

雨染みや水垢は放っておくと硬くこびりついてしまい、取り除くのが難しくなります。もし自分できれいにしたいのであれば、できるだけ早い時期に取り除くことが大切です。雨染みに効果のあるカーシャンプーも販売されています。ただし、コーティングをしている場合はそのコーティングにあったメンテナンス法に従うことが大切で、施工業者などに相談することをおすすめします。



普通に自分で洗車してワックス掛けをしているのであれば、洗車後に使うワックスを研磨剤入りのものにするとシミを除去しやすくなります。研磨剤はコンパウンドがワックスに混ぜられたもので、コンパウンドそのものを使うよりも優しくボディの汚れを落とすことができます。それでも落ちない場合はコンパウンドそのものを使って落とすことになりますが、この作業はそれなりに技術とカンが必要になります。コンパウンドは塗装表面の汚れを削り落とすヤスリのようなものなので、どれくらいの番手を使うか? は経験がものを言います。初心者はカー用品店などで番手違いのものが数種類セットになったものが売られているので、まずは一番細かい番手から試してみるのがいいでしょう。

それでも落ちない、自信がないという方はプロに依頼しましょう。プロは特殊なケミカルをつかったり、ポリッシャーという電動器具などしてシミを取り除きます。あまりにひどい場合は落とし切れないこともありますが、多くの場合、プロならキレイにボディを仕上げてくれます。プロに依頼する場合は、シミ落としだけでなくコーティングまで一緒に依頼してしまった方が割安になることもあります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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