新古車って何? 新しくて古いの? 未使用車、未登録、ナンバー落ち?

2018年11月7日

車について勉強

中古車情報サイトなどを見ていると、新古車、未使用車、未登録車、ナンバー落ちなどという単語が目に入ります。これらはどういうクルマのことなのでしょう? 中古車はもちろん自動車販売の現場は隠語や略語、符丁が多くてわからないことが多いです。今回はこの新古車等がどういうものなのか? を解説します。

新古車、未使用車、未登録車、ナンバー落ち

新古車とはナンバーを取得したものの、実際には使われないままで在庫となっているクルマのことです。未使用車、ナンバー落ちも同じ意味と思って間違いないでしょう。ナンバー取得前の未使用車も、使われないことでいえば未使用車ですが、こうしたパターンの場合は未登録車と言われます。ちなみに軽自動車は登録はされず、届出となるので正確な言葉で言えば未届出車となりますが、多くの場合は未登録車と表記されています。

なぜ、ナンバーが取得されたのに在庫となるという事態が起きるのでしょうか? その多くはリベートをねらってのものです。クルマを販売して得られる利益は、仕入れ値の売値の差額や手数料だけではなく、リベートが大きいのです。たとえば1月間に9台まではリベートがなく、10台目から15台目までは○万円、16台目からは△万円というようにリベートが増えていく仕組みが存在します。そうなると1台でも多く売りたい販売店は多くのクルマを仕入れて登録(届出)することになります。

仕入れだけして、登録(届出)しない場合には未登録車となりますが、そういうパターンは非常に少なくなります。というのも、メーカーはクルマが売れればいいだけでなく、登録されることを大切にしていて、登録されることがリベートの支払いの条件になっています。なぜなら、メーカーがライバルメーカーと登録台数を競っているからです。販売店がリベート目的で登録することもありますが、メーカーが販売台数を伸ばしたいときは、販売店に働きかけて積極的に登録を促すことがあります。

新古車、未使用車のメリットは

車の購入を考える

メリットはなんと言っても販売価格にほかなりません。新車で買うときよりも総額での支払額を落とすことができるので、お得感はかなり高いものとなります。さらにすぐに乗れます。新車は注文してから納車されるまでにある程度の時間が必要ですが、新古車の場合はもうすでにそこにクルマがあるわけですから、すぐにでも乗ることができます。名義変更を行うにしても、車庫証明を持っていれば半日もあれば終わってしまいます。軽自動車の名義変更なら車庫証明そのものが不要(名義変更後に最寄り警察への届出手続きが必要な場合もあり)です。

デメリットはないのか?

もちろんデメリットはあります。クルマはナンバーを取得した瞬間から車検満了に向かってカウントダウンをはじめます。新車でまるまる3年ある車検期間が2年10ヶ月程度しかないのは普通で、なかには2年しかないというものもあります。展示車などに使われていた未登録車ならば、そこから初度登録となるので3年間の車検期間があることになります。

装着したいメーカーオプションが装着できないこともあります。ディーラーでも対応可能なメーカーオプションならばディーラーで対応してもらうことも不可能ではないでしょうが、特別色や革内装などのメーカーオプションをあとから選択することは実質上不可能と考えたほうがいいでしょう。免税や減税については、適応となる場合が多いですが、全額が認められる場合とそうでない場合がありますので、これはケースバイケースとなります。


(諸星陽一)

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