スタッドレスタイヤはサマータイヤと同じサイズでいいの?

2020年2月7日

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤを選ぶ際、サイズを変更したほうがいいのか?それともサイズはそのままのほうがいいのかで悩む人も多いことでしょう。果たしてどのように選ぶのが正解なのでしょうか?今回はスタッドレスタイヤのサイズに照準を合わせた解説をしていきます。

基本は同一サイズ 気をつけたいのは荷重指数

スタッドレスタイヤのサイズ選択は、基本的にはサマータイヤと同じサイズで問題ありません。というか、サマータイヤと同じサイズを選ぶことが基本のキだと思って下さい。タイヤのサイズ記載には195/65R15 91Hなどとなっています。このうち、195/65R15までがタイヤのサイズを示す表示(Rはラジアルの意味)です。

そのあとの数字とアルファベットはあまり気にする人がいないようですが、じつはここが大切です。91というのは荷重指数と言われるものでそのタイヤが1本でどれくらいの荷重に耐えられるかを示しています。指数なので単位はありません。91ならば615kgが負荷能力となります。これは車重だけでなく、ブレーキを掛けたときに前輪に掛かる力なども含まれます。難しいことは考えず、標準で付いているタイヤ以上の数値ならば何の問題もありません。

91HのHは速度記号といいます

タイヤの記号の最後の部分のアルファベットは速度記号と呼ばれています。Hの場合は210km/hまでが使えるタイヤということになります。Lが120km/h、Nが140km/h、Qが160km/h、Sが180km/h、Tが190km/h、そしてHが210km/hで最上がVで300km/hとなります。標準装着のサマータイヤと同じ速度記号のスタッドレスタイヤを選ぶことは難しく、多くの場合は速度記号は1段階~2段階、あるいは3段階下の速度記号のものを選ばざるを得ないことが多くなります。

要するに、スタッドレスタイヤで舗装路を走るときは速度を低めで走ったほうが安全を確保しやすいということです。一般的に速度記号が高いスタッドレスタイヤのほうが、舗装路での性能が高い傾向にあります。

タイヤサイズを変更して装着できる場合もある

スタッドレスタイヤ

タイヤはサイズによって価格が異なります。一般的に幅が広くなると価格が上がり、装着ホイール系が大きくなれば同じように価格が上がります。このため、細く、ホイール径が小さいタイヤが装着(つまりインチダウン)できれば、スタッドレスタイヤに掛けるコストを落とすことができます。

自分のクルマがすでにインチアップしている場合は、ノーマルサイズに戻せば問題なく装着が可能です。また、オプションで大径タイヤを装着している場合も同様にインチダウンが可能ですし、違うグレードで小径タイヤが装着されている場合も可能です。ただし、大径ホイール装着車でそれに合わせて、ブレーキキャリパーが大型化されていたり、ショックアブソーバーが変更されている場合は、干渉してしまうことがあるので、慎重に検討しなくてはなりません。

古い知識を持っている人は「スタッドレスタイヤは1~2サイズ細いものを選んだほうが面圧が高くなってグリップする」と言うことがありますが、現在は面圧でグリップを稼ぐことなく、接地面積の広さでグリップを稼ぐ設計がされていますので、ノーマルサイズ以下にしてもグリップのアップにはつながりにくいのです。


(諸星陽一)

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