スタッドレスタイヤはどこで保管する?また来シーズン使うために気を付けたいこと

2022年2月16日

スタッドレスタイヤ 保管

2021年末から2022年にかけては関東地方も含めて日本は降雪に見舞われたため、スタッドレスタイヤを準備した方も多いことでしょう。多くの人は春の訪れとともに夏タイヤに交換することと思います。ところで、交換後のスタッドレスタイヤはどのように保管すればいいのでしょうか? さまざまなパターンを含めて書いていきます。

業者にあずけることを考えている場合

スタッドレスタイヤ 保管

タイヤの保管についてもっとも簡単で手間の掛からない方法が業者にタイヤをあずけることです。交換から保管まですべてを業者にまかせるのが、もっとも簡単な方法となるでしょう。

年に2回、スタッドレスタイヤ→サマータイヤ、サマータイヤ→スタッドレスタイヤという作業を業者に依頼して、さらに保管も依頼してしまうという方法です。この方法の場合は、交換時にタイヤの空気圧や減り具合、ヒビなどを確認してもらえるはずなので、安心感も高まります。

タイヤ交換&保管サービスは大手カー用品店から、ガソリンスタンド、タイヤ販売店、ディーラー、自動車整備工場などさまざまな業者が行っています。ただし、この方法が一番コストが掛かります。

タイヤ交換は自分で行い、外したタイヤを預かってもらうという方法もあります。この場合はもガソリンスタンドやタイヤ販売店、ディーラー、自動車整備工場などでタイヤを預かってもらうことができますが、それ以外に貸倉庫業者などが預かりサービスを行っていることがあります。

もちろんレンタル倉庫を借りて自分で運び込んで収納することはできますが、タイヤの運搬込みでタイヤ保管を行っているサービスがあり、こちらのほうが楽であることは間違いありません。

タイヤを業者にあずける際は、あずけたタイヤがどのような状態で保管されるか? くらいは確認しておきましょう。
タイヤは平積みでも縦置きでも大きな問題は起きませんが、平積みの場合はタイヤとタイヤの間に段ボールなどが挟まれるか? を確認しましょう。

タイヤのサイドウォール同士が直接触れあうようにしてしまうと、サイドウォールの模様が転写されてしまうことがあります。

タイヤ保管時に気をつけること

脱着込みで業者に依頼する際はタイヤの状態を確認してもらえるので、大きな問題は発生しづらいのですが、自分で作業を行いタイヤを保管する、もしくは保管のみを業者に依頼する際は自分でタイヤの状態を確認する必要があります。

まず、基本の基本ですが取り外したタイヤはキレイに水洗いして、トレッドの溝に異物が挟まっていないかなどを確認します。異物が存在すれば、それを取り除きます。

釘などが刺さっている場合は釘などのまわりに石けん水を塗って空気漏れがないかを確認、空気漏れが無いようなら釘などを抜いてふたたび石けん水を塗って空気漏れを確認します。いずれも空気漏れがなければ、空気圧を確認し指定空気圧に合わせます。空気漏れが確認できた場合はタイヤ販売店などでパンク修理を行ってからの保管となります。

4本のうち1本の空気圧が極端に下がっている(その差が50kPa程度ある)ようなら、空気圧の低いタイヤにはスローパンクチャー(徐々に空気が漏れる現象)が発生している可能性があるので、タイヤ販売店などで点検してから保管することをおすすめします。

空気が抜けた状態でのタイヤ保管はタイヤを劣化させます。タイヤを保管する際はホイールに装着したままとすることが基本で、スタッドレスタイヤとサマータイヤをホイールから外して保管するような使い方はあまりおすすめできません。

1度や2度の組み替えならまだしも、何シーズンもそうやって使うことはタイヤのビート部分を傷めることになりますし、保管時の変形も大きくなります。

自宅保管時の注意

タイヤの劣化を最低限に抑えるというならタイヤの保管は室内で行うことが理想です。直射日光、雨、風がふせげて、温度も安定してます。

とはいえ、なかなか家の中にタイヤを保管できる人は少ないでしょう。そうなると保管は物置やガレージ内が次なる理想の保管場所となります。物置やガレージ内は冬は寒く、夏は暑い環境ですが直射日光や雨や風は防ぐことはできます。

屋外に保管する際もベランダなどの屋根のある場所が理想となります。屋外に保管する際は、屋根のある無しに関わらずタイヤをカバーやビニール袋で包んで雨が直接当たらないようにします。

冒頭部分にも書きましたが、タイヤを平積みする際はタイヤとタイヤの間に段ボールなどを挟んでサイドウォール同士が直接触れないようにしましょう。

タイヤラックを使って縦積みをする際にはタイヤラックの強度にも注意したいものです。SUVやハイパワースポーツカーの太く、大きなタイヤはかなり重く、タイヤラックが重さに耐えられないこともあります。

タイヤを劣化させる原因にはさまざまなものがありますが、そのひとつにオゾンがあります。オゾンは酸素原子3つが結合した酸素の同位体で、腐食性を持っています。

自然界にも存在しているオゾンですが、モーターなどが駆動するとオゾンが発生することが知られています。エアコンの室外機もモーターがありオゾンを発生しているので、エアコン室外機の近くにはタイヤを保管しないほうがいいと言われています。同様に駐車時にエアコン室外機が近くにあるのも避けたい状態ということになります。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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