ドライブが楽しい道9選~関西~

2018年6月5日

女性二人がドライブしながら談笑している画像

皆さんはお気に入りのドライブコースありますか?思い出の道、忘れることのできない風景などあることでしょう。険しい山々が比較的少ない柔らかい風景が広がるのが関西より西の地域の特徴ですね。とにかく、なんとか理由をつけてはドライブしたくなる関西エリアの道を少しご紹介するとしましょう。

阪神高速湾岸線(大阪府・兵庫県・京都府)

初めて関西にマイカーで出かけた時、気持ち良すぎて分岐を間違えてしまい、堺の浜寺で下道に降りてしまったほどです。馴染みの首都高速湾岸線はもっと工場地帯を走ります。抜けはいいですが、景色はどちらかというと単調で数回通ればそれを楽しみに走るという感じではないのかもしれません。

その点阪神高速道路の湾岸線は、垂水で乗ると、神戸周辺は迫りくる街並み、山の手の家々なども横目に、なかなか賑やかなものです。天気がいいと最高ですが、天気が良くないときはそれで、急峻な斜面の影響で立ち込める霧など、街中のすぐ近くが雲に飲まれる様子を目にすることもできます。まるで少し高層を誇張して描いた錦絵か何かを見ているような迫力と、インパクトがあります。

そして適度にカーブもあって、このまま空に飛び出してしまうかのような錯覚に陥ります。大阪湾沿いに阪神エリアを自分のクルマで描いているかのような気分になれるルート。シャカリキに走っても神戸から関空くらいまで走ると結構な走り応えです。最初に衝撃を受けた関西の道。地元の方はあまり感じないかもしれませんが、あまり走られたことのない方はぜひ一度堪能されてみてはいかがでしょうか。

オレンジネオンの光線が光る道路の画像

国道2号線須磨海岸付近(兵庫県)

神戸の街を過ぎ、国道2号線が、JR、山陽電気鉄道などと並走するこのあたり、ハイライトはサンセットの時間ではないでしょうか。明石海峡大橋の向こうに西日が沈んでいく。淡路島と、瀬戸内海の上に大きな橋のかかる風景は雄大そのものです。通過する時刻、時計で気にして調整したくなるほど、ホロリとさせる良さがありますね。まさにインスタ映えスポットの一つではないでしょうか。

夕日をバックに映える明石海峡大橋の画像

琵琶湖周辺(滋賀県)

琵琶湖は日本一大きな湖ですね。その湖岸道路沿いにではいろんな角度から、この琵琶湖を含めた景色を楽しむことができます。また琵琶湖がこの地域一帯の自然の中心になっていて、湖の南側と北側では、微妙に植物の分布なども異なります。四季折々の表情を楽しむことができ、琵琶湖の周りでひとくくりにできないくらい、奥深い世界が広がっているのです。

アウトドア好きやライダーなどアクティブな大人から、子連れの家族まで多くの人が集う人気スポットでもあるようです。あたりに高い山があまりないので、伊吹山の周辺で一気に雪を降らせ、関が原あたりは豪雪地帯です。そのすそ野を通り、琵琶湖の北側あたりに出る道は、雪のない季節であれば快適そのものです。桜の時期は長い並木も楽しみにしている方が多いようですね。

春の時期桜が映える琵琶湖の画像

日生から備前へ(岡山県)

瀬戸内の風景というと、広島市内の雰囲気とは少し違いますね。もっとこぢんまりとしており、緩やかな山々と静かで小さな港なんかがあったりして。そんな雰囲気がとても交換を覚えたのが、兵庫県から岡山県に入るあたりの瀬戸内海沿いの街並みです。姫路よりも海側、日生~備前に向かうあたりでしょうか。イメージ通りの和やかで、のどかで、おおらかな、瀬戸内の風情が楽しめます。

海が真ん前という場所に駅などもあり、その港からは瀬戸内海の島々に向けての海上交通も発着しています。シーズンと時間帯によっては、瀬戸内の海の幸なども楽しめるでしょう。阪神エリアからであれば日帰りも十分可能なこのエリア。ゆっくり訪れてみたい場所です。

瀬戸内海の風景の画像

国道9号線(京都府-山口県)

西へ向かう場合、東海道の先は山陽道、というのが暗黙裡に当たり前になっていますが、日本海側を通るという方法を無性に試したくなり先日来しばしば利用しています。行き先にもよりますが、例えば九州を目指して下道で、というのであれば日本海側はとてもおススメです。

国道9号線は京都と山口県の下関を、日本海側を経由して通る国道です。まず、とにかく信号が少ない。あっても昼間から点滅信号などというところも多いのです。また渋滞箇所がとても少ない。時々多少ゆっくりとした流れになるところもありますが、その距離は全国的に見てもかなり短く、程度も軽微。そんな実用的理由から日本海側を走る優位性は大いにあるのです。これによって、通常下道での移動は一日あたり400キロから500キロ程度。京阪神を抜けるルートであれば、もしかすると300キロ程度で見ておいた方がいいかもしれません。けれども、9号線を通るルートだと、固く600キロ、上手くすると700キロ程度を走ることができるのです。

高速道路の方が、ストレスが少ないという意見はあるでしょうけれど、たまに通る道。寄り道も気ままにできる下道の旅はまたいいものです。その上で、日本海側は夕方が長い。じっくりと西日が日本海の彼方に落ちていきます。その最後の最後まで、9号線であれば山陽を行くよりも実測で150キロから200キロ程度長いようです。(東京起点での距離なので国道9号と行動2号線の差ではない。)しかし、その流れの良さ、風光明媚な日本海側のサンセットタイムをたっぷりと満喫できるドライブルート。旅行にも、ドライブにもお勧めの地域です。

山口県下関の街並みを一望した画像

紀伊半島をなぞる様に(近畿地方)

関西と関東をクルマで往復する場合、名神高速か、新名神か、もしくはもう少し南から名阪国道を利用してというのが一般的でしょう。それに比べるとものすごく遠回りなのですが、大阪泉州を南下して、和歌山を通過、紀伊半島の輪郭を描くようなドライブもなかなか良いものです。

なんといっても、クルマで行ける亜熱帯、御坊市田辺市あたりから南、南紀白浜方面は気候が違うのが分かります。国道42号線でひたすら海沿いを走る旅、白浜にはきわめて歴史の古い波打ち際の温泉をはじめ、温泉に、海の幸に事欠きません。

紀伊半島最南端、すなわち本州最南端の串本潮岬。クルマで行ける場所で一番近い環境は、鹿児島県の佐多岬くらいではないでしょうか。養殖の研究で世界をリードする、近大まぐろをはじめ、この地ならではの話題も豊富。

そこから伊勢鳥羽方面を目指して進むと、さすが日本一の降雨量を誇る大台ケ原を擁する尾鷲にさしかかるとかなりの頻度で雨に降られます。伊勢神宮をお参りするのもよし。もっと時間をかけて熊野古道を歩くというのもよいでしょう。日本の原点と、魅力が詰まっていて、他の地域にない気候のエリアにクルマで訪れることのできる紀伊半島。大きく回ると新たな発見や道の体験ができるでしょう。

紀伊半島にある熊野古道の画像

弥富から関ヶ原へ(中部地方)

国道9号線を通って、という話で、関東から行く場合は、ぜひ名四国道、国道23号線の途中、愛知県弥富市付近から木曽川、長良川、揖斐川のほとりを走りながら、ひたすらに上流へ進み、岐阜県関ヶ原から琵琶湖へ抜けるのがおススメです。

桜のきれいな並木の下を走るコース、季節であれば最高ですし、木曽川を渡り切って、この地域に植えられた花の名前にちなんで名付けられた「薩摩カイコウズ街道」を経て、養老町、海津市などを抜けるころには、少し高いところから濃尾平野を見下ろすように走ることになり、なかなか快適です。桑名、四日市などからはそれほど遠くないので、京阪神エリアからも日帰り可能なエリアではないでしょうか。ただ通過するだけでは惜しいそんなルートです。

綺麗な木曽川の画像

霧の丹波へ(兵庫県)

関西エリアですと山間の地域という感じなのでしょうか。しかしながら、まず牛肉豚肉鶏肉それぞれ地元の名産があり野菜も豊富、食べ物のおいしい山間の街というのは貴重ではないでしょうか。そして、日本のマチュピチュと名高い竹田城址などもこの近く。最近では高速道路の整備も進んだのでアクセスがぐっと楽になりました。季節の変わり目の時期ですとなるほど霧も発生するこの地域。どことなく幻想的な雰囲気に満ちています。しかし真に豊かな豊穣の丹波地方。日帰りも可能ですが泊りがけでもいいかもしれません。

霧が深まる森の画像

六甲側から見下ろす大阪湾(兵庫県)

芦有道路や、もっと街中であれば阪急の御影、岡本あたりの山側の住宅街を抜ける道。ここから見下ろす風景はなかなかのもの。関東からでもああいう環境のために出かけていきたいと思うものです。それこそ阪神エリアの夜のドライブ、デートスポットにはぜひ組み込みたいそんなルートではないでしょうか。全国でも屈指の濃厚な含有量を誇る有馬温泉など、立ちりで利用できる温泉が充実しているのも神戸の魅力。夜景巡りドライブの途中でしっかりと温まるというのも一興かもしれませんね。

六甲山から見下ろす大阪湾の画像


どうでしたか?ここではドライブが楽しい道を9本セレクトしてみました。次のお休みに関西地方へドライブに出かけてみませんか?


(中込健太郎)

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