【コロナとクルマ】車内におけるソーシャルディスタンスとは?

2020年5月14日

ソーシャルディスタンス

クルマの中は【密】です。ソーシャルディスタンスは2mと言われていますが、実際のところそんなには余裕がないのが現実的なところ。では、友人や親戚をクルマに乗せるときや、整備やガソリンスタンドの洗車などでスタッフにハンドルをあずけるときなどは、何を気を付けるべきなのでしょうか?

この記事のPOINT
クルマの対角線上に窓を開けよう
フロアマットがキーポイント?

距離が取れない車内ではマスクの着用が現実的

「人と人との間隔を2mは確保しましょう」いうソーシャルディスタンスの考えでいえば、クルマのなかで2mの間隔を確保するのはなかなか難しいものがあります。

運転席と助手席の間隔は近すぎるし、後席に座るなら運転席の斜め後ろを選びたいところで、3列シート車なら、3列目に座ってもらうのがいいということになりそうです。とはいえ、複数名での乗車は基本的に距離が保てなくなります。
実際にはドライバーも同乗者もマスクをするなどの防衛策を採ることが現実的といえます。手袋などもしたほうがいいでしょうが、クルマに乗るときに手袋をしてゴーグルをして…となるとちょっと大げさなイメージもあるし、相手の気分を損ねそうでやりづらいものです。

乗車中は会話を控え、窓を開けて換気を

クルマに乗っているときには会話をしたくなるもの。
しかし、会話はどうしても唾液の飛沫などを伴いますから、ある程度は控えることが必要でしょう。

マスクをしていると発音がモゴモゴしがちで聞き取ることも難しくなり、どうしても大きな声でしゃべりがちですが、音量は低めに、そしてできれば人に向かわないで話したほうがいいでしょう。
また、空気中のウイルス量が増えることも危険とされています。密室にならないように換気を行うことが大切です。

クルマの対角線上(右前と左後ろなど)のウインドウを少し開けると、効率よく空気の出し入れが行えます。

乗車後のクルマの清掃

車除菌

他人を乗せたあとの清掃も大切です。

基本的には手や身体が触れる内装を掃除することになりますが、ドアノブなどは外装であっても清掃の対象となるでしょう。消毒用アルコールや次亜塩素酸を含む消毒液や、それらを含むウエットティッシュなどで拭き取ることになります。

消毒用アルコールはエタノールの濃度が76.9~81.4vol% とされています。
あまり濃度が高すぎると蒸発が早く消毒の役目を果たさないからなのですが、それでも比較的高めの濃度です。
クルマのインパネなどに使われることも多いABS樹脂や一部の樹脂類はエタノールに弱い傾向にあるので、消毒用アルコールや無水アルコールで拭いた際はきちんと水拭きして、アルコールが残らないように気をつけたいものです。
もちろん、次亜塩素酸系も同様で、水以外の成分を含んでいるものを使う際は、残らないようにしましょう。

意外と忘れがちなのが、フロアマットです。

日本での感染率が低い原因のひとつが、家に入る際に靴を脱ぐことと言われています。
しかし、クルマのフロアマットは土足のまま乗り込むので、欧米の家のなかと同じです。
毎日クルマを使っているならば、こまめにフロアマットを洗った方がいいでしょう。
土足は気になるから脱いでスリッパに履き替える、というのはあまり意味がないように思われます。脱いだ靴をどこに置くか?という問題がついて回るからです。

また、スリッパや裸足でクルマを運転するのは、それ自体が非常に危険な行為であることを覚えておいて下さい。

諸星 陽一
  • 諸星 陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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