燃料が凍ることもある⁉ 今年の冬を快適に過ごす【準備編】

2019年1月15日

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毎日、毎日、少しずつですが年末に向けて確実に気温は下がってきています。多少の上下はあるものの、年明けから2月あたりに向かい気温が下がることは確実です。快適なウインターカーライフを送るためには、まずはしっかりした準備を行いましょう。今回はそんな冬に向けての準備編です。

まずは滑り止め関係をしっかり用意しましょう

路面状況によってはスタッドレスタイヤでもタイヤチェーンが必要になる道路が発表されるなど今回の冬は以前とちょっと異なる様相となっています。じつはこの発表が行われる以前から「全車チェーン規制」というものがあり、この規制がかかった際にはスタッドレスタイヤであってもタイヤチェーンを装着しないと走行できません。

つまり、雪道や凍った道に対してはスタッドレスタイヤよりもタイヤチェーンのほうが高い性能を持っているのです。こうしたことも踏まえて、冬場に郊外や山道を走る予定のある方はたとえスタッドレスタイヤを履いていてもタイヤチェーンは用意したほうが懸命です。

タイヤチェーンは大きく分けて金属チェーンと非金属チェーン(主要パーツがゴムなどでできていてトレッド部に金属製のパーツが取り付けられている)ものがあります。使っているホイールが鉄ホイールならば金属チェーンで構いませんが、アルミホイールの場合は非金属チェーンにしたほうがいいでしょう。それはチェーンがホイールを傷つけやすいからです。鉄ホイールの場合は、金属チェーンでも非金属チェーンでもホイールキャップは取り外してからチェーンを付けないとキャップが傷だらけになります。

水まわりのチェックをお忘れなく

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クルマの水関係と言えば冷却水とウインドウォッシャー液です。冷却水はLLC(ロングライフクーラント)が使われていることがほとんどです。どちらも濃度が薄いと凍る可能性があります。新車で購入したクルマならLLCの濃度が薄いことはまずありませんが、中古車の場合は冷却水濃度が薄くなっていることもあります。これは量が減ったときに水を足していることが原因です。心配な場合は正しい濃度のものに一度交換しておいたほうが安心です。夏場は薄めのほうがいいウインドウォッシャー液ですが、冬場は濃いめでないと凍ってしまいます。タンク内で凍らなくても、噴射してガラスに付着した瞬間に凍り付きガラス面全体が氷で覆われてしまうこともあり、これは一気に視界を奪うのでとても危険です。

バッテリーの弱り そしてディーゼル車は燃料も

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自動車のバッテリーは温度が低いと電気を発生しづらくなります。そのため冬場のバッテリー上がりは意外と多いのです。昔は冬場にバッテリーの冷えを弱めるために、発泡スチロールで囲ったりしたものですが、今はなかなかそうしたことはしません。しかし、この方法は今も有効です。エンジンの熱が影響しないようなら、バッテリーの周囲を断熱材で囲うのは効果があります。

気をつけたいのはディーゼル車の燃料、つまり軽油です。軽油は凍りやすい性質のため、都会で給油したままでスキー場などに行くと燃料が凍ってしまう可能性があります。燃料が凍ってしまうといくらセルモーターを回してもエンジンは始動しません。寒い地域に行く予定がある場合には、燃料を減らしておいて現地で入れるようにしましょう。寒い地域で入れた燃料を都会で使っても問題はありません。車種や仕様によっては燃料ヒーターが装備されている場合があります。燃料ヒーターがある場合は、燃料が凍ってしまってもヒーターによって解かされますので、何度かセルモーターを回してもエンジンが始動しない際は、バッテリーが弱る前にセルモーターを回すことをやめてしばらく待ってみましょう。ヒーターが燃料を解かせば、エンジンがかかるはずです。


(諸星陽一)

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