100V電源が使えるとキャンプや車中泊が超快適に!?

2021年6月4日

100V電源

少し前までは外国人観光客の多さでホテルが満室、今は新型コロナウィルスのまん延も影響して、キャンプ場は予約で満員だといいます。これからのレジャーシーズンは、予約開始とともに満員になるというほどのブームです。そんなキャンプで、とっても便利なのがじつは100V電源です。今回はキャンプと電気のお話をします。

キャンプはサバイバルごっこではない

少し前まで日本でキャンプというとできるだけ自然に溶け込んで行うもの……みたいな考え方があり、キャンプはシンプルであるべき、キャンプに文明の利器は不要というような風潮がありました。しかしながら、昨今のグランピングブームも手伝って、キャンプを快適に、そして豪華に行うこともヨシとされるようになってきました。

アメリカやヨーロッパではキャンピングカーやキャンピングトレーラーがメジャーで、キャンプだからといって不便さを許容するようなことはしない傾向にあります。キャンプでも快適に、そして必要ならば豪華に、そうした傾向でありながら自然と溶け込み、自然を楽しむことを満喫しています。そうしたなかでは電気を上手に使うこともよくあります。

キャンプで電気を使う際の問題

ハイブリッド車が増えたこともあり、最近はクルマから100Vを直接引き出せるモデルが増えています。純正装備やメーカーオプションの場合は、たいてい100V-1500Wという定格です。この数値の出力があれば、電子レンジと電気炊飯器を一緒に使っても余裕があり、ホットプレート単体での使用も可能です。

こう書くとものすごく便利そうですが、エンジンが掛かった状態での使用はできないと考えたほうがいいでしょう。キャンプ場でずっとエンジンが掛かった状態で電化製品を使うのはマナー違反、いやアイドリング防止条例違反になります。エンジンを停止した状態でも給電が可能となれば、アウトランダーPHEVなどのバッテリー容量の大きなモデルでないと不可能です。

また、トヨタのミライは、エンジンではなく燃料電池での発電となり、排出されるのも水だけなのでキャンプ場などでも発電し続けられますが、燃料の水素の入手場所が限られるので、キャンプ場の近くに水素ステーションがないと走行不能に関する不安もあるでしょうし、セダンであることからキャンプでは使いにくい面もあります。

災害時にはとても役立つ

電源で豊かなキャンプ

キャンプで電源が使いたい場合は、100V電源付きサイトを使うと便利です。こうしたサイトには電源が引かれているため、電化製品を使いながらキャンプをすることができます。このようなサイトにテントを張り、冬に電気毛布を使うというのもひとつの楽しみ方です。

キャンプ場でエンジンが掛かった状態で使うことはマナー違反ですが、災害時などの緊急事態の際には許されるものです。そうした非常事態にはエンジンを動かして発電できるハイブリッドはかなり役に立ちます。

しかし、そうした場合でも排ガスが出る向きなどには注意しながら使うことが必要でしょう。緊急事態ではありますが、上手に雨どいなどにホースを接続するなどの方法も考えたいものです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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