愛車を守るフロアマットの正しい選び方とメンテナンス

2021年6月14日

何気なく使うフロアマットのケアはバッチリ?

クルマの床に置くフロアマットは車内を汚れから守るための大切なアイテムです。また、フロアに貼ってあるカーペットを保護するという機能も備えています。正しくマットを選ばないと危険なこともあります。今回はフロアマットの機能、選び方、メンテナンスの解説です。

この記事のPOINT
事故防止のためにも車種に合うフロアマットを選択すべき
フロアマットの洗浄は1-2か月に1回がおすすめ

フロアマットがないとカーペットが傷んでしまう

フロアマットの最大の役目は汚れからクルマを保護することです。外を歩いていたままの靴で乗り込むので、車内の足元はどうしても汚れがち。フロアマットによって汚れがあちこちに広がらなければ、フロアマットだけクリーニングすれば車内を清潔に保つことができます。そのため、フロアマットは汚れを取り込んで外に出さないような構造になっています。

通常のフロアマットは汚れや、ある程度の水分を吸収するように作られていますが、降雪地帯やスキー&スノボドライブなどでは、靴についた雪(水分)が多すぎるために通常のフロアマットでは対応しきれないこともあります。そんな場合はゴム製の深さのあるマットに交換して使うことがありますが、そのクルマにきちんと適合しないサイズや形状のものを選ぶと、ペダル操作を妨げてしまい大変危険です。できるだけ現物合わせを行いましょう。また、通常のフロアマットの上にゴムマットを置くのは厚みが出てしまいこれも危険なので、通常のマットを取り外してゴムマットを置くことが大切です。

フロアマットにはクルマのフロアに貼られているフロアカーペットを守る役目もあります。筆者はマツダ ロードスターに乗っているときにペダルフィーリングを高めるためにフロアマットを外して乗っていた時期があるのですが、しばらくしたらフロアカーペットが靴のかかとでこすれて破れてしまいました。フロアマットの材質は頑丈なのですが、フロアカーペットはそれほどでもありません。フロアマットを外して使うのは避けましょう。

そのクルマに適合しないフロアマットは危険

現在のフロアマットはクルマ側にロック用のフックやピンが装着されていて、フロアマットがずれないように設計されています。しかし、以前のフロアマットはフロアに置くだけのものだったのです。これではマットが丸まってブレーキペダルの踏み込みを妨害したり、アクセルペダルに引っ掛かったりすることがあり大変危険です。

また、別車種のものはもちろん同じ車種のものでも、グレード違いなどで適合しない場合もあります。フロアマットは適合するものを選び、きちんと固定して使いましょう。

フロアマットも時々洗っておこう

フロアマットも洗って愛車を綺麗に保とう

フロアマットは時々洗うようにしましょう。洗浄する頻度はクルマを使う頻度によりますが、駐車場が土や砂利の場合とマンションの立体駐車場など、保管場所の条件によっても大きく変わります。しかし、汚れていてもわからないのがフロアマットの困ったところでもあります。最低でも季節毎、汚れやすい場所で使っている場合は1~2カ月毎くらいには洗いたいものです。ガソリンスタンドなどのマット洗浄機で洗ってもある程度はキレイになりますが、時々はマットを取り外してカーシャンプーなどを使ってタワシやブラシで毛の根本まで洗った方がいいでしょう。

フロアマットは比較的乾きやすい素材でできていますが、マット洗浄機で洗ってすぐはかなり水分を含んでいます。そのままクルマを駐車してしばらく使わないのはよくありません。マット洗浄機を使うときはクルマを使う日の朝などにして、エアコンを作動させながら一日過ごすとしっかりと除湿できます。自宅で洗う際は日干しにすれば殺菌もできます。


諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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