カーオーディオの主流はスマホベース! アンダー1万円も含めた人気製品を機能別に紹介

2021年6月16日

今人気のカーオーディオは?

かつてカーオーディオと言えば、CDやMDなど音楽メディアの再生が可能で、ラジオではFMやAMが聴けるというものでした。しかし、スマホの一般化によって音楽メディアは多様化し、カーオーディオの姿は大きく変わりました。今回は今主流となっているカーオーディオを紹介します。 (調査日: 4月30日)

この記事のPOINT
一万円以下も含めたカーオーディオをYahoo!ショッピングで購入できる

スマホ連動に機能を絞ったシンプルなディスプレイオーディオ

ヤフーショッピングのカーオーディオ売れ筋ランキングをチェックすると、面白い傾向が見られました。売れ筋ランキングの1位から3位は、いずれもスマホ連動に機能を絞ったディスプレイオーディオだったのです。このタイプのヘッドユニットはモニターが基本になっていて、スマホをBluetoothで接続し、メディアとして使用します。一部のモデルはUSB経由でデジタルオーディオ音源や映像を再生することも可能です。

Android Auto(アンドロイドオート)やApple CarPlay(アップルカープレイ)を介してスマホのナビゲーションを使えるところも人気の要因で、CDやDVDなどのディスクメディアを使いたい人には向きませんが、シンプルで安価なオーディオを求めている人には最適で、1万円を切る商品も存在します。

DIYでディスプレイオーディオを装着する場合、専用カプラーが用意されているタイプならば、比較的簡単に装着することができますが、用意されていない製品は自分でカプラーを作る、ギボシ端子に置換する、エレクトロタップなどを使って直接接続することになります。スキルにもよりますが、専用カプラーが用意されてない場合は、業者に作業を依頼したほうがいいでしょう。

調査時に一番人気だったのはpodofoの7インチのタッチスクリーンタイプで調査時の価格は1万8000円前後でした。GPSアンテナが付属していて、Android端末のGPSよりも精度の高い位置計測が期待できます。ディスプレイオーディオの場合は音量などの調整もモニター画面で行うものが多いのですが、本製品は物理ボリュームで音量を調整できるため使い勝手もよさそうです。ステアリングに装着するリモコンスイッチも付属しています。

ディスプレイオーディオにディスク再生機能が付いたタイプ

Pioneer FH-8500DVS

車載AV機器の上級モデルはナビゲーションを主体にしたモデルになりがちですが、ナビ機能はさほど必要なく、オーディオ系がしっかりしているタイプを選びたいというユーザーにおすすめなのが、ディスプレイオーディオにディスク再生機能がプラスされたタイプです。価格帯は3万円台後半~5万円台が中心ですが、なかには10万円近い製品もあります。逆に1万6200円という廉価なXTRONSの製品も見かけました。

調査時に5位にランクインしていたモデルはパイオニアの「FH-8500DVS」で、価格は5万9000円でした。本体は2DINサイズで6.78型モニターを搭載、最大出力は50W×4となっています。グラフィックイコライザーも搭載し、FLACのハイレゾ音源、フルHD動画にも対応します。再生可能なメディアはDVD、DVD-R&RW、ビデオCD、CD、CD-R&CD-RW、USBで、もちろんiPhoneやAndroid スマホとも接続可能です。

古めのクルマには液晶画面のないシンプルなヘッドユニットを

現代のクルマのインパネには液晶画面が付いているのが当たり前ですが、ちょっと古いクルマは昔ながらのオーディオヘッドユニットのほうが似合うものです。シンプルなヘッドユニットは扱いも楽で、操作性を重視するユーザーにも根強い人気があります。調査時に6位にランクインしていたモデルはケンウッドの「U330MS」で価格は7600円前後でした。再生できるメディアはUSBメモリーで、MP3、WMA、WAV、FLACに対応しています。iPhoneやiPodには別売の専用ケーブル、Androidスマホは市販のUSB2.0ケーブルで接続することで音楽再生が可能。もちろんAM&FMラジオも受信可能です。CD再生が可能な「U340」も12位にランクイン。調査時の価格は8100円前後でした。



もっともシンプルなモデルとも言えるのが売り上げ8位にランクインした「1DINデッキ カーオーディオ メディアプレーヤー」です。USBとSDカードの再生、ラジオ、Bluetooth経由でのスマホ接続に加えて、なんとスピーカーまで1DINサイズのボディに収められています。そのため、インパネスペースに余裕がない軽自動車やコンパクトな欧州車とのマッチングは高そうです。また、40WのRCA出力が4チャンネル用意されているので拡張性も期待できます。調査時の価格は8000円前後となっていました。



最後に紹介するのは15位にランクインしたパイオニアの「1DINオーディオ MVH-7500SC」です。多くのディスプレイオーディオは、専用のディスプレイを備えているためスマホのディスプレイは使用しませんが、発想の逆転でスマホのディスプレイを利用します。専用アプリをDLすれば、スマートフォンのカーナビアプリや音楽アプリとカーオーディオの操作性をリンクさせる「スマートフォンリンク」を利用できるようになります。スマホをしっかりと固定できるクレードルは縦置き、横置きのどちらでも使えます。価格は1万8000円前後。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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