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気になるライドシェア・相乗りって何だろう?
2018年3月19日
ここ数年、“カーシェア”“相乗り”なる言葉をよく耳にするようになりました。よく耳にするといっても、日本ではあまり馴染みのないものですよね。実際にはそれらの経験をしたことのない人が圧倒的に多いというのが実態ではないでしょうか。そのためになかなか具体的な使用シーンの想像がつかない。そんな車の新しい乗り方についてご紹介します。
“ライドシェア”“相乗り”とは
ライドシェアや相乗りと聞いてピンとくる人は、どのくらいいるのでしょう。
ride shareとは、もともと「車に乗ること」を「共有する」という意味ですね。この単語をそのまま日本語に訳すと「相乗り」になります。ここ最近ではライドシェアリングやライドソーシングとも呼ばれていて、“乗用車の相乗りの需要をマッチングさせるソーシャルサービス”の総称になっています。
相乗りの需要をマッチング、つまり“行きたい場所がある人”と“車を持っていて他の誰かを同乗させて目的地まで行ってもいい人”を繋げるサービスを意味します。
これだけでは、なんだかよく分かりませんね。例えば、海外旅行の経験のある人にはUberやLyftと言ったら想像しやすいかもしれません。日本国内では、nottecoやCREWといったサービスが出ています。
実際に知らない人と車をシェアしたり、一つの車に知らない人と乗り込むってどうなんだろうと感じる人が多いのではないでしょうか。
実はライドシェアには大きく分けて二つの種類があり、この違いを理解することがライドシェアへの理解を深めることに繋がります。
ライドシェアの種類
ライドシェアの種類には「相乗り型」と「配車型」があります。どちらにも共通していることは、空いている自家用車のシートをシェアして活用するという点です。基本的には個人が所有している車を活用するので、タクシーとは異なってきます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
■相乗り(カープール)型
相乗り(カープール)型は昔からある形態のライドシェアです。
一般ドライバーがシートに空きがある場合に自家用車に出発地や目的地が同一の他の者を乗せて走行するものです。最近では、乗る直前にスマートフォンからその場で申し込む事も出来るほどになっています。
しかし、この種類のライドシェアは商業目的としての利用は認められていません。その代わりに、ドライバーはガソリン代などの実費程度までなら受け取ることができます。
先にあげたnottecoはこの相乗り型のライドシェアに分類されるでしょう。
■配車型
配車型のライドシェアは近年急速に成長している形態です。
乗客となる個人が配車サービスにアクセスし、ドライバーをサービス上(事業主体が運営するプラットフォーム上)で見つけます。個人とドライバーがマッチングした場合に、ドライバーが乗客を乗せ目的地まで走行するのです。
配車型のライドシェアは利益を得ることができるので、ドライバーは相乗り型とは異なり、有償で乗客を運送します。
こちらもスマートフォンのアプリからのサービス利用が可能です。アプリ上での予約を済ませると、乗客となる個人が指定した場所までドライバーが来てくれます。
支払い方法はクレジットカードの登録をするだけなので、実際に現金を払う必要はありません。
予約内容が遂行(予約ドライバーの車に乗って目的地にたどり着く)されると自動的にカードから料金が引き落とされます。料金は地域や車種ごと、また距離や時間によって決まるシステムで、乗車前に料金の把握が可能です。
乗車後はドライバーの評価を行うこともでき、こういったドライバーの評価はサービス利用時に事前に確認することができます。
Uberがこの種類のライドシェアに分類されます。
ライドシェアがどのようなものか少しずつイメージが湧いてきたでしょうか?
日本では法規制の問題で、配車型のライドシェアサービスの展開が非常に難しい状況です。相乗り型のサービスは少しずつ広まりつつありますが、まだまだ認知度も普及率も低いと言えるでしょう。
相乗り型と配車型の相違点についてもう少し詳しく見てみましょう。
相乗り型・配車型の相違点
この2種類のライドシェアには大まかに3つの相違点があります。
①目的地の決定権
相乗り型のライドシェアでは、ドライバーの目的地と合った者が同乗者として移動を共にできます。この時、同乗者の移動はドライバーの移動に従属的になります。
しかし、配車型では、目的地のある同乗者(乗客)がドライバーの車で移動します。この場合、同乗車(乗客)の移動が主な目的です。
つまり、相乗り型ではドライバーに、配車型では同乗者(乗客)に、目的地の決定権があるのです。
②対価の有無
相乗り型の場合、ドライバーが得ることのできる対価は実費であるか、もしくはゼロ(無料)です。ガソリン代や高速道路代を実費として得る例が多いようです。それよりも新しい出会いや道中を一緒に楽しむなど無形的な対価がコンセプトとしてあります。
それに対して、配車型では、ドライバーの利益を含めた金額を対価として得ることができます。
③走行の仕方
相乗り型では同乗者の乗降のための迂回にとどまります。
配車型の場合には、同乗者の乗降のための走行が主な目的で、且つサービス上で乗車予約の多い場所にドライバーが集まる傾向があります。
こうして見ると、ライドシェアと一言にいっても、一言ではまとめられない違いがありますね。
このような新しい車の乗り方・利用の仕方は、とても魅力的である一方で日本国内での理解を得ることが第一の関門のようです(法規制も...)。
筆者個人的にはこのようなサービスが浸透して、より便利な社会になるといいなと思います。
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