ダイハツ純正 , 90043-39141 タイトプラグ No.2(KF-DET専用品)
これまでにダイハツKFエンジンの弱点ともいえる、タイミングチェーンカバーからのオイル漏れの修理と合わせて、ついでにタイミングチェーンとオイルポンプを更新したお話しは、すでに各々のパーツリスト内にて詳しく取り上げてきました。当然オイル漏れのトラブルは解消しました。
そしてこれまでのパーツリストに投稿してきた写真を活用して、オイル漏れ & タイミングチェーン交換の整備手帳はこれから作成していきますが、その前に私が詳細にエンジンの構造を理解してなかったために一つの部品の発注をし忘れていまして、それによるわずかなオイル漏れがあり、ここで取り上げることにいたしました。
90043-39141 タイトプラグ No.2 (KF-DET専用品)
91671-80616 固定用ボルト
この部品、自然吸気車(略して、NA車)では、 「カムシャフト タイミングオイル コントロールバルブASSY」 という非常に長ったらしい部品が同じ場所に装着されます。このオイルコントロールバルブという名の部品の役目は、可変バルブタイミング、これも略してバルタイとよく呼ばれていますが、このバルタイを駆動するための油圧を与えるための部品です。
オイルポンプにより加圧されているエンジンオイルを、電子制御により適切な油圧にしてからバルタイを駆動しバルブタイミングをコントロールしております。
ではそもそもバルブタイミング=バルタイが無いターボ車の場合はどうなのかといいますと、オイル通路が設けられた専用のメクラ棒を挿し込むことになっています。それがこの部品、「90043-39141 タイトプラグ No.2」 です。どちらの部品とも端っこにはエンジンオイルが漏れないように専用のOリングが挿入されています。
NA車のオイルコントロールバルブASSYではOリングのみの部品が出るようですが、コンテのターボ車の場合はOリングのみの部品設定は無く、タイトプラグ丸ごとの購入設定となっています。交換用のOリングを無理矢理に差し込むとゴムが伸びてしまうということなのでしょうね。
ということで、最後まで残っていましたオイル漏れを退治するために、本体価格850円+消費税のこの部品を至急発注し交換しておきました。
下写真5番目をクリックして拡大して見て下されば良く分かりますが、右側のほぼ丸10年、30万kmを使ってきたタイトプラグのOリングは熱とオイルを浴びて劣化してしまい、元々は綺麗な丸型形状のOリングが平べったくなっていました。
そしてわずかにエンジンオイルが漏れだしていました。ここはオイルポンプからの油圧がモロにかかるところなので、少しでもOリングが劣化するとエンジンオイルが漏れだしてくるようです。我が車の漏れはまだ派手ではなかったのですが、オイル管理の質が悪いと酸化によりゴムがカチコチになって、そのうちだだ漏れしてくるようです。
タイトプラグやオイルコントロールバルブの交換自体は、交換に邪魔なエアークリーナーBoxを取り外せば簡単にできるのが良いところでしょうか。こんな小さな部品の存在は当方、勉強不足で全く知らず、タイミングチェーンカバーを分解組み付け段階にて初めて知った次第で、お恥ずかしい限りでしたが、追加で部品発注して交換し、これでエンジンオイル漏れはここでやっと完全に完治することができました。
今後やるかどうか分かりませんが、多分どこかの時点でやると思いますが、改良された当方のエンジンに適合したKF-DETピストンキットの部品品番がやっと判明。エンジン整備書も手配しまして、このたびのタイミングチェーン交換の経験を活かし、腰上は無視して腰下のピストン交換で対処したいと思います。
3本セットのピストンキットは4万円前後+税ほどの費用がかかるようですが、ピストンリングやコンロットまで全て組み込まれた状態で供給されますので、厄介なピストンピンの組み込みは不要で、ガスケットキットと交換用のボルト類と専用のソケットを用意すればやれそうなので、いずれ取り組んでみたいところです。
そして当方の30万km超のエンジン内がどうなっているのか、つぶさにご報告したいと思います。
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タイトプラグのOリングが劣化して、わずかにエンジンオイルが漏れ出ていました。ここの部分は盲点でした。
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我が車の年式の吸気バルブにはバルタイ機構は無いので、故障の確率も少なくチェーンの交換も楽です。
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借用した写真ですが、NA車用のバルタイの動作を制御するタイミングコントロールバルブ本体。
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オイル漏れを誘発していた、ターボ車専用のタイトプラグを取り外して新品部品と並べて撮影。
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新旧のタイトプラグのOリング部分を拡大。右の劣化品のOリングは丸みが無く平べったくなっていました。
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タイトプラグの側面を撮影。この溝からエンジンオイルがカム付近に供給されるようです。
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同じくタイトプラグの側面を撮影。何故か激しいスレが見られます。理由は後日調べておきます。
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新品のタイトプラグを取り付け。エアークリーナーBoxをどけるだけで脱着ができ、重整備にならずに完了。
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点火プラグを取り外し、プラグホールから内部のピストンを撮影。ピストン上部はピカピカ? なようです。
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