イグニッションコイルとプラグ交換
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当初から悩まされていたアイドル時に時々失火するかのような振動の解決手段として、点火系の改善が効果あるのではと考えていました。
ちょうど4年経って走行も52000kmを超えたこともあり、イグニッションコイルを強化タイプに、同時にプラグも交換することにしました。
コイルはオカダプロジェクツの「プラズマダイレクト」 前車でも前々車でも使っていて効果は体感済みなので定番ながら迷いなく選択です。
プラグは番手アップも考えたものの、吸排気も大きくイジってる訳ではないので素直にディーラー経由で純正品を手配しました。なお、VMGの純正プラグはイリジウム/白金極で交換時期は公称10万kmですが、コイルを換えるならセットで換えておいたほうがよかろうとの判断です。
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さて、水平対向エンジンのプラグ交換は初めてですが...
まずはコイル位置を観察します。
運転席側(画像上)はオレンジ楕円のようにコイルが目視できますが、狭いのでマニュアル記載のとおりECUは外してスペース確保が必要なようです。(ECUは緑丸印のボルト2本を外すと、下部はブラケットのゴム受けに嵌っているだけなので上部へ引き抜くように外せます)
一方、助手席側(画像下)はバッテリーが邪魔してコイルの目視も厳しい... これもマニュアルどおりバッテリー外しは必須ですね。
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まずは運転席側。
ちょっと前後しますが、ECUを外す際は画像上のマスタシリンダー上方に位置するブラケットに配線が固定されているので、クリップを外してフリーにしておく必要があります。
ブラケット裏にクリップのツメが出ているので、ラジオペンチ等でツメを挟んで前方へ抜き出します。
(オレンジ矢印、緑矢印の2ヶ所あります)
配線の固縛がフリーになると、画像下のようにECUを作業の邪魔にならないよう除けておくことができます。
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なお、マニュアルに記載はないものの、エアクリーナボックスも作業の邪魔になりそうだったので、前側を取り外しました。(前側を外すと後ろ側はインテークホースでつながっているだけになるので、多少動かして作業スペースを広げることができます)
画像下は助手席側。バッテリーを取り外すとコイルがよく見えるようになります。
コイルはオレンジ丸印のボルト(コイル1ヶにボルト1本)で固定されているので、ボルトを抜いておきます。
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運転席側に戻って、コイルの取り外しですが... 先述のようにボルト(青丸印)は1本だけなので簡単に外せます。
ボルトが外れれば、コイル自体は手前に引っ張ればスポッと抜けますが...
問題はコネクタを抜くのが大変なこと。 オレンジ矢印に示す抜け止め金具を矢印方向に押しながら、コネクタを緑矢印方向へ引き抜く訳ですが、これがメチャメチャ固い!
結局手だけで抜くのは無理で、左手でコイルを保持し親指で金具を押し込みつつ、右手に握った内装剥がしの先端部をコネクタとコイル本体の隙間に差し込んでコジることでようやく抜くことができました。
配線が長い前側の気筒は比較的楽ですが、配線が短い上にヘッド部分へ固定されている後ろ側の気筒は非常に作業性が悪い。(最初、配線の固定部分を外そうと思いましたが手が入らないので断念しました)
とくにヒューズボックスが邪魔する助手席側の後ろ側は手を入れる隙間が少ないため完全手探りで、ようやく外せた時には手が吊りそうになりました...
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さて、コイルが外せたらプラグの交換ですが、これもけっこう大変。
もちろん覗き込んでもプラグの先すら見えないので、工具を突っ込んで斜めに力が加わらないようソケット根元を手で押さえながら緩めていきます。
ちなみに工具は画像上のように14mmのディープソケットとエクステンション、スピナーハンドルと小型のラチェットレンチを駆使しました。(プラグホールが深いので、エクステンション必須です。ソケットは、本当はプラグを保持するためのゴムリング付のモノが使いよいと思いますが、14mmのが入手できなかったので普通のディープソケットです)
ここでも苦労するのが助手席側の後ろ側気筒。フレーム側との隙間も少ない上に、エンジン自体が若干後傾して搭載されているようで、後ろ側はソケット挿入/引抜時にフレームとフレームに沿っている配管に干渉します。 まずソケットを突っ込み、次にエクステンションを突っ込んで結合し、最後にレンチと結合する(抜く時はこの逆)という知恵の輪状態を強いられます。(画像下。ちょっとピント位置がズレてますが...)
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新旧のパーツ比較。
プラグはわずかに中心電極の角が丸くなってるかな~程度で、まだまだ使えそうでした。焼け色も各気筒均一でした。
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新品プラグを装着し、コイルとコネクタを結合してからコイルをプラグホールに挿入。しっかり押し込んで浮き上がりを無くしてからボルトで固定します。
新品コイルはプラズマダイレクトの特徴の赤い銘板がワンポイントで映えますね。
さて、残るは後始末のみ。運転席側はECUとエアクリーナボックスを元通り装着し、助手席側はバッテリを積んで接続。
エンジンを始動し回転等問題が無いことを確認したら、各席パワーウィンドウの集中制御の復活作業、ナビ・オーディオのリセットされた設定を再設定して作業完了です。
しかし、水平対向エンジンのコイル&プラグ交換は聞いていたとおり大変でした。少なくとも真夏の屋外でやる作業じゃないですね。
これ、構造上の問題は仕方ないとしても、もう少し作業性を良くすることはできるんじゃないのスバルさん!
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