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調布市のKAZの"VNHCレヴォーグ STI Sport#" [スバル レヴォーグ]

整備手帳

作業日:2024年11月8日

[フロント車高アップ] その1・手法検討と純正流用部品の選定(電制ダンパーを無加工で活かす)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 6時間以内
1
既報の整備手帳:「VNレヴォーグのリヤ車高上げ(64mmリフトアップ)に必要な部品類(流用するスバル純正部品など)」→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/3465748/7926106/note.aspx からの続きです。

STI Sport# のリヤ車高をオリジナルの手法でアップすることに成功したのち、フロントの車高も(標準装備の電制ダンパーを活かしたまま)アップさせる手法を検討していました。

# 車高アップの目的は、[フル乗員+積載]
# 状態での雪道走破性を向上させるため。

左の画像は、VN型レヴォーグのフロントサスペンション周りの構成図です。
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スバル純正部品を流用する車高アップ手法としては、例えばフロントにも
 ・レガシィワゴン→ アウトバック
 ・インプレッサ→ XV(クロストレック)
のように、サブフレームとボディの間にスペーサーを挿入する案があります。
画像は、左半分がインプレッサで右半分がXVの構成部品の例です。

レヴォーグにもこの手法を適用する場合、電制ダンパーを活かしたままだと「ダンパー全長が(相対的に)短いままなので、効果が得られにくいこと」「周辺部品の交換も必要になること」だけでなく、ステアリング系の成立性にも懸念があります。
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左の画像は、VN型レヴォーグのステアリングコラム周辺の構成図です。

コラムAssyの先端、赤枠で囲った部分の「セレーション(鋸歯/きょし)」が、ユニバーサルジョイント(一つ下の画像で後述)と嵌合する構造です。

向かって左上が車両進行方向(フロント)になるのですが、既存の車体部品のままでフロントに「かさ上げスペーサー」を挿入すると、ステアリングシャフト先端がユニバーサルジョイントに届かなくなってしまう懸念が考えられました。
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こちらが、ステアリングシャフト(とパワステ関係)を構成する部品群です。

赤枠でくくったユニバーサルジョイントAssyに、一つ前の画像で示したステアリングシャフト先端のセレーションが刺さっています。

ジョイントはアンダーフロア、コラムはアッパーフロアとなるので、単に「かさ上げスペーサー」を入れただけでは、その高さが増した分だけ両者が離れて、届かなくなってしまう懸念が考えられます。

レヴォーグとレイバックのコラムAssyが同部番なのか異なる部番なのか、すぐには調べられなかったため(2024年06月時点で)、今回は「レイバックの純正部品を流用してレヴォーグのフロント車高をアップさせる」手法は回避することにしました(仮に可能であっても工数大につき)。
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そこで、代わりに次なる手として考えた手法は、フロントストラットマウント&締結ナットに工夫を加えることです。

概念としては、市販の「リフトアップマウントスペーサー」に近いのですが、その場合は純正マウントのスタッドボルトを打ち抜いて、ロングスタッドを圧入するなどの加工を加えなければなりません。

当方は「既存の純正部品には一切の加工を加えない(いつでも無加工で復元できる)」ことを方針としているので、これらの市販品は使いません(その分、リフトアップ量には制約が出ますが)。
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こちらは、VN型レヴォーグの STI Sport# (実車)のストラットマウント周辺です。

赤く円環状に見えている部品は、特別装備品となっている STI フレキシブル・ドロー・タワーバー(→ https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/3465748/12499918/parts.aspx )です。
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ストラットマウントのスタッドボルト、タワーバー、締結ナットの位置関係を観察します。

画像に示すように、マウントのスタッドボルトは締結ナットよりも約3mm、上方に突き抜けています。つまり、ねじ山には約3mmの「噛み合い代」が残っています。

これはすなわち、「この状態から約3mmは車高をアップさせることができる」ことが分かります。次の画像で説明します。
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左図は概念図です。ストラットマウントの断面図は説明用のイメージですので、そのようにとらえてください。

一つ前の画像で、スタッドは締結ナットから約3mm、飛び出ていました。これを図解すると左のようになります。

構成部品は下から上へと順に、マウント→ボディパネル(ストラットハウジング)→タワーバー→締結ナット、となっています。
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そこで、その約3mm(=ねじの噛み合い代の余裕分)だけ、マウントとボディパネルの間にワッシャ(スペーサー)を挿入することを考えます。

・締結ナットは、スタッドとツライチで
 締まる(噛み合い長さは、ほぼ不変)。
・ボディが約3mm浮くので、その分だけ
 車高が上がることになる。

「たかが3mm」と言うなかれ。雪道の轍(わだち)を避けながら走行する際のクリアランス3mmは、「リップスポイラーが破損する/しない」の分かれ目になる…かも。
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さらに検討を加えます。
「締結ナットの高さが薄い、低頭ナット」に交換すれば、クリアランス3mmを4mmに増やせるのでは?」と。

VNレヴォーグのストラットマウント締結ナットのサイズはM10(高さは約10mm)。これを、同じスバル純正部品のM10ナットの中から高さが「よりスリム」なものに置換できないか、追加検討します。

いろいろと調べた結果、VN型レヴォーグ(VM型も)のリヤスタビリンクを締結するナットが、M10サイズで高さが約9mmだと判明しました。
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実際にスバル純正の当該部品「フランジナット M10」を購入して検証しました。

# リヤスタビリンク締結ナットの
# 部番は「-902380019」です。
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ストラットマウントの締結ナットと高さを較べます。
 ・左:VN型レヴォーグ標準のナット
 ・右:リヤスタビリンク締結ナット

高さが約1mmほどスリムになっていることを実際に確かめることができました。

以上より、マウントとボディの間に3mm~4mmのスペーサー(またはワッシャ)を挿入することで、フロントの車高も相当量をアップさせることができる…と考えました。

その際の前提条件を再掲すると、次の通り。
・電制ダンパーはそのまま活用する。
・車体部品には一切の加工を加えない。
 (いつでも無加工で元に戻せる。)
・マウント締結ナットをスバル純正のリヤ
 スタビリンク締結ナットに置換する。
 (低頭ナット化で車高上げ量を微増)

「その2」に続く。
 ↓
2024-11-20(Wed.) : 更新
[フロント車高アップ] その2・純正リヤスタビリンク締結ナットをストラットマウント締結ナットに流用 → https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/3465748/8015423/note.aspx をアップしました。

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