
定期的に読みたくなる見沢知廉の「囚人狂時代」
著者が殺人事件を起こして収監された時の獄中日記ですが、ここまで塀の中の様子を生々しく描いた本はあるのかなぁ。
ホリエモンこと堀江貴文の漫画も刑務所の実態を分かりやすく書いていたけど、犯罪の種類が違うし独房だったようなので生々しさはなかったかな。
「囚人狂時代」の著者は殺人犯の入る長期刑務所に入っていて、周りも凶悪犯ばかりだし、何より著者自身が政治思想を持っている活動家なので濃い中身になっています^^;
この本は、ハードカバーで持っていて時々引っ張り出して読んでいたんだけど、子どもの成長により寝る前に読む事が厳しくなったので今回文庫本を購入しました。
既に絶版だったので古本をネットで買ったけど、届いた本が想像以上に汚かった(>_<)
因みに今でも持っているハードカバーは本が出た高校3年生の時に同じクラスだったK君が貸してくれたんだけど、あれから29年の月日が流れてしまいました…
意図的に借りパクしたわけではなく、K君とは特に仲が良かったワケでも(もちろん悪くも)なかったけど、トゥナイト2かなんかの深夜番組で紹介されて面白かったから読んでみなよって渡されたんですよね。
それが純粋に面白いという意味なのか、take-cが好きそうだからって意味なのかは不明ですが、こういうのが好きそうって思われてたなら…^^;
そんなワケで、高校3年生という事もあり、返す機会を逃したまま卒業したのでした。
そんな思い出(どんな?)も込みで時々読みたくなるなる「囚人狂時代」
著者の刑務所での生活も面白いけど、彼が塀の中で出会った凶悪犯たちの犯行の様子とかその時の心境や心理を著者が考察しているのがまた面白い。
特に好きなのが銀行強盗犯の話なんだけど、本当は犯罪を犯したく無い心理と彼を突き動かしてしまった「神のサイン」と捕まる証拠になった癖と習慣。
当然真っ当に生きる事がイチバンだけど、自分とは違う生き方を知ると何か刺激をくれるんですよね。(別に自分が真っ当という意味でも、犯罪を犯したいってワケでも無いですヨ)
冒頭で定期的に。と書きましたが途中で書いているように子どもが生まれてから中々ハードカバーを開く機会が無くなったので12年くらい読んでなかったのかな?
今回このみんカラを書くにあたって初めて著者「見沢知廉」について調べてみたら亡くなったのは知っていたけど、自ら命を断ったのは2005年9月7日とほぼ20年前で、今の自分と同い年の46歳の時だったのですね…
無性に読みたくなったのは何か意味があるのかしら。
故人を思いながら久しぶりの「囚人狂時代」を読みたいと思います。
内容が内容だし、絶版で手に入りづらいですが興味が沸いた方は是非
Posted at 2025/08/12 22:00:24 | |
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