中国の自動車市場では、日系車の人気が高い。2017年12月に、マイナーチェンジした、「トヨタ・アルファード」も、中国での販売が決定して、すぐに予約が殺到したという。しかし、供給が追い付かず、追加料金が求められるという現象も見られるようだ。中国メディアの快資訊網は25日、日本から中国に運ぶだけで、十数万元の車が100万元(約1712万円)に変わると、苦言を呈する記事を掲載した。
中国では、「新型アルファード」に対する期待度が非常に高く、発売の知らせが入るやいなや、多くの消費者がディーラーに駆け込んで予約したという。しかし驚くことに、1カ月以内に納車を希望する場合、45万元(約770万円)も上乗せしなければならないと言われたと紹介している。
記事によると、日本のトヨタの公式ホームページをみると、価格は人民元にすると約20~40万元(約342~684万円)と記載されていたそうだが、中国ではフル装備にすると、88万元(約1500万円)になるという。記事はここまでは、まだ理解できるが、さらに40~45万元上乗せしないと、すぐに手に入れることができないのだと伝え、すべてを足すと、140万元近く、つまり「2400万円」ほどとなり、ベンツS400ハイブリットや、BMW750Liに匹敵すると指摘した。いくら人気があるとはいえ、これは驚くべき価格と言わざるを得ない。
では、どうしてこのような価格が、提示されることになるのだろうか。記事によると、アルファードはすべて日本からの輸入であるためで、店には月にわずか400台しか入らないと腹立たし気に伝え、需要と供給の関係上、「いくら高くても欲しい」という一部の消費者が、価格を吊り上げているのだと伝えた。
記事は、日本での車両本体価格と比較しているが、日本からの輸入車には関税や付加価値税、消費税など多くの税金かかり、これにその他諸費用を加えると、日本と比べて価格が高くなるのは当然のことだ。とはいえ、すぐに手に入れるためには、多額の追加料金が必要となるというのは一部のディーラーの話のようだが、驚くべきことだ。いずれにしても、日本メーカーが付け込んでいるわけではなく、日本車の人気ぶりを示す事例の1つといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-05-27 12:12
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2018/05/28 10:41:45