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2025年07月20日 イイね!

第81回D-Wind Rally「勝手にキャベツラリー2025」

第81回D-Wind Rally「勝手にキャベツラリー2025」先週のお話になります。
ドライブラリー「D-Wind Rally」に行ってきました。

ドライブラリーとは、マップのコマ図通りに走行し、CP(チェックポイント)ごとの距離や設けられたクイズを解く、ちょっと変わったドライブ。

私は距離計測をせず、CPだけ巡ってクイズを解く「ドライブクラス」での参加です。

今回のコースの舞台は、群馬県嬬恋村。
南は軽井沢、北は草津温泉のある草津町の間に位置する高原の村をぐるりと巡り、「嬬恋」の村名に因んだ「五大愛妻神社」や「愛妻の丘」などを経由するコースです。

午前5時30分に自宅を出発。中央道~岡谷からR142~R152~上田からR144で菅平高原の手前からはR406を経由。

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スタート地点の嬬恋村中心地、万座鹿沢口駅に到着したのは、午前10時を過ぎた頃でした。
今回は久しぶりにルーミーでの参加となります。

スタート地点にはライダーの聖地「カフェ グランプリ」があり、多くのバイクが集まっていました。

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写真では写していませんが、店の前はバイクとライダーで埋めつくされています。

嬬恋村はFIAインターナショナルラリー「Rally of Tumagoi」が開催されるなどモータースポーツでも有名。かつては「キャベツラリー」という村主催のドライブラリーが開催されていたこともあります。現在は「D-Wind Rally」の運営者さんが引き継いで、この「勝手にキャベツラリー」というコースを作成されています。

「勝手に」とありますが決して勝手に作成されているわけではなく、嬬恋村にもご協力いただいている、ということで、参加者には村特産のキャベツがいただけます。

スタート前に近くの観光協会を訪れ、申込書を提出し、引換券をいただいてスタート。

開催中のコースですので、コース内容は詳しくは紹介しませんが、雄大な浅間山をのぞみながら、風情のある神社に立ち寄りつつ、高原の別荘地や広大なキャベツ畑を走る、とても楽しくて走りがいのある80㎞のコースとなります。

2cpは「嬬恋郷土資料館」のほか、お土産処や食事処もある、ちょっとしたレストスポット。

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スタートが遅くなった関係で、ここで時刻はちょうどお昼時。近くの食事処で「温玉鶏天うどん」
ここでもしっかりと、地元で採れた新鮮なキャベツが添えられていました。
群馬県はうどんも有名。高原ドライブですが、それでも暑さが厳しいくらいの日で、冷たいうどんが身に沁みます。

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広大なキャベツ畑に・・・

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キャベツ畑の向こうには浅間山。山頂からのびる雲が、まるで巨大な噴煙のようです。

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6CP「愛妻の丘」。その名の通り、訪問客は仲のいいご夫婦ばかり…そんな中1人で佇みます

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広々とした丘の上から周りの風景をのんびりと眺めます。すぐ傍では、私と同じくらいの年齢らしきご夫婦も何組か、楽しそうに写真を撮り合っていたり、仲良く手を繋いで散策していたりで、1人でいるのはちょっと憚られそう…

そんな中、↑の写真を撮ろうとスマホを構えていると、1通のLINEが届きます。
送り主は妻から…昨日、欲しがっていたスイーツが売り切れで買えなかったものを、今朝、出発前に立ち寄ったコンビニにあったので買い求めて自宅に置いてきたのですが、そのお礼のLINEでした。

こんな場所でこんなLINEが届く…偶然でしょうけど…嬉しそうな文面のLINEを見ていると…少し繋がりを感じます。
クルマでの遠出が苦手な彼女と、ここまで一緒に来ることは無い、と思いますが…爽やかな風が吹き抜ける中、気持ちも爽やかになる「愛妻の丘」でした。

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キャベツ畑の中にヒマワリ畑も。

これだけの広大な畑を耕すので耕運機も大きく、2tトラック並みの大きさのものがあちこちで動いています。コース上の道路にはそんな耕運機が残した畑の土が乾き、クルマが通ると土ほこりが盛大に舞い上がっていました。
#土ほこりまみれになるので、帰宅後の洗車は必須です。

スタート前にいただいた「キャベツ引換券」は、村内の3か所の農産物直売所で引き換えることができます。私はコース途中、「鬼押ハイウェイ」沿いにある「横澤農園」さんにて引き換えます。

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採れたて新鮮な大玉キャベツを2個いただきました!

帰宅後、翌日から早速サラダにしていただきましたが、新鮮でシャキシャキした葉は、口にすると柔らく、甘みもあって、普段食べているものと全然違います…こんなキャベツはなかなかいただくことができません。また、炒めてもシャキシャキ感は失われず、どれだけでも美味しくいただくことができます。

親にもおすそ分けしたのですがそれでもほとんど減らず…我が家ではしばらく、キャベツづくしの食事が続くことになりますが、美味しいのでまったく問題ありません!

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15時30分、ゴールの「仙之入ポケットパーク」に到着。

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コース最後も、キャベツ畑と山並みが広がる風景を望みながら、帰路に着きました。

帰路は、草津から志賀高原へと抜けるか、それとも上田を経由するか迷いましたが、後者のルートに。ただ、往きに通ったR406ではなく、折角なので鬼押ハイウェイからR146経由で軽井沢からR18を辿ることに。

さすが、3連休ということで軽井沢の市街地入り口あたりからは渋滞気味。少し迂回しながらR18に出ます。

上田で信州味噌ラーメンの夕食後は往きと同じR152~R142~岡谷から中央道へ。
のんびりと走りながらも、日が変わる前には帰宅できました。

日本武尊の愛妻伝説が村名の由来と言われる嬬恋村。
クイズの設定もあるので今は詳しく紹介しませんでしたが、コース途中のCPとなった五大愛妻神社はすべて日本武尊が祀られています。
どの神社も静かな中に荘厳さがあり、参拝していると心落ち着きます。

そして「愛妻の丘」やキャベツ畑の中を走る1本道、そして浅間山の眺望、新鮮なキャベツのお土産等々、この夏は爽やかな風を感じに、嬬恋村へ、そしてこちらの「勝手にキャベツラリー」は如何でしょうか?


Posted at 2025/07/27 13:25:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | ドライブラリー | 日記
2025年06月13日 イイね!

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(後編:南禅寺と水路閣)

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(後編:南禅寺と水路閣)中編からの続きです。

京都鉄道博物館の旧二条駅舎を出たあとは、JR山陰線に乗り現二条駅で下車。
新旧の二条駅を見比べたかっただけではなく、ここで地下鉄東西線に乗り換えます。

京の都の出入口「京の七口」の東の出入り口、「粟田口」に位置する蹴上駅で下車。
再び琵琶湖疏水をほんの少しだけ辿ります。

あらためて琵琶湖疏水について簡単に説明します。
明治維新以降、人口が減少し衰退しかけていた京都市を復興させるために、水道用・工業用・発電用、そして水運による輸送路として、様々な使用用途のある大規模な水路の建設が必要不可欠、ということで建設されました。

大津市で取水した琵琶湖の湖水は、蹴上を通り、二条通りの北側で鴨川に合流後は鴨川運河として南下、先ほど歩いた伏見で濠川、そして宇治川を経て大阪まで流れが続きます。

駅前を走る三条通り沿いに、琵琶湖疏水の水運を担っていた「蹴上インクライン」跡があります。

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蹴上付近は大津方向から京都方向に向かって急勾配となっており、琵琶湖疏水を通る船は水路をそのまま行き来できません。そこで、写真のように鉄道を敷いて台車に船を乗せ、台車をケーブルカーの要領で引っ張って動かす、という方式がとられていました。これが
「インクライン(傾斜鉄道)」という方式です。私自身、この言葉をつい最近初めて知りました。

やがて、通常の鉄道に輸送の主役が移り、戦後すぐにインクラインの運行は廃止されましたが、今でもこのように、当時の鉄道の一部と船を載せた台車が産業遺産として復元されています。

たしかに勾配がある水路を船が行き来するには船自体の動力だけでは難しく、何らかの方法で移動させないといけないですね。
インクライン式の他にも、閘門を設けてその間に船を入れたら水位を上下させたり、リフトに船を載せてエレベーターのように上下したり、という方法があるそうです。

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この先、平行する三条通りを歩くと、インクラインの下を通るレンガ造りのトンネルがあります。
「ねじりまんぽ」と呼ばれるトンネルで、三条通りから南禅寺方向へ向かう道路として明治時代に作られました。

「まんぽ」というのはトンネルの呼び名、「ねじり」というのは、トンネル内部の壁面のレンガが道路と平行ではなく、斜めに積み上げていて全体を見ると螺旋状にねじったようにみえることからつけられた、とのこと。

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こちらが反対側、南禅寺方向からの入口(帰路に撮影)。

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トンネル内の壁面、確かにレンガ壁面が螺旋状です。
強度を増すため、といわれていますが、鉄道以外のトンネルでこの形状になっているのは珍しいそうです。

壁面を興味深く眺めながら歩いていると、自転車で走り抜ける下校途中の高校生とすれ違います。彼ら彼女らには、ごく日常の風景なのでしょうね。

南禅寺へと向かう小径を歩きます。両脇には生垣や白壁造りの塀と、立派な門構えの邸宅や寺院が続き、時折通過する自転車の高校生の話し声のほかには何も聞こえない静かな道です。

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南禅寺金地院の楼門。この辺りはすでに、南禅寺の境内の一部です。

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南禅寺中門
すぐ近くにタクシー乗り場もあり、タクシーはこの門を行き来しているそうです。

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三門が見えてきました。まさに威風堂々、という言葉が合う、その大きさに圧倒されそうです。

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南禅寺の中心である法堂。まずはこちらでお参り。

法堂に向かって右手の方向、木立の中を少し歩くと、「水路閣」が見えてきました。

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南禅寺水路閣
少しくすんだレンガ色のレンガ造りであるアーチが左から右へと続きます。
最上部が水路になっており、それがまさに「琵琶湖疏水」。蹴上から北へ向かい、市街地北東部~北西部を巡って賀茂川に合流する疏水分線にあたるものです。

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水路がみえるところまでやってきました。今も現役で、絶えず水が流れています。

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自然の中に延びていくレンガのアーチ、今の季節は、濃い緑の中ですが、四季折々で様々な光景を見せてくれることでしょう。
真夏を思わせるような暑い陽気の中歩いてきましたが、ここは涼しくて爽やか。しばらく佇んで深呼吸。初夏の美味しい空気を満喫します。

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帰り道すがら、路地を流れる水路も、涼やかな水の流れる音が聞こえてきました。

琵琶湖疏水、名前は聞いたことがありましたが、内容はほとんど知りませんでした。今回、行く前に少しだけ予習と、帰ってきてからも記事を書くために復習で色々と調べたのですが、知れば知るほど興味が湧いてきます。
まだまだつたない知識の中でのお話しで、全然深堀りが足りていないこと、平にお許しを。

ここから帰路に。その中で、鉄道ネタを少し…
蹴上駅に戻り、そのまま京阪電車の浜大津、石山駅を経由して東海道線を辿ることにします。
米原まで向かい、ここで大垣行き普通列車に乗り換え。

こちらの大垣行き列車、車内に何やらカメラや録音機材を持った人が多く見かけます。その時はそこまで気にも留めていなかったのですが…
大垣駅に到着後、その列車はそのまま回送電車となったのですが、発車していく様子を何となく反対側のホームから見ていると、最後尾には「感謝」のヘッドマークが…そう、引退間近のJR東海311系だったのです!

今になって気づきましたが時すでに遅し、写真を撮ることができなかったのは痛恨でした。

普段でも何気なしに乗っていた車両で、快速系統は313系で普通列車のときに311系、というイメージだったのですが、これで乗るのも目にするのも最後、となると、車窓から雄大な伊吹山を眺めることができたことを、思い出としてしまっておきたいと思います。

…以上、近代遺産と鉄博を目当てに街歩きも絡めた、初夏の京都日帰り旅のお話でした。

Posted at 2025/07/06 14:48:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年06月13日 イイね!

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(中編:京都鉄博へ)

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(中編:京都鉄博へ)前編からの続きです。

桃山御陵前駅から再び京都駅に戻ります。
一旦ここで琵琶湖疏水からお別れして、向かうは京都鉄道博物館(以下「鉄博」)。

最寄り駅は山陰線で1駅先、梅小路京都西駅ですが、発車時刻までは20分以上。ならば…ということで、駅前に出て線路沿いに西へと歩み始めます。

堀川通の、リーガロイヤルホテル近くのアンダーパスを見ながら横断。JRの線路沿いに梅小路通りを歩いていきます。天気が良くて暑い…たちまち汗が噴き出してきます。

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始めて歩く道ですが、このようなモニュメントを見ると正しい道順を辿っている、ということを教えてくれます。

梅小路通りはこの先から歩道に。大宮通の下をくぐると緑豊かな梅小路公園に到着。
目指す鉄博はこの公園を横断した先になります。

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緑豊かな小径を歩きます。これまでと違う、爽やかな空気を感じながら…。

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京都駅から歩くこと約20分、旧二条駅舎に到着。こちらは鉄博からの出場専用口になります。

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入場すると、新幹線0系と80系湘南電車、そしてトップ写真にあるようにC62形蒸気機関車の”歓迎”を受けます。

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まずは80系電車の傍らを奥へと進みます。車内への立ち入りはできませんので外から車内をのぞきこみます。4人掛けのBOX型ですが、知っているBOX型とはちょっと違い、背もたれやひじ掛けが木製なのは逆に新鮮。

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大阪環状線で活躍していた103系は車内に入ることができます。

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昭和初期製造のEF52形電気機関車の窓に映るのは、新幹線100形。

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往年の名列車のテールマーク、ヘッドマーク。
「富士」は戦前に東京下関間、その後長崎まで延長されたころのテールマーク。ローマ字表記が「FUJI」ではなく「HUZI」なのが特徴的です。
そして、代表的な特急「つばめ」。

上の写真の「つばめ」のマークは縦書き。後で調べたところ、こちらは戦前の東京大阪間を走っていた時のほんの一時期、付けられていたものだそうです。
戦後は一貫して、下の写真の左側にある斜め書きのヘッドマークでした。

しかし、戦前は漢字の「燕」の列車名だったはずですが、マークは平仮名なのですね。
そのあたりはなぜなのか、調べましたが解りませんでした。(ご存じの方がお見えでしたら教えてください。また、ここまでの私の記述についてご指摘等ありましたらお願いします)

平日の館内は、遠足や校外学習でしょうか、幼稚園~中学校くらいまでの様々な生徒の団体が何グループも訪れていて大変賑やかです。

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今では見かけなくなった貨車や貨物列車の車掌車も展示されています。
車掌車は、列車名のついた貨物列車「たから」の車掌車だそうです。

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ダイヤグラム作成機のプリンター(なぜか右側の本体が見切れています…)
これらの展示を、じっくりと見て回ります。団体でやってきた生徒さんたちの姿は、この辺りでは見かけません。

そして、一番興味深かったのがこちら
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かつて駅の発車案内で使われていた「反転フラップ(ソラリー式)」、いわゆる「パタパタ」式の案内表示が、実際に操作できるようになっています。

実際に使われていたのでしょう。「乗り場」「種別(列車名含む)」「時」「分」「行き先」をそれぞれボタンで選び、最後に「起動」ボタンを押すと「パタパタパタッ・・・」と発車標が動きます。

操作盤を見たのも初めてで、乗り場別に1回ずつ動かしてみました。
どの項目も選択肢がいっぱいあって間違えそうですが、これですとすべて手動で操作していたとすると、大変な作業ですね。

屋外の施設へ。
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1㎞ほどの距離を乗車体験できる「SLスチーム号」、この時はC56が担当です。

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扇形機関庫。JRに乗った時に車窓からも見ることができますね。
以前は「梅小路蒸気機関車館」という博物館でした。この頃に一度、訪れたことがありますが、鉄博の中に組み入れられてからは初めてです。

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1等展望車「マイテ49」
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お馴染み「機関車トーマス」。今はここにいるのですね。
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特急「つばめ」を牽引したC62 2号機を後ろから失礼
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個人的に「最もバランスの取れた蒸気機関車」と思うC58

まだまだ、載せたい写真はたくさんあるのですがどんどん長くなってしまいますので、この辺で…

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こちらが旧二条駅舎内の出場口。ここから鉄博を後にしました。

他にも、「運転シミュレーター」はさすがにやりませんでしたが、企画展では55年前の大阪万博から現代の大阪関西万博までの、鉄道だけでなく自動車などの各交通機関の移り変わりを紹介した展示に見入ったり、と様々に楽しむことができました。でも、ひとつひとつをじっくり見ようとすると、もっともっと時間が必要です。

梅小路京都西駅から、山陰線の下り列車に乗り、2駅先の二条駅で降車。

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現在の二条駅。高架駅になり、さきほどの旧二条駅舎とはデザインがまったく違いますが、ホーム屋根のデザインなどは、旧駅舎が建設された当時の斬新さにも通じるものがあるかもしれません。

ということで、後編に続きます。
Posted at 2025/06/29 22:08:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2025年06月13日 イイね!

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(前編:京都伏見散歩)

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(前編:京都伏見散歩)6月13日、金曜日、有休消化でお休み。

当初は少し遠くに出かけようか、と計画を立てていたのですが、この翌日に家事が入ることになり、急遽日帰りのお出かけに。
…ということで、日帰りコースを色々と考えた結果「そうだ、京都へ行こう!」

ただ、京都といっても訪れたいスポットが多いのでここは重点を絞り、前から興味のあった琵琶湖疏水と京都鉄道博物館(以下、鉄博)を主な目的地とします。

朝、通勤ラッシュが終わりかける頃、JR東海道線の下り列車に。
京都駅に到着したのは午前10時30分頃でした。

ここから鉄博…ではなく…その前に、

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近鉄電車乗り場へ。
奈良行き特急「あおによし」を見送ると、次の大和西大寺行き急行に乗車します。

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10分ほど走り、桃山御陵前駅で下車

酒蔵の街、伏見へと向かいます。

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隣接する京阪伏見桃山駅を過ぎた先から「伏見大手筋商店街」のアーケードが200m以上続きます。

道幅は5mほどでしょうか、そこまで広くはありませんが、チェーン店から個人商店まで、飲食店や薬局、八百屋、魚屋、さらには接骨院まで、お店が軒を連ねていて賑やかな商店街。よさげな蕎麦屋さんで軽くうどんをいただいた後は左折して納屋町通りへ、こちらも同様にアーケード商店街が続きます。

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納屋町通りの先は別名「竜馬通り」とも言います。
宇治川に設けられた水運の拠点のひとつ、伏見港へと向かうこの通りは、幕末、伏見滞在時に坂本龍馬が常宿としていた「寺田屋」があることから、幾度となく竜馬もここを通ったであろうことから名付けられたそうです。

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ここで再び左折、アーケードが無くなり、これまでと雰囲気もかわってきました。
手前には「黄桜記念館」
白壁造り風の建物が続きます。

上質な地下水が豊富で酒造りに適しており、江戸時代から造り酒が盛んで、多くの酒造メーカーがここで産まれ
ました。

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こちらは月桂冠の旧本社。

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その先に、月桂冠大倉記念館。

いずれのスポットでも、日本酒の試飲ができます。
正直、少し迷ったのですが、この先も結構歩き回ることも考えるとここで酔っ払っても…ということで自重しました。

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その先、濠川にかかる弁天橋という小さな橋のたもとから、酒蔵の街を巡る遊覧船「十石舟」乗り場があります。

ここから、濠川を辿り、宇治川に面した伏見港まで、酒蔵や柳並木が織りなす風景を眺めながら川下りを楽しめます。

この濠川が、琵琶湖から端を発する琵琶湖疏水が宇治川に合流する最終地点となります。ここから宇治川、そして淀川となって大阪湾まで続く流れは、関西圏の重要な水運路として発展を支えてきました。ということで、まずは先に琵琶湖疏水の終点にやってきた、という次第。


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弁財天長建寺の三門。弁財天は水辺に住む神様と言われていますが、京都ではここしかないそうです。海の中にある竜宮城さながらの竜宮門が特徴。

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さらに、柳並木が風に揺れる川沿いの小路を歩きます。

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「寺田屋」
水路だけでなく、京と伏見を結ぶ、さらには大坂を結ぶ街道にも近い交通の要衝の地にあり、幕末は、尊皇派の志士が襲われた「寺田屋事件」をはじめ、坂本龍馬も滞在中に襲撃を受けたりと、幕末の歴史にはよく登場する宿です。

写真の建物は明治期に再建されたとのこと。

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隣の庭園になっている場所が、幕末当時に寺田屋があった所とのことです。

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竜馬通りまで戻ってきました。
お昼近くになり、ますます賑やかになった商店街を、駅まで戻ります。

京都伏見は初めて訪れましたが、雰囲気のいい商店街から、白壁造りの酒蔵が続く通り、そして濠川と十石舟、川沿いの並木の組み合わせと、見どころいっぱいの街でした。

続きます。

※6月29日、タイトルを一部変更しました
Posted at 2025/06/22 21:29:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年05月01日 イイね!

【2025年春 遠征記その10】延長の1日は…

【2025年春 遠征記その10】延長の1日は…その9 からの続きです。

前回で締めとなるはずが、まさかの番外編です。

ここにきて、東海道新幹線が停電のため運転見合わせとは…
今回は定刻通りに乗り継いだとしても、最後は終電に近い列車になってしまう行程。復旧が1時間でも遅れたら、この日のうちに帰れなくなります。

乗っている岡山行き特急「南風」は土佐山田駅を定刻通りに発車、やがて高知平野に別れを告げて四国山地の山あいに分け入っていきます。

大歩危駅に停車する頃でもまだ明るさが残っていました。本来ならば吉野川が作り出す渓谷美をゆっくりと愛でているはずがそれどころではなくなり、運行情報やこの先の行程の情報収集で、スマホ画面からほとんど目が離せていません。

その頃には見合わせ区間も新大阪駅まで拡大、さらには上りの山陽新幹線も遅れが出ている状況…
幸いにも翌日は仕事、家事ともに何も予定は入っていません(これが大きいですね)。そして岡山市内に安く泊まれるビジホを見つけたので予約、自宅にもその旨を連絡して、この時点で日程の延長を決めました。

瀬戸大橋を渡るころには車窓は真っ暗。ちょうどその頃、新幹線の運転再開のニュースが流れました。思ったよりも早く復旧しましたが、自宅最寄り駅が新幹線駅ではないので、その日のうちに帰宅できるか微妙なことには変わりなく、それもあって早々に延長を決めた次第です。

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19時41分、岡山駅のホームに滑り込みます。購入済だった新幹線特急券を払い戻すため、そのままみどりの窓口に直行。やはり、ダイヤ乱れの影響とGWが重なったせいか窓口もかなり混雑していて、完了まで待つこと1時間。さすがに少し疲れたので、後は夕食もそこそこに予約の宿に直行し、こうして岡山の夜は早々に更けていきました。

翌、5月1日、早めに就寝したせいか気持ちよく目が覚めます。割安でしたが寝心地が良い宿で、無理して戻ろうとしなくてよかったです。

このままゆっくり帰路についてもいいのですが、天気もいいし、折角ならどこか立ち寄りたい…
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ということでチェックアウトして駅へ。

構内の荷物預かり所に荷物を預け、通しの乗車券は使わず、別にSuicaを使って山陽線下りホームへ。
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そう、向かったのは倉敷駅です。

美観地区で有名な倉敷は、岡山から列車で17分ほど。少し前から、また久しぶりに立ち寄りたいなあ、と思っていたこともあり、ならば今回の機会を利用して…と立ち寄ることにしました。

倉敷に立ち寄るのは4年半ぶり。
まずは朝食、ということで倉敷発祥の「倉敷うどん」のお店に。
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冷やしぶっかけうどんを平らげます。

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駅から美観地区までは幾通りかのルートがありますが、今回はセンター街アーケードを経由。

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さらに、少し方向は違いますが、昔ながらの商店が並ぶ鶴形商店街を経由します。

倉敷市街の真ん中に位置する標高40mほどの鶴形山のトンネルを抜けると、目の前が美観地区でした。

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まだ、観光客も少な目です。

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店先に飾られた備前焼の陶器。

ここ数年で興味が出てきたのは、このような陶磁器。ギャラリーやお店に並ぶ陶器を見るのが好きで、ついついそのまま見入ってしまいます。

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もうひとつ、立ち寄りたかったのが「倉紡記念館」。
美観地区内の一大スポット「アイビースクエア」に位置する博物館で。以前にも訪れたことがありますが、近代化産業遺産は何回みても良いので再訪です。

操業からしばらくの間、実際に使用されていたかつての機械設備や帳簿類、創業当時の会議資料などの展示や、現在までの時代ごとの解説も詳しく、近代日本の企業発展の歴史がわかりやすく紹介されていて、何回来ても熱心に見学してしまいます。

特に会計帳簿類は、今ではシステムで一瞬に出せる数字や記載項目なども、昔は算盤で計算し、丹念にペン書きで記入していたりしているのを見て、それがとても興味深い!私が社会人になったころは、まだまだ帳簿手書きも残っていたこともあって、懐かしさもあります。

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再びアイビースクエア内を散策。
もともとが工場だったこともあって、煉瓦造りの外観だけでなく、建物の構造など当時の名残が色濃く残っています。これらの建物はもちろん、重要文化財に指定されています。

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美観地区に。
鯉が泳ぎ、川舟が行く倉敷川河畔から…

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白壁続く家並みを巡ります。

私もこれまで、あちこちの街並みを少しは訪れているつもりですが、その中でもこれだけ広範囲に江戸~戦前の家並みが残っている倉敷の美観地区は凄いと思ってしまいます。広いだけでなく密集度も高くて、観光地化されるのは当然ですが、しかしあまりそれを感じさせない、というのが不思議。当然のことながら観光客向けのお店は多いのですが、家並みにごく自然に合わせていて、全体の統一感が失われていないのかもしれません。

美観地区を辞し、「えびす通り」のアーケード街を通って駅まで戻ります。人通りも多く、どのお店も賑わっていますが、その中で1軒のお肉屋さんに行列が。
お店の名前は「肉のいろは」。コロッケも有名なお店だそうです。

コロッケ1個のお値段はなんと40円…ということで早速購入、揚げたて熱々のコロッケを店の前の椅子でいただきます。

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中身のじゃがいも、その食感が凄い…丹念にすり潰してペースト状になったジャガイモがトロトロで…味付けの塩梅もちょうどよく、このお値段で買えるコロッケとは思えないほど、旨味が感じられます。
美味しくて安い地元グルメに大満足でした。

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他にも美味しそうな飲食店が並ぶ「えびす通り」商店街を歩き…

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倉敷駅に戻りました。

時刻はお昼少し前。後はゆっくりと帰路につくだけです。

ここからは一旦岡山駅に戻り、預けていた荷物を引き取った後は、新幹線で姫路まで。ひさしぶりの「えきそば」で昼食ののち、今度は新快速で一路米原まで、という在来線ルートで帰ることにしました。それでも、夕刻には帰宅できます。

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岡山駅で姫路停車の「さくら」を待ちます。

最近の遠征では最長となった3泊4日の旅、訪れた場所だけでなく、その行程も含めて、色々な光景を楽しく思い返すことができます。

姫路から乗った新快速列車は比較的空いています。4日間、あちこちと動いた割には、意外と疲れを感じません。どこか清々しさを感じる帰路となりました。

ということで、遠征記も最長となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

Posted at 2025/05/18 19:39:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記

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何シテル?   05/18 20:55
ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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