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kumayuのブログ一覧

2024年03月30日 イイね!

初ルートで県境越え…

初ルートで県境越え…少し前、3月30日のお話になります。

今年の2月、岐阜県と福井県を結ぶR417「冠山トンネル」が完成、通行できるようになりました。

2つの県を直接繋ぐ道路は、R158(中部縦貫道)油坂トンネル、R157温見峠、白鳥町の石徹白を経由する県道、そしてこのR417の冠山峠とありますが、油坂峠のほかは「酷道」「険道」で冬季を中心に通行止め期間も長く、現実的な通過ルートとして利用するには難しいものがありました。

その中でR417の冠山峠に新たな「冠山トンネル」が開通し、先日から供用開始された、との由。
これはぜひとも通ってみなければ、と走る機会を窺っていました。

3月30日朝、出発します。
桜をはじめとした春の花々が咲き始めるころ(トップ写真)、気温も寒いとは感じません。

R303~R417へ。

休憩は久しぶりの「藤橋城」で。
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こちらのお城は模擬天守。内部はプラネタリウムになっています

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天文台も併設されています。
星空観察ができるのが売りですが、プラネタリウムでない、実際の星空も綺麗なことでしょう。
駐車場には何台か観光客らしき車が停まっていますが、半数以上が北陸地方のナンバーでした。これもやはり、トンネル開通効果なのでしょう。

いよいよここから「峠越え」に。
まずは徳山ダム畔を通過。大規模なダムで、一部しか車窓から見ることはできません。

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ダム湖畔でしばし佇みます。

ここからはいよいよ冠山トンネルへ。
もともと、ダム建設にあたり道路や他のトンネルも整備されていて、道幅も広くカーブも少ない快走路が続きますが、なかなか途中で停める場所が見つからず、そうこうするうちに冠山トンネルに。そのまま前後のクルマとともに気持ちよく走り抜け、呆気なく福井県に入ります。

このまま池田町を走り抜けて武生(越前市)へ。
本日第2の目的は、現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」の大河ドラマ館見学。
大河ドラマ館のある「しきぶんきぶんミュージアム」へ。

「しきぶんきぶんミュージアム」は武生中央公園の中にありました。
広大な公園で、園内には大規模な遊具やメリーゴーラウンドまであり、ちょっとした遊園地になっています。
うららかな春の陽の下、ファミリーで大賑わいです。

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大河ドラマ館へ。映像展示までじっくりと見学します。係員の人たちの「おもてなし」が印象的でした。

もうひとつの大河ドラマ関連の見どころ「紫式部公園」へ。
大河ドラマ館から車で10分弱で到着。こちらには平安朝式の庭園を見ることができます。

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まずは公園の前にある「紫ゆかりの館」こちらは入場無料です。
京の都から国司として赴任するときの行列を和紙で作った人形で表現していたり、源氏物語を執筆するまでの流れなどが紹介されていたり、充実した展示内容でした。

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平安朝式の庭園へ。
大規模かつ本格的な庭園です。これだけの庭園ですと、有料でもおかしくないのに、入場無料なのがすごいところです。

向こうには「越前富士」とも云われる日野山。庭園に見事に溶け込んでいる借景です。

お昼はすぐ近くにあった、こちらも北陸地方で展開されている「8番らーめん」へ。
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久しぶりにいただきます。

そのままR8をのんびり走り、敦賀港の金ヶ崎緑地に立ち寄ります。

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ここから見る港の風景はいつも、私にとって良い癒しとなっています。

今や北陸新幹線の開通で注目されている福井県、しかし私たち岐阜県民からは、こちらの冠山トンネル開通によって、ますます福井県が身近に感じられるようになったと思います。

・・・ちなみに、出かけたのは3月末、そしてこちらの記事を書いていたのが、4月初めの1年でいちばんの仕事の繁忙期からですので、まさに私も今が「ヤマを越えた」ことになります。


Posted at 2024/04/26 21:35:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小ドライブ | 日記
2024年03月22日 イイね!

対照的な2つの街を訪ねて~立川・青梅散歩~

対照的な2つの街を訪ねて~立川・青梅散歩~
少し前、3月22日のお話になります。

休暇が取れたので久しぶりの東京都多摩地域の、対照的な街並みの2つの街の街歩きに行ってきました。少し長くなりますがよろしければ・・・

朝5時に自宅出発、いまや私の東方面への遠征御用達列車となっている、名古屋発1番列車の「ひかり」に。

今年は3月に入ってからも気温の低い日が続き、まだまだ朝は非常に寒いので年末の遠征と同じ厚手のコートを着込んでいきます。・・・ただ、違うのは年末よりは明らかに夜明けが早くなっていること。
この日は雲一つない良い天気。

いつものように名古屋駅新幹線ホームの立ち食いきしめんで朝食を・・・と思うも、なんと営業開始時間が6時から6時30分に変更になっていてちょっと(というかかなり)ショック。これでは私の乗る新幹線には間に合いません。仕方なく売店でおにぎりを買って車内で頬張ります。

静岡駅で下車、ここからは東海道線上り沼津行きに乗車。
平日の7時30分頃ということで通勤客も多いのですが、駅に着くごとに少しずつ降りていき、空いたロングシートに腰を落ち着けます。

由比駅付近では朝日に青く光る駿河湾を眺め、やがて反対側には富士山が。

富士川を渡るころには、少し乗客も少なくなってきたのを見計らい、反対側を向いて富士山を撮影。

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富士川の橋から見た富士山。
窓から離して撮るとどうしてもガラスに反射してしまいますが、スマホレンズを窓に着けると角度の関係で全体が写せません、ということで窓の反射が写ってしまったのでサイズは小さめで載せています(笑)

沼津駅で小田原行きに乗り換え。
通勤時間帯が過ぎたせいか、乗客は極めて少な目。

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ロングシートでしたが、根府川駅付近では、青くキラキラと光る相模灘をしっかりと撮ることができました。

小田原駅で下車。乗り換え時間が少しあるのと、先ほどがおにぎりだけだったことから小腹を満たしに「箱根そば」のお店へ。

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かき揚げうどんをいただきます。以前から、箱根そばの蕎麦はお気に入りだったのですが、病気の関係で食べられなくなってからはもっぱらうどんです。

ここからは小田急線に乗り換え。

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通路からホームを覆っているのが高く大きな屋根だからか、開放的なホームです。

やってきた新宿行き快速急行に乗車。
小田原駅を発車する頃には空席の目立つ車内でしたが、駅に着くごとに乗客が増え、私が新百合ヶ丘駅で降りるころには立ち客が目立つようになっていました。

ここで多摩線に乗り換えて小田急多摩センター。さらには多摩モノレールへ。
ちょくちょくと訪れる多摩センターですが、多摩モノレールに乗るのは初めてです。

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ホームに上がり、ほどなくすると跨座式のモノレールがやってきました。
折り返し、立川方面上北台行きになります。

定刻、静かに発車。ここからは多摩丘陵を遠くまで見渡せる車窓が楽しめます。

モノレールの好きなところは、基本的に高架で鉄道よりも高いところを走るため遠くの風景まで見渡せること、軌道沿いに設備がないので足元直下まで風景が広がっていること、そして、沿線に市街地や住宅地が続くことが多く、街の風景が好きな私は退屈しないことです。

見事なまでに晴れ渡った空の下、点在する緑地、
道路、家並み、商業施設、公園、学校が並び、遠くには丹沢や秩父方面でしょうか、連なる山並みも眺望できます。
他の乗客からは「富士山が見えるね」という声も聞こえました。

南立川までの約20分ほどの乗車時間ですが、鉄道とは一味違う車窓を満喫できました。

立川市街のビル群が立ち並びはじめ、南立川駅に到着。ここで下車します。

ここはもうJR立川駅の目の前。商業施設や飲食店が立ち並び、一気に賑やかになります。
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立川駅の南口

ここで駅近くの郵便局へ。
実は、かねてよりゆうちょの窓口に行く所用があったのですが、開いているのは平日の朝から夕方ということで、普段はなかなかいけません。
ですのでこういう時を活かして行くしかないのですが、お出かけしていると地元の郵便局も行けず、こうして出先で郵便局を探して立ち寄るようにしていました。
生活用品を買う用事があったり、普段はできない諸手続きができたり・・・街歩きが趣味ですとこういう所は便利です(^^♪

首尾よく所用も済ませることができ、さらにはよさげな定食屋さんを見かけてここで昼食。


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マグロ丼とモツ煮の定食。
お昼時で1人サラリーマン客が中心の店内は静か、ゆっくりといただきます。

お腹も満足、久しぶりの立川の市内を散策します。
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中央線と青梅線が分かれる交通の要衝である立川市、「ファーレ立川」と呼ばれるそのエリアは、整然と再開発されて、歩いていても気持ちいい街路です。

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街のところどころに、一風変わったモニュメントが。
ビルと木々の緑、街路、その中に点在するこのようなアート作品が一体となって、街中が美術館のような雰囲気を形作っています。単なる再開発だけではない街造りがされているのがよくわかります。

モノレール沿いに広場が続く「サンサンロード」を歩きます。

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逆光ですが青空の下、モノレールが駆け抜け・・・

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商業施設やお店が並ぶ通りは、春の陽射しが降り注ぎます。

サンサンロードから左に曲がると「昭和記念公園」に。
元は旧陸軍の立川飛行場、戦後は米軍の立川基地となっていた敷地の一部跡地に整備された広大な国営公園です。
隣接して自衛隊の立川駐屯地もあり、今はあの箱根駅伝の予選会会場としても知られていますね。

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「高松口」から入園。

広大な緑地「ゆめひろば」傍の遊歩道を歩きます。
風もなく、気持ちいい散策。
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「ゆめひろば」
ここだけでも非常に広大ですが、まだ公園全体のほんの何分の一です。

「高松口」から「あけぼの口」までの公園散策でしたが、それでも十分歩きごたえがありました。

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駅前に戻ります。

久しぶりに訪れた立川の街ですが、整備された自然と都市景観はとても見ごたえがありました。

ここからは青梅線に乗車。
青梅線に乗るのは、10年以上前に福生市内を街歩きした時以来。
この時は、途中の東中神駅が、およそ東京駅からの直通通勤電車が停まる駅らしからぬ、味のある木造駅舎が印象的でしたが、今はきれいな橋上駅舎に改築されていました。

青梅駅に到着。立川駅を発車したころは立ち客のいた車内も、到着する頃には数えられるほどになっていました。

旧い地下通路を出て駅前に。
大正時代に建築されたレトロ駅舎が出迎えてくれます。

玄関口からしてレトロな青梅の街、街全体が「昭和レトロ」の街として今では知られています。

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そんなレトロの街の探索に出発!

青梅街道沿いを歩きます。
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昭和レトロ商品博物館

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通りを歩いているとさりげなく設置されています。

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昨年のイベントののぼりが・・・

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街中に点在しています。
これらの看板を見つけるのが楽しい街歩きです。

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最初に前を通ったときにはバス待ちのお客さんが、日向ぼっこも兼ねて、という感じで佇んでいました。
他を見て回った後に、舞い戻ったところで撮っています。

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雪守横丁と呼ばれる路地裏。
昔ながらの面影が残る街には必ずこのような路地が点在しています。

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ということで、私も青梅の街の思い出とともに去ることにします。

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最後に駅の通路。こちらにも懐かし看板やポスターが並んでいます。

静かな街の中に、このように少し前の時代を感じることができる青梅の街。いつまでもこの雰囲気を残しておいてほしいものです。

先ほどの立川とは、まさに正反対の風情を感じる青梅の街。
この2つの街の違いをこの目で確かめたくて、今回訪れたのですが、思った以上に違いが際立っていて、街歩き好きとしては非常に有意義な街歩き小旅行でした。

帰路に着きます。

青梅線から拝島駅で八高線に乗り換え、八王子からは横浜線、そして橋本からは相模線で茅ヶ崎に出ます。

相模川沿いに走る相模線は車窓も車内ものんびりとした雰囲気で、淡々と走り、淡々と駅に停車していく様が逆に退屈しませんでした。

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茅ヶ崎駅のホームにて。
ここからは東海道線下りで小田原に向かい、新幹線に乗り換えて帰宅です。

すでに夕刻近く。ホームで列車の到着を待っていると、昼間には無かった冷たい風が吹き抜けていきます。
春本番までもう少しかかるのでしょう・・・


Posted at 2024/04/07 12:48:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年02月16日 イイね!

茶わん坂とEXPO70、そして「ひのとり」 (その2)

茶わん坂とEXPO70、そして「ひのとり」 (その2) その1 からの続きです。

清水五条駅から乗った京阪電車は、次の七条駅を出ると地上に出て、家並みの中を縫うようにことことと走ります。

丹波橋駅で淀屋橋行特急に乗り換え。

先頭車両へ。
前面展望が開けていて、前部の座席は良い眺望なのですが埋まっているので、少し後ろの座席に腰を下ろします。

丹波橋駅を出発した特急電車はこれまでの電車とは段違いのスピード感。石清水八幡宮駅を通過すると、桂川、宇治川、木津川の三川が淀川となる合流地点沿いを快走します。
枚方市駅からは立ち客も多くなり、これまで遠めながら見えていた前面展望も見えなくなりました。

大阪市内に近づくにつれてマンションや住宅が密集し、小さな駅でもちょっとした商店街が並ぶ大都市近郊らしい風景に。
12時少し前に、淀屋橋駅地下ホームに到着しました。

時刻はちょうど昼食時。すでに行くお店は決めています。
淀屋橋駅近くの地下商業施設にある「インデアンカレー 淀屋橋店」へ。

実は、先日の年末遠征で東京駅、丸の内口近くでいただいたカレーがこの「インデアンカレー」(「インディアン」ではないです)でした。本場は大阪とのことで、市内に数店舗展開されています。
個人的にこちらのカレーライスがかなりツボにはまり、今回は京阪電車で行くことを幸い、淀屋橋のお店でいただけるように行程を組んだ次第。

オフィス街ということでお店はサラリーマンでほぼ満員。先にレジで注文と会計を済ませ、カウンター席に着くとほんの10秒ほどでカレーと付け合わせのキャベツのピクルスが運ばれてきました。

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最初の一口は「甘い?」と感じるもその後に強い辛味が一気にやってきます。しかし、この辛味が非常に「魅力的な辛味」とでも言ったらいいのか…かなり辛いはずなのに、口の中に広がる刺激がとても心地よいという不思議な辛さなのです。おかげでどんどんとスプーンが進んでいきます。
美味しいカレーライスに大満足してお店を出ると、回転が早いはずなのに、すでに長蛇の列ができていました。

ここからは地下鉄御堂筋線で北上。

千里中央駅で大阪モノレールに乗り換え。万博記念公園駅で下車。
歩いて10分弱で万博記念公園の入口に着きます。

「太陽の塔」(トップ写真)が象徴的な万博記念公園。いわずと知れた1970年の大阪万博の会場跡地です。
万博の記念館として、当時のパビリオンであった「鉄鋼館」に、昨年「別館」が増設され、開催時の太陽の塔「黄金の顔」や、開催当時の会場の雰囲気を体感できるギャラリーなどが新たに展示されるようになった、と聞き、前から訪れてみたかった施設です。

平日にも関わらず、園内は散策する人や遠足にきた生徒たちなどで賑わっています。
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その中に「EXPO70パビリオン」はありました。開催当時の写真そのままの外観がほぼ残されています。

館内は一部を除いて写真撮影はできますが、ここでは多くは載せません。
ごく一部のみ紹介します。

入場すると、まずは当時の映像とともに万博の開催決定から、開会式、開催中の映像が流れます。
当時の資料や各パビリオンの紹介などを興味深く見ているうちに、パビリオン鉄鋼館のメインである「スペースシアター」に。

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円形のステージで、当時の最新鋭の音響と照明技術を駆使した音楽ショーが開かれていました。
宙に浮かぶいくつもの球体のスピーカーなど、今見ても非常に斬新な空間です。

いよいよ別館へ。
別館のメイン展示「黄金の顔」が強烈な存在感を放っていました。
直径10mにも渡る大きな円形の顔がまさに黄金に輝いています。
「未来を象徴する」というその表情はどこかユーモラスで、明るい未来がやってくることを願っているようにも見えます。
まさにそれから50余年後の「未来」である今は、果たして「黄金の顔」が象徴していた未来と較べてどうだったのでしょう・・・。

ちなみに、今の「太陽の塔」にある黄金の顔は2代目で、こちらにあるのが万博開催時の黄金の顔だそうです。

その通り黄金に輝く「顔」を近くで見るのは大迫力ですが、見る角度によっていろいろな表情があり、ずっと見上げていても退屈しませんでした。

別館には外部に面した中庭もあります。
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現在の「黄金の顔」の横顔とEXPO70モニュメント。

他にも館内には、当時の会場のジオラマ模型や、会場で使われていた電気自動車や電動の自転車などの備品展示もあって、当時の雰囲気に引き込まれてしまいます。また、こちらのエントランスロビーなども開催当時の面影が色濃く残っているそう。

開催当時、私は2歳。アルバムに写真はありますので大阪万博に連れて行ってもらったことは確かなのですが、記憶はまったくありません。50年以上の時を経た今、新しい記憶として刻み込まれていきます。

鉄鋼館を辞し、公園内を散策します。
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太陽の塔のまわりをぐるっと一周。
塔の中も公開されていますが、あいにくと前日までの要予約、とのこと。
外から様子を窺っていると、見学者が次から次へと中に入っているのが見えました。

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公園内は「梅まつり」が始まっていました。雲が多く、少し肌寒いのですが季節は着実に春に近づいています。

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紅白の梅と太陽の塔。
前述の通り、今の塔にあるのは2代目「黄金の顔」。

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万博開催当時の遺構はまだほかにも残っています。こちらは太陽の塔を囲っていた大屋根の一部。

昭和史の1ページを華々しく彩った大阪万博の開催当時を、新鮮な気持ちで巡ることができました。
来年開催の関西万博はどんな催しになるのでしょう。

公園を辞し、大阪モノレールで千里中央に戻ります。こちらでも、昭和時代の名残を見ることにします。
「日本で一番最初のニュータウン」と言われた千里ニュータウン。
万博開催の直前に完成し、万博閉幕後も発展していった大規模ニュータウンの、その名の通り中央に、商業施設などが集中しています。

色々な街の形態が好きな私にとって、千里中央駅周辺は興味があるエリア。
その昔、街歩きを自分の趣味として認識し始めたばかりのころに訪れ、以来何回か訪れていたのですが、今回は少し久しぶりの訪問になりました。

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せんちゅうパル。オープンは1973年。
4階までのフロアに飲食店やファッション雑貨をはじめ、塾や教室、不動産仲介のお店などが集まっています。


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老朽化で2年前に閉店したもうひとつの商業施設「セルシー」の跡もそのまま残っています。

今でこそ、大規模なショッピングモールは当たり前のようにありますが、当時は時代の最先端を走る施設として、人々に多くの驚きやワクワク感を与えてくれたことでしょう。そんな、かつて華やかなりし時代に思いを馳せながらの散策でした。

地下鉄で「なんば」まで戻ります。

なんば駅周辺や心斎橋筋商店街を少し歩きます。
気が付くと万博記念公園ではほとんど見かけなかったインバウンド客が、また多くなっていました。

少し小腹が空いていたので、こういう時にちょうどいいグルメを・・・と探し周った結果、大阪発祥の「かすうどん」をいただくことに。
店内は、多言語が並ぶメニューがカウンターに立てかけられています。

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関西風の薄口しょうゆ出汁に、揚げた牛ホルモンが載っています。
香ばしさと旨味が凝縮された揚げホルモンともっちりとしたうどん、それに薄口出汁がよく合います。
身体も温まり、大阪グルメに満足です。

折角ですのでもう少しゆっくりと滞在したいところですが、あいにくとこの日は夜に名古屋で飲み会の予定が入っていましたので、ここで帰路につきます。

どうせ名古屋に行くのなら、ということで久しぶりに近鉄特急を利用。

大阪難波と名古屋を結ぶ特急として4年前にデビューした「ひのとり」。
前から一度乗ってみたかったのですが、今回ようやくその機会を得ることができました。

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チケットはこの日の朝、行きの車内でスマホから予約しています。
従って、この日は「ひのとり」の発車時刻から逆算しての行程となっていました。(写真は名古屋駅到着時に撮影)

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発車時刻数分前、大阪難波駅の地下ホームに「ひのとり」が滑り込みます。

乗り込むと、ホームの喧騒は完全に遮断されます。シートはゆったり、窓も大きくて見やすく、高さ調節が可能なフットレストもあり、自宅のソファのようにくつろぐことができます。乗り心地も非常に良く、レギュラーシートでこれですから、プレミアムシートですとどんな感じでしょう?

定刻、静かに発車。かつては大阪上本町、鶴橋に停車した後は名古屋までノンストップでしたが、今は大和八木と津にも停まります。乗車率は当初3割ほど、鶴橋駅を発車することには5割ほどででしょうか。
しばらくは大阪近郊の家並みや商店街の街の風景が流れ、生駒山地を抜けると奈良飛鳥路を疾走。
三重県に入り名張駅を通過。大阪難波を発車して50分あまり。このあたりはまだ関西の通勤圏内です。
伊勢中川の短絡線を通過し、やがて津駅に到着。
乗客の入れ替わりがあるものの津からはより多くの乗客が乗り込んできて、車内の乗車率も少し上昇します。

少しずつ日が傾いてきました。コンビナートの灯りが見え始めて、再びビルや商店が多く立ち並び始めたかと思うと四日市駅を通過。ちょうど帰宅ラッシュが始まり、ホームには多くの乗客の姿を見ることができます。

桑名駅を通過し、木曽三川を渡るころにはすっかり日が暮れていました。
やがて、名古屋の街並みがみえてきます。少し見慣れた風景になってきたところで地下に入り、大阪難波を発車して2時間7分後、近鉄名古屋駅に到着。

ホームに降りると、帰宅ラッシュ時の喧騒に包まれています。
静かな車内とは別世界でした。

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名古屋駅にて。ここまで乗ってきたひのとり
新幹線よりは時間がかかりますが、運賃は安くそしてゆったりとした車内は魅力です。久しぶりの近鉄特急でしたが、快適な鉄旅でした。

日帰りで駆け足気味でしたが、充実した街歩きとなりました。

Posted at 2024/02/25 12:39:57 | コメント(2) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記
2024年02月16日 イイね!

茶わん坂とEXPO70、そして「ひのとり」 (その1)

茶わん坂とEXPO70、そして「ひのとり」 (その1)毎年のことではありますが、お正月明けからずっと、仕事の方は多忙の日々を送っています。

会社の規定もあり、そろそろ有休消化をしないといけないのですが、なかなかそんな時間も取れず、しかしこのままだといけないのでこの日(2月16日)に何とか有休を取得(本音を言えば有休は全消化したいですが(笑))。
ということで久しぶりに「小トリップ」に行ってきました。

前日、仕事から帰宅したのは日付が変わる少し前。
さすがに朝イチ出発は厳しく、少しゆっくり目に睡眠を取り、朝7時過ぎに出発。米原行きの東海道線普通列車に乗って西へと向かいます。

大垣駅までは通勤通学客で混雑した車内も、大垣駅を出ると観光客らしき乗客の割合が増えた感じ。

朝は寒いのですが、少し日が昇ると寒さも和らぐような陽気です。
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伊吹山、いつもの冬よりやや少な目の雪です。

米原で新快速に乗り換えます。

編成が長くなって混雑度は少し減ります。このあたりではもう通勤のピークを過ぎた感じ。西へ向かう遠征の時によく乗る区間ですが、その時より空いている感じ、やはり休日の方が、京阪神へ遊びや買い物に行く人が多いのでしょうか。

10時前に京都駅に到着。ここで下車、久しぶりの京都市内を少しだけ街歩きします。

大きな都市では1回で回るスポットは限られてくるので、エリアを限定して訪れることが多いです。今回、京都の街で訪れるエリアは、清水寺近くの五条坂、清水坂あたり。
この辺りは今まで何回も訪れましたが、いつも清水坂や産寧坂あたりを歩いていました。
最近、焼き物のお店が並ぶ通りがお気に入りとなっている私、今回は清水焼のお店が並ぶ「茶わん坂」の方を歩いてみたい、ということで訪れた次第。

向かうには、京都駅から清水寺方面に行くバスに乗ればいいのですが、バス乗り場は乗客の列が数列に分かれて数十m…。いうまでもなく、そのほとんどがインバウンド客です。

これではいつバスに乗れるかわからない、ということで地下鉄乗り場へ。1駅先の五条駅で降り、そこから五条通りを歩いて向かうことにします。

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五条大橋を渡ります。クルマでは何回も通る五条大橋ですが、徒歩で渡るのは初めてかもしれません。

五条大橋を渡り終えたころから、通り沿いに陶器のお店が点在するようになりました。
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陶芸自体に興味がある、というよりは、陶磁器の並ぶお店を外から見ていると、不思議と心が落ち着きます。

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五条大橋から歩いて10分少々で、五条坂の交差点に到着。

駅からここまで、ほぼひっきりなしに外国人観光客を見かけますが、ここからはその姿がさらに多くなります。
五条坂から少し登ると、左手が清水坂、右手が茶わん坂に分かれます。右手の茶わん坂へと歩みを進めます。

清水寺へ向かう観光客の多くが清水坂を経由するのに対し、清水焼の工房やお店が並ぶ中を清水寺に向かうのがこの「茶わん坂」です。

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結構な勾配の坂を登ります。

焼きのものお店だけでなく、和雑貨のお店もあって、ほんのりとお香の香りも。そのあたりは京都らしいです。
しかし、それ以上に見かけたのが、着物のレンタル衣装のお店と、いわゆる「インスタ映え」しそうなグルメのお店。
羽織袴や振袖姿で、デザートを手に写真を撮っている外国人観光客をよく見かける茶わん坂でした。

清水寺へ。
境内は大賑わいでした。団体客、個人客、欧米系やアジア系など・・・多種多様の観光客がひしめき合っています。会話から日本語はほとんど聞かれません。
あちこちで写真を撮っていて、邪魔にならないように歩くのも一苦労です。

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仁王門の横あたりで振り返り、京都の街を一望。
右手が清水坂ですが、通りは人の頭しか見えません。

仁王門前の石段では、外国人観光客の数十人の団体が整列し、集合写真を撮っていました。
カメラマン(こちらは地元の専属業者の方でしょう)のユーモラスで軽妙な掛け声に笑いで包まれながら写真に収まっています。

インバウンドが盛況になることで、日本の良さを多くの外国人に知ってもらうことができたり、地元の経済や、ひいては日本の経済へも好影響を与えてくれることは非常に良いことと思います。

まあ、個人的には、色々な気遣いをしてくれることも多い反面、(良いとか悪いとかではなく)振る舞いなどで感覚が少し違う所に触れて、戸惑いを覚えることもやはりあります。
我々が海外に行ったときなどは逆の立場になることですし、そのあたりは受け入れていかないといけないとは思いますが…。

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帰りは清水坂を経由して戻ろうと行きかけるも、少しずつしか進めないくらいの大混雑…たまらず、茶わん坂に抜けることができる「あさひ坂」の案内に従って横に折れます。

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あさひ坂の途中にある「音羽茶寮」

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坂の途中からは、京都の街並みの先に京都タワーも望めます。

茶わん坂から五条通りに戻ります。
ここからは、京阪電車清水五条駅から、大阪方面へと向かいます。

非常に短いのですが、今回の京都散策はここまで。
在来線でも日帰りで十分行って来れる京都の街、また思い立った時に気軽に訪れることにします。

ということで、長くなりますので「その2」に続きます。

Posted at 2024/02/18 17:22:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年01月05日 イイね!

【2023年冬 遠征記その9】尾道散歩「2024新春」

【2023年冬 遠征記その9】尾道散歩「2024新春」その8 からの続きです。

そして、今回の遠征記も、ようやく最終回となります。
牛窓を発ち、岡山バイパス〜早島ICから山陽道に。


福山西ICから松永バイパスを経由して旧R2に。
西に向かうとやがて尾道大橋が見え、尾道水道と山陽本線の線路と古い家並みが両側に迫ってきます。そう、ここからは、
1年に1回以上、もうかれこれ何十回と訪れた尾道の街歩きです。
(トップ写真は、少し前に改装なった尾道駅)

私が好きな尾道へのアクセスルートで、高速やバイパスができてもっと違うアクセスルートもあるのですが、東からクルマで来る時はきまってこのルートです。

時刻はすでにお昼過ぎ。
いつもの港沿いの駐車場に車を停めた後は、まっすぐ昼食に。

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尾道ラーメン。

魚介出汁に背油の浮かぶスープまで全部飲み干します。
最近は年の関係もあって塩分控えめにしているのですが、この後の散策で体力を使いますし、こういう時くらいはいいでしょう!(笑)

何回も訪れている尾道の街だけは、いつも何かテーマを決めて歩くようにしています。
今回のテーマは「癒し」。
昨年から心身ともに酷使することが多く、疲れ切った身体を休めることが普段なかなかできませんでした。
そんな心と肉体を休ませてくれるものといえば、遠征で見慣れた尾道の街と海・・・日常を忘れ、何も考えずに歩き、佇みたい・・・そんな思いもあって訪れた次第です。

古寺巡りの散策路を辿ります。

古寺巡りで最初に訪れる持光寺。
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石段の途中で寛いでいるネコを横に見ながら、ゆっくりと登ります。

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ここからどんどん路地裏に。「こんなところ通っていいの?」と思える、狭い路地を歩くことができます。

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宝土寺。
すぐ下を走る山陽本線の踏切の音が聞こえてきます。

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室町時代建立、天寧寺三重塔を真下から。

千光寺へ登るロープウェイ乗り場の横をかすめ、新尾道駅方面へ向かう道を横断し、御袖天満宮への参道に入ります。

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御袖天満宮。大林信彦監督の映画のロケ地としても有名です。
石段から山門、その向こうに街並みを望みます。

ここからは海の方向へ。

天寧寺下の線路すれすれのガードをくぐり、本通商店街を横切って米屋町通りへ。

尾道は、古くから港湾都市だけでなく商業都市としても栄え、名だたる銀行が重要な拠点として、支店を開設していました。

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旧住友銀行尾道支店。
住友銀行の最初の支店もここ尾道です。

観光客の姿は多く、千光寺のロープウェイや尾道ラーメンの有名店前は賑わっています。
しかし、一歩海沿いの散策路に出ると行き交う人も少なく、のんびりのんびりと散策ができます。

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海岸通りを歩きます。
向かいに見える向島と結ぶフェリー乗り場。

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本通り商店街。
奥は昔の銭湯を改造したカフェ。そして手前は新しいコーヒースタンド。

以前と比べて、街のあちこちに新しいお店も増えてきました。
このように、お店や建物が新旧入り混じり、それがまた、一段と街を魅力的にしています。

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疲れた時にはこの光景が一番癒されます。

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クルマに戻ります。
港の見える駐車場に佇むルーミーは、これが尾道初訪問。ここからまた、約400㎞の帰路を共にします。

帰路はほぼ高速で、帰宅したのは午後10時。ちょうど24時間の遠征となりました。

冬らしからぬ温かさといい天気の中、瀬戸内海の長閑な光景・・・今回訪れた牛窓、尾道をはじめ、瀬戸内海沿いの港町は、のんびりしたいとき、日常を忘れたいときに訪れたくなる街が多いです。(ちょっと遠いですが)

ということで、東へ西へ、長きにわたった23-24年の年末年始の遠征記は以上になります。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


Posted at 2024/01/28 15:02:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記

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