• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年08月03日

FFそしてカブリオレ、おまけにエコの爽快感

FFそしてカブリオレ、おまけにエコの爽快感 目から鱗とはこのこと。

先月、ふと厭世的衝動にかられ、ネット環境もない飛騨の山奥に数日間、隠遁していたことがございまして、柳田國男を気取ったつもりが2日も経たない内に世俗が恋しくなり、ふらふらと降りて行った高山の市街地。


そこで目にしたある『乗りモノ』が発する引力に、どうしても抗うことが出来ず、気がついたらチャーターしてしまいました。

簡単な諸元を申し上げますと、フロントに搭載するのは有機物をエネルギー変換するバイオエンジン、無段階かつ無限の制御機能を備えたドライブトレーン、そして有害物質はほぼゼロエミッションと近未来技術を先取りしたようなカブリオレ。

おまけにGPSより精度も拡張性も高いナビゲーションは、なんと、私だけのために誂えたライブ音声と贅沢づくしで、無粋なオーディオは一切なし。

ちょいと高い車高に気をつけて乗り込むと、ゆったりとしたシートが体を包み込み、目の前に広がる開放的な空間と、動き出しこそ、一瞬、後方への浮遊感があるものの、それは絶大なるトラクションの証。

一旦走り出せば、リズミカルで時にダイナミックな上下動が気分を高揚させてくれる。
剛性がそれほど高くないボディから聞こえるチリが軋む音は、ノスタルジーを感じさせるほど。
涼を含んだ川面の空気が、顔を撫でては盆地の暑気を追い払ってくれる。

ウィットに富んだナビゲーションは、名跡・旧家の前を通り過ぎる度に、常に新鮮な驚きと関心を私に与えてくれた。

素晴らしい、、、こんな乗りモノがあったとは、なんと自分は不明だったことか。

ナビゲーションから終点に着いたことを告げられると、後ろ髪を引かれる思いで降車した。


と、出来の悪いカーグラ調で書きましたが、すでに画像からお気づきの皆さま方からの鋭い突っ込みを承知で申し上げますと、そうなんです、その乗りモノとは近未来とは対極にある、『人力車』だったのです。
毎度の如く引っ張り過ぎとのお叱り、すいませんすいません(汗)

生まれて初めて乗った人力車の爽快感が予想を遥かに超えたものだったので、つい悪い癖が出てしまいました(猛省)

はいからさんが通るや日本史の赤本でしか知らなかった人力車初体験。

もはや市販車は1000馬力を超え、最高速も400kmに達する時代。
こうしたプリミティブな乗り物で情緒豊かな宿場町を揺られてみると、モノも生活も圧倒的に今の方が恵まれているにもかかわらず、明治の文化人が如何に時間と感性を豊かに使っていたのかを思い知りました。

・・・『いい感じに年を重ねることが出来たら、風呂桶みたいにボディユルユルなカブリオレでも買って、横には嫁と犬を乗せ、静かな海岸線をのんびり走りたい』・・・

そんな日を迎えるのも悪くないなと、スローライフへの憧憬が沸き始めた時、「ダメダメ、それはまだ早いんじゃないの!」と現実に引き戻したのは、なにものでもない、飛騨からの帰路でのM3の咆哮。
「もちろんさ。」と答えるようにスロットルを煽ると、M3は、さらに1オクターブ高い嬌声を上げて、再び、名古屋の喧騒へと私を連れて帰り、この先もファーストレディで居続けることの了解を求めてくるのでした。

ブログ一覧 | My Life | 日記
Posted at 2011/08/03 18:21:48

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

激渋スーパーで悶絶ス!
アーモンドカステラさん

【乗り鉄 ハイドラ】 東日本のんび ...
{ひろ}さん

モーニングクルーズ&トークセッション
パパンダさん

今日はスイスポだけ洗車して田所(* ...
zx11momoさん

真夏のメンテナンス走行 2025
ofcさん

お盆の中日‥(2025/08/14 ...
hiro-kumaさん

この記事へのコメント

2011年8月3日 18:34
たまにはこういった人力車もよさそうですよね。

でも、どうしてもみんなに見られる恥ずかしさの方が強くて、いまだに経験がありませんが。。。。(汗)
コメントへの返答
2011年8月3日 19:00
GreatDragonさん、ええ、おっしゃるとおり注目の的でした(赤面)
ただ、この日は、人通りのまばらな平日でしたから、むしろ爽快感の方がはるかに羞恥心を凌駕してまして、気持ちいいのなんのって。

たまには時間を贅沢にゆっくりと使うこんな趣もありですよ~
是非、奥様とご一緒に明治情緒をお試しください☆
2011年8月3日 18:41
ボディゆるゆるな…伊かな、英かな。
今の感じからすると伊なのかな。
アルファスパイダーのSr.1いいなぁ。
英もシブイのあるなぁ。
コメントへの返答
2011年8月3日 19:07
ほろ酔いさん、そう、そこなんです、、、どっちかといえば控えめな英のほうがイメージにあったりしてます。
例えば、Eタイプのカブリオレに皮ジャン、ゴーグルでGTROMAN風に乗りこなすなんて。

Sr.1もものすごい雰囲気ありますから、きっと高揚感と洒脱さで解脱しそうになるかも(笑)

う~ん、ちょっとGOOWORLD買ってきます。
2011年8月3日 18:41
うふふふふ そのままひと肌恋しく成り?例の場所に行きましたね(爆)

修行の旅に出かけて居たんですね・・・その成果は 合えて聞きませんが(爆)
コメントへの返答
2011年8月3日 19:26
にゃーじさん、ええ、人肌恋しいお年頃ですけど、サメ肌は苦手なんです(爆)
例の場所とは、にゃーじさんがフリーパスを良い子が寝る時間に灯がともるところですね~
そう言うこと全部煩わしくなってのことですから、残念ながら暖簾をくぐることはありませんでした。

修業よりもクリーンナップでしたから、現在の容量かなり空いています(謎)
2011年8月3日 19:16
毎日、鹿の国を通る上、いちよう古都と言われる国に身を置く為、日々見かける乗り物ですが知っている場所故に乗ったことはありません。

小京都と言われる高山で初体験とは素敵ですね(^-^)/

ちなみに時給が良い為、ガチな体育会系男子に需要のあるバイトの模様。
私は勿論、同じ汗をかくならエアコンレスな車で攻める!なんて思ってしまう軟弱者です笑
コメントへの返答
2011年8月3日 21:48
遼介さん、そうなんですか(驚)
観光客をターゲットにしたものなので、日常と化している地元の方はあまり関心がないんですね。
私もきしめんとか言うほど食べませんし(笑)

高山は土地勘もないので、人力車の引き手の兄ちゃんのお陰で、ものすごく濃度が上がりました。
時間と空間を買ったと思えばコストパフォーマンスは高かったですよ~

確かにすごいガタイでした!!
引いてくれたのは山ちゃんという兄ちゃんでして、体力だけでなく話術もなかなかのモンでしたから、高い自給も納得です。
そんな私も同じ汗をかくなら、エクソシストで冷たい汗をなんて、現実から逃げるヘタレです(背汗)
2011年8月3日 20:18
数年前に京都・清水寺界隈で乗った事ありますが、引き手のお兄さんの楽しいお話を聞きながら、ノンビリと景色を楽しめる人力車は情緒があってとても良いですよね♪

その時は家族一緒だったので、運賃が予想以上に高く、それこそ折角の機会だからと清水の舞台から飛び降りる覚悟で(大袈裟)お支払いした記憶がw
コメントへの返答
2011年8月3日 21:54
ユルゲンさんもこの嗜みをお知りになってるんですね。
京都ですとさぞかし含蓄あるお話が、、う~ん歴史好きには堪らんですわ。
今度行ったら、チャーター決定です☆

運賃は最初聞いたとき、私も「え、そんなに??」と躊躇しました(笑)
でも、走り出した途端、これは乗ってよかったと思わせる趣と味わいが押し寄せてくるんですよね。
今度は秋の高山で乗りたいです。
2011年8月3日 21:00
高山ですか、お盆休みに行く予定です。

人力車体験も良いですね。

人力車とは、違いますが4月から最寄りの駅まで自転車通勤をはじめました。
車やバイクと違いちょっとスローなスピードに何となく楽しさを感じていました。
でも、車とバイク乗らずにはいられませんね。
コメントへの返答
2011年8月3日 22:32
ガン茶さんもお盆に高山へ行かれるんですね。
私はこの人力車に乗せてもらって以来、隠遁するはずの飛騨の山奥から2日連続で寄ってしまったほど、人力車でもよし、歩いてもまた楽しの街並みですから、きっと充実した観光が出来ることかと。
人力車、山ちゃんというお兄ちゃんの曳き手がお勧めですよ!

自転車通勤は私もしたいと思いつつ、ロードバイクも買って、さて明日からと意気込んで早4年・・・今やすっかり息子の愛車とされてしまいました(反省)
それでもたまに乗りますが、体を動かして感じる風は格別ですね。
車もバイクもそれぞれの付き合い方がありますから、三様の味わいができるガン茶さんがうらやましいです(羨望)
2011年8月3日 21:01
柳田國男は色々な意味で先輩なので感慨深いですね。ただ赤松啓介の影響か「君の地元は夜這いがあるらしいねw」と言われることも多い土地ですが。笑

人力車には乗ったことありませんが、残念なことに人力車の似合う風景は失われているように思いますね。京都なんぞも実際に雅なのは一部で、景観条例の高さ規制を除けば大阪と変わりません。初めて京都に行ったときは随分ガッカリしたものです。

カブリオレなんて仰らず、ぜひジャガーDタイプへ!
コメントへの返答
2011年8月3日 22:43
xenonさん、ということは出自は違えど柳田邦男もそうでは!!
夜這いの多い地域は民族学的に見れば重点保存エリア、その受け継がれた無形文化、是非伝承させてください(笑)

京都は確かに駅前からしてあのタワーが全てをぶち壊していますし、高山も一歩出ればそこは現代の生活が広がる訳で、それらを承知の上でのものですから、残された情緒を想像力で補完しながら楽しむものなのでしょうね。
なんといっても電線が経済成長の最大の失敗の一つ。
地中埋設型にしておけば、日本の景観は今よりはるかにマシになったのに。。。

Eタイプはロードスターでしたね。
ジャガーのA~Dなんて実車はもはや博物館にしかないのでは(滝汗)
2011年8月3日 21:01
60歳になった時、乗っていたい車は、

ファーストカーにベントレー コンチネンタルGT(英)
セカンドカーにフェラーリ 458イタリア(伊)

そんな大人になってみたい^^
コメントへの返答
2011年8月3日 22:49
namachaさん、いいですね~ベントレーコンチGT♪
458は信号待ちでアイドリングの代わりに心臓が止まってしまいそうです(笑)

私が目指すところは、北方謙三のマセラティ、もしくは五木寛之みたいになって73カレラを転がしたり出来れば本望かと。

渋い大人目指して、お互いシルバーヘアーになったらコーンズご一緒しましょう☆
2011年8月3日 21:11
ファストナンバーもスロウナンバーもありぃ~

ハードでへヴィなナンバーからメロウなバラードまで
どちらにも耳を傾けながら、
ん~
メタルも幅広い♪

AKBを聴いても、メタルにつなげて?!聴いてしまうのは病気でしょうか??

沢山の音を詰め込み過ぎただろうか・・・少し音の数を減らすと逆に色々なシーンが浮かんできて○o。.
限界を超えたスピードにも魔力はあるが、人間のスピード内って心地好いかもんbyB’z
コメントへの返答
2011年8月3日 22:59
てるZさん、まさにメタルで言えば、RANDYROADSの小作品、DEEをライブで聴いているようなフィーリングでした!!

いつもスピードチューンばかりじゃ、さすがに胸焼けがしてまいりますので、時にはアルペジオが美しいドマイナーの激情ナンバーは必須です。
おまけにメタルのハードバラードは名曲率高いですから♪

AKBをメタルは、なんという高みにいらっしゃるのですか(驚)
わたしゃスキャン○ルですら、メタルと呼ぶをはばかるほどの小心者ですから、レスペクトせずにはいられません!!

人間のもっとも原始的なビートは胎内で聞こえる母親の心音だそうですので、ちょうど人力車のフリクエンシーが気持ちよくリズムインしてまいりましたbyBoston
2011年8月9日 0:07
人力車、ウチも一度乗ったときが^^;
最初は視線が痛かったけど、慣れればこれまあかなり気持ち良かったなぁ♪

日本人に生まれて良かったと思った記憶が鮮明に思い出しましたよ^^

ま、M3に乗ると日本人のくせにがっちりゲルマン魂の気持ちよさにうっとりしちゃってますが^^;
コメントへの返答
2011年8月9日 17:32
tetsuさんも、熱い視線を注がれたことがあったんですね~
そうなんです、気持ちよさと相まって全然気にならなくなるんです!!
人が持つスピードとリズムの心地よさは本能に根ざすものなのかもしれませんね~
特に日本人の繊細な感性にはぴったり♪

M3もあの胸を焦がすフィーリングにはなにかこう、日本人のハレと穢の両面性を兼ね備えた深みと味わいを感じてしまいます。
バンケルエンジンしかり、ゲルマンの熱くて密度の濃い鼓動は、我々を虜にして止みませんね!!

プロフィール

「世の中、捨てたもんじゃない http://cvw.jp/b/192969/48592459/
何シテル?   08/10 22:33
20年前に偶然出会った96年式M3CLimousineを溺愛すること4年、そして涙の別離を乗り越え、その後、やって来たE46M3と忘れえぬ10年来を共にした不人...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3 456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

蛇使いたちの特濃空間 エテロドッソさん 
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 10:03:34
 
BMWのマイスターショップ TKsquareさん  
カテゴリ:メンテ&チューン
2011/12/06 09:56:25
 

愛車一覧

BMW M3 セダン おハナさん (BMW M3 セダン)
M3最後であろう純粋な内燃機関をどうしても乗っておきたく、大好きなF80M3を手放し、迎 ...
BMW 1シリーズ ハッチバック BMW 1シリーズ ハッチバック
スイフトRS-Tを嫁に進呈し、その後釜としてやってきたのがこちら。一度は真剣に購入を考え ...
スズキ スイフト スズキ スイフト
初めての新車として我が家にやってきたスイフトRS-Tです。 旧型よりも格段に向上したボデ ...
BMW M3 セダン 電子制御の鎖で繋がれたバイエルンの獣 (BMW M3 セダン)
難病が寛解したら絶対にこれに乗ると心に決め、闘病し続けた3年半。 2020年に待ちに待っ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation