2012年07月18日
オカルト好きの性ゆえに
梅雨らしい梅雨と明け際の猛暑日により、我が家の庭で、例年になく爆発的に成長した庭木と雑草達。
ほんの少し放置しただけで、触手と化した蔦があらぬところへと巻き付き、西表島かと思うほどの局所的な亜熱帯雨林が形成されておりまして、猫の額ほどの庭にも関わらず、夕暮れ時には、ブレア・ウィッチの森のごとく不気味な冷気を漂わせるほど鬱蒼としておりました。
その、あまりのおどろおどろしさに、高村光太郎が、『5月6月の日本列島は隅から隅まで濡れて出たやうな緑のお祭』と謳ったような若葉を愛でる気にもなれず、嫁からの、「メタラーって、チェーンソーやハサミ使って切るの得意だよね。」との著しい偏見により、亜熱帯雨林の始末を押しつけられてしまいましたので、新しい高枝切りばさみを求め、少し離れたホームセンターへとSTiで向かうことに。
最近できたばかりのここは、商品の充実度もさることながら、棚の配置が見やすく、しかもペットOKということもあって、週末ともなると駐車場はほぼ一杯になるも、アメリカ型のSSM形式を採用しているためか、広い店内は人とワンコでごったがえすこともなく、なによりもレジのスピードがとにかく速いので、近所のホームセンターをスルーしてつい足を運んでしまうのです。
奇跡的に1台だけ空いていた日陰の駐車スペースにSTiを潜り込ませ、ガーデニングコーナーに向かう途中、なんの用もないのに無意識にカー用品コーナーへと足が向き、はっと我に返ったところで、棚から手に取っていたのが、画像のKURE POWER BOOSTERお徳用パック。
1990年代後半、パッケージ裏に描かれた添加前と添加後のインテRのパワーチェックグラフに胸躍らせ、愛車の給油時にこれを入れまくっていた独身時代。
他の怪しげなケミカルに比べ、体感度が圧倒的に高く、オカルト&ケミカルグッズファンの心を鷲掴みにしてスマッシュヒットを続けたロングラン商品だったと記憶しています。
二匹目のドジョウを狙った他のメーカーより、次々に似たような商品がリリースされ、SEVの登場で百花繚乱に咲き乱れたケミカル&オカルトグッズは、まさにカー用品の花形へとのし上がり、この世の春を謳歌していたその時、ケミカルグッズファンにとって、平成の魔女狩りとも治安維持法とも呼ばれ今も尚語り継がれる(嘘)、非情な公正取引委員会の排除命令により、数々のケミカルグッズが姿を消していったのでした。
しかし、ゲシュタポの目をかいくぐり、生き残ったケミカルグッズが今も逞しく売られており、POWER BOOSTERをはじめとした呉工業のこのシリーズもその一つ。
「懐かしいなぁ。。。。」と、車に良いと聞けばあらゆるオカルトグッズを買い漁っていた当時を思い起こし、今ではそこそこ現実的になっている自分に窘められるも、そのまま棚に戻そうとしたところ、何度も値札を貼り直した跡が残る、白く色あせたパッケージに思わず手が止まりました。
「こんなになるまで売れ残っていたのか。しかも、2本で980円のバーゲンプライスだなんて、、、」
濡れた子犬を拾ってしまったような哀愁漂う場末感に、うっかり父性が芽生え、そのままカゴの中へとフェードイン。
で、都合10年振りとなる、POWERBOOSTERは、1本はM3、もう1本はSTi-ALineへと、アイスクリームのパピコ(古!)よろしく、仲良く半分こです。
ちょうどSTiのガソリンが1/4程しか残っていなかったことから、帰宅途中、いつものGSに立ち寄り、STiのガソリンタンクへと投入。
果たして、EJ25ターボにどのような効果を及ぼすのか、それは体感できるものなのか、さてインプレ開始とばかりに、満タン給油を終え、GSから公道へとSTiを合流させてみると、、、
なんと、低速トルク、特に負圧の掛らない、2000rpmまでのNA領域が力瘤一つ分、増えているじゃないですか!!
満タン給油をしたときに、地下タンクの冷えたガソリンにより、なぜかエンジンレスポンスが上がったように感じるようなものではなく、確実に眠たかった2000rpmまでのトルクのつきが違っている。
プラシーボ効果も多分にあるものの、毎日のように通勤でハンドルを握るSTiの微妙な変化を気付かない訳がない。
しかし、体感できたと言い切れるかと問われれば、、、、と逡巡する私の脳裏に浮かんだのは、
以前、ブログでご紹介いたしました、女子大生Mちゃんに入れあげた挙句に、ブランドバッグやら時計を買い与えたT先生から、
「あのさ、、、Vさん聞いてよ。Mちゃん、近頃、全然メールも返ってこないし、なんかそっけないというか冷たいんだよね。前期試験終わってからも忙しいみたいだし、水着を買いに行く約束もしたんだけど、ひょっとしたら、つき合っていたと思っていたのは僕だけかもしれない気が。。。」と沈んだ声で相談を持ちかけられた過日。
実は、T先生とは手をつないだだけと、なぜかMちゃんから聞いてしまっていた私。
今だから、はっきり申し上げましょう。
T先生、それは決して気のせいではございません!!
そして、この勢いを借りて言ってしまえば、POWER BOOSTER投入後の、STiの低速トルクが増えたのは、気のせいなんかじゃなかったのでした。
今朝の通勤時にもその効果は、混雑し、アクセルオンオフが頻繁に起こる名古屋市内でも顕著に表れておりました。
過給が始まると、いつもと変わらないお化けトルクが湧き上がって来て、効果は分からなくなりますが、渋滞時における、低回転域の効能は大変ありがたい限り。
十年振りに試用したPOWERBOOSTERの思わぬ効果に二ヤリとさせられ、つい遠回りして帰宅。
ただ、体感の可否や費用対効果は、それぞれの価値観にお任せするところかと思量します。
さて、我が家のミステリゾーンと化した庭ですが、今日も真新しいカバーがついたままの高枝切りばさみを横目に、嫁の視線が、スティーブンキングのシャイニングばりに、日に日に鋭さを増して突き刺さるのを、いつまで気のせいにしておけるのかは、もはや時間の問題になってきたことは間違いないとだけ申し上げておきます(ブルブル)
※改めてお断りをするまでもございませんが、当ブログ内の感想は全くの私見によるものにつき、製品の効能を保証し、または販売を斡旋するものではないことを念のため申し添えさせて頂きます。
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STi | 日記
Posted at
2012/07/18 13:13:22
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