2006年12月20日
アーカイブ:変態さんシリーズ番外編 【師匠のホーリー・ナイトメア】前編
忙しい時ほど、みんカラが癒してくれるのではとの、人格破綻への末期症状が出始め、手抜きで申し訳ありませんが、削除していたと思っていた大昔のブログが下書きに残っており、季節的にも丁度良いかと思いまして、贖罪兼ねたアーカイブとしてUPしておきます。
なお、当時、コメント頂いているみん友の皆さんは、現在、すでに退会されているか、もしくはアクティブではございません(涙)
2006年12月のモノです。
~番外編の前編~
全5話にわたって、お伝えいたしました、思春期から現在に至る、自称「背骨の通った変態」こそわれらが師匠(過去ブログ参照)
この季節が来るたびに、脳裏に浮かぶのは、忘れもしない、ちょっと切ない師匠のエピソード・・・・
私の気が確かな内に、みなさんにお話しなければなりません。
それは、今から遡ること約15年前(2006年当時から遡って)、この時期の六本木で起きました。
師匠と私は、1年の浪人の末、東京の大学に進学して、迎える初めてのクリスマス。TVでは山下達郎の「きっと君は来な~い。。。」のBGM をバックにJR東海のCMがヘビーローテーションを繰り返し、雑誌ではホットドッグプレスやメンズノンノが彼女と過ごすクリスマスのHOWTOを特集し、すっかりあおられ、あせりまくる大勢のおのぼりさん他、師匠と私(@Д@;
このまま彼女が出来なければ、上京して記念すべき最初のイブは、
1.こいつらと一緒に傷をなめあう
Or
2.バイトに燃える
しか選択肢がない。
特に、師匠が夏頃に酔っ払って、吐しゃ物と血便を賜れた彼の下宿の畳の上で、このド変態と過ごすのだけは絶対に避けたい。
そんな不倶戴天の決意で、サークル主催のクリスマスパーティに参加したのはいいのですが、なぜか師匠たちも一緒というデバフ付き。
当時、トレンドだった六本木のディスコを貸し切ってのパーティ。会費はちょいと高めながら、フロアにたたずむ女の子達もハイレベル。
「むはぁ~♪♪」と改めて東京にきた喜びを噛み締め、フロアを漂いながら中途半端に声を掛けては、返り討ちに遭いながらも、それでも前に出られるのは若さゆえ。
これだけ人数が集まり、確率論からすればいずれどこかに当るはずで、ようやくとあるJDグループと打ち解け、次第にいい雰囲気になったとき、
「タバコを買いに行って来る。」と言って、店の外に出て行った師匠の帰りがやけに遅いことに気が付きました。
「あれ?師匠は??」と偶然ここに来ていた共通の知り合いからも聞かれ、
師匠のことなど、そのままほかっておきたいのは山々なのですが、、、
しかし、【友達思いの男は高ポイント】なんて、その時のメンズノンノに書いてあったものですから、自ら「俺、ちょっと見てくるよ!」と心にもないことをさも心配そうにつぶやき、(もらった!!)と小さくガッツポーズを決めて師匠を探しに、店のドアに向かったのでした。
確か、タバコの自販機はすぐそこかな~と外へ出ると、なんと、目の前で繰り広げられる大乱闘スマッシュブラザーズ!!
近くでパーティをやっていたらしき大学生達と、見るからに屈強そうな金色の髪に青い瞳のマッチョや褐色の皮膚のブラザー達が20人以上、入り乱れてのつかみ合い、殴り合いの真っ最中。
2メートル近い多国籍軍に対し、体格差で明らかにハンディのある日の丸歩兵隊、あっという間にのされています。
「あちゃー、やられてるなぁ」と野次馬に混じって見物していたら、ある見覚えのあるシルエットが・・・・乱闘の中に見え隠れするその姿は、すばやくキックを繰り出しすぐさま人陰に隠れる、ある意味ヒットアンドアウェイを展開する、姑息な戦法。
一瞬目を疑うも、見まごうこと無き師匠の勇姿・・・・
タバコを買いに行ったはずが、喧嘩を買ってしまった、この男。
しかもよりにもよって、関係のない集団同士のいざこざに助っ人参戦して、世界で一番無意味な国際紛争に油を注いでる。
※弱いくせに喧嘩好きな師匠、高校時代、名鉄○山駅で、とある武闘派高校の一団に囲まれて土下座していたこともあります。
「うわ~どうしようもないな~(嘆息)」と思うも、多国籍軍のあまりの戦力差と、結構タイプのJDといい雰囲気になっていたこともあって、気の毒だけど、師匠にはそのまま戦死してもらおうと、パーティ会場に戻りかけた私の背中に、
「おーい、V!こっちだー!手を貸せー!!」と師匠の断末魔のような声が!
振り返ると、アルゼンチンバックブリーカーを決められ、今にも投げられそうな体制に。
『これはやばいっ!!』と本能的にその場から離れようとした途端、腕をつかまれ、ものすごい力で引っ張られたのです。
見上げると、ゲーリー・グッドリッチとボブ・サップを足して2で割って更に曙ティストを加えた、これまた強烈なブラザーが睨みつけているではないですか。
血走ったピンポン玉大の眼球と、鳥羽水族館のトド舎の前にいるような獣臭漂う荒い鼻息が、全てを物語っている。
(すべて英語だったので多分、こんな意味だと思います。) 「・・・てめぇもあの間抜けの仲間か!?この薄汚い、F×ckin'サル野郎。俺を相手にしたことを地獄で後悔しやがれ!ケツにキスして、おふくろとF×ckしな!」と早口でまくしたてられ、
最後のセンテンス「Kill You‼」だけはちゃんと聞き取れたところで、目の前の絶対殺すマンが私の走馬灯を回し始めたのと同時に、まるでレンガのような真っ黒い右こぶしが私のビジュアル系フェイスを直撃!!(p゚ロ゚)==p)`д)グハッ
気がついたら丸太のごとく、アスファルトの上に寝転がっておりました。
乱闘も収拾がつき始めた頃、同じくアスファルトの上にぼろ雑巾のようにしゃがみこむ師匠に近づき、声を掛けようとした途端、顔に異変が💦
『あ、顎が開かない!』しびれて感覚がなくなったビジュアル系フェイスの左側面。触ると火のような激痛。おまけに、しこたま切れて、口の中いっぱいに錆びた鉄の味が満ちている。
ハルク・ホーガンのアックスボンバーを初めてくらった猪木大先生はきっとこうだったのでしょう。
戦場を生業とするガチの職業軍人たちに、見事勝利した北ベトナムゲリラの偉大さを、この時、嫌というほど思い知ったのでした(遠い目)
いわゆる自業自得の師匠と違ってとんだとばっちりを受けた私。
鼻血をたらしながら靴を拾い、悪びれる様子もなく、「お前、弱いなぁ。。。」と薄ら笑いを浮かべる師匠に「誰のせいじゃ!!(-_-メ;)」思わずケリを入れ、一瞬クリパに戻ろうと考えるも、この男のせいで全てが台無し。
当然、このクリパではイブを過ごす相手を見つけることが出来ず、翌週に控えたファイナルのクリスマスパーティに全てを掛けることにした師匠と、巻き添えをくって負傷した私。
しかし、ここで、更なる悲劇が師匠を襲うことに、、、
長文なので、後編に続きます。
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Posted at
2024/12/23 17:08:48
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