2025年05月07日
【前編】名古屋喫茶コ〇ダととあるメタラーとの千年戦争
GW明けのまっことお忙し時に大変失礼しております、新卒の頃から今日まで重篤の五月病に罹患しっぱなし、そして、現在、みんカラで絶賛、現実逃避中のFlyingVでございます。
そんな中、車ネタとは全く無関係のくだらないお目汚しを一つ、GW中の無聊にかこつけて、恥かきついでにキーボードを叩いておった次第でございます。
さて、高度成長期の織物業が盛んだった頃の一宮市で開業し、その自動織機がバッタンバッタンと動き始めるとやることがなくなってしまう、バッタン長者と言われる、高給取りの職人たちをターゲットとしたことと独自のメニューが受け、その後、紆余曲折あり、現在は、日本の食文化にまで成長した当地が誇るコ〇ダコーヒー。
メニュー逆詐欺でも時々話題になり、そのボリュームたるや複数人でシェアすることが前提で、もしシロノ〇ールなど1人1個を頼もうものなら、周りからフードファイターか、またはオツムを疑われるレベル。
こと私もほぼ毎週のように、午後からの講義の前に、学校近くのコメ〇に立ち寄り、腹パンになりつつ授業の準備をしておりまして、平素は大変お世話になっているのですが、実は、ある時期、この店舗と因縁浅からぬ関係となった事件が立て続けに勃発していたのでした。
千年戦争とも呼ばれ、今も尚、ごくごく一部で語り継がれるメタラーとコ〇ダコーヒーとの一触即発の緊迫したやり取り、長文故に、2分割しております。
永遠にGWが続いている、もしくは暇で死にそうな方は是非、お付き合いください。
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この日も、私はF20を少し離れた店舗駐車場に停め、コ〇ダの扉をくぐった。
いつもの通り、カランコロンと軽やかなベルが鳴り、すぐに感じの良い店員さんがやってきて、席まで案内をしてくれる。
ほぼ毎週来ている私にとって、座る席は違うものの、見慣れた店内に顔なじみの店員さん達がきびきびと働いている光景は、もはや生活の一部だ。
初夏というのに汗ばむほどの日差しで、駐車場から100メートルほど歩いただけで、シャツが熱を帯び、皮膚からの湿り気を帯びてくる
猛烈に暑い。
頼むものは決まっていた。
アイスティーだ。
それほど空腹ではないため、食事は講義が終わってからにしておこう。
そう考えながら、呼び出しボタンを押して、店員さんが来るのを待った。
「お待たせしました~」
そう元気よくやって来たのは、いつものベテラン店員さんではなく、初めて見る顔のバイト君だった。
名札の上に『研修中』のプレートが揺れている。
年の頃からすると、大学生になったばかりの男子学生といったところだろうか。
あどけなさの残る、純朴そうな彼は、
「ご、、ごちゅ、ご注文はお決まりでしゅ、、したでしょか?」と盛大に噛みながら、ぎこちない手つきで端末を取り出していた。
その端末もよく見たら上下逆だ。
恐らく、初めての注文取りに行かされたのだろう。
その相手が私とは、いかにも気が弱そうで、ある程度の粗相は許してくれそうだと知ってのこと、コ〇ダも舐めたこと、、、いや、初めての相手とは光栄の極みじゃないか。
私はゆっくり、はっきりとした口調で告げた。
「ア・イ・ス・ティー、ストレートで。」
「あ、、はい、、、ア、イス、あ、、、、」とその新人バイト君は端末を逆に持っていたことに気が付き、慌てて持ち変え、もう一回やり直そうとしたのだった。
『うんうん、慌てず、ゆっくりでいいからな。』
かつて飲食店などでバイトをしてきた身としては、彼の胸の内は痛いほど分かる。一度躓くとパニックが連鎖していくことも。
「す、すいませんでした、、、えと、アイスティーが、おひとつ、、と、、、、」
額に汗をにじませ端末を一心不乱に操作している姿からすると、緊張もあってコマンドの選択に難儀しているのだろう。
「そう、アイスティーのストレート。」
もう一回、私はゆっくりとメニューを繰り返した。
「あ、はい。アイスティー、、ストレートですね。」
ようやく目当てのコマンドを見つけたのか、少し落ち着いた口調で、彼は注文を繰り返した。
しかし、その後、私は自分の耳を疑うような信じがたい場面に遭遇したのであった。
「ご注文を繰り返します。アイスティーのストレートがおひとつ。」
「うん。」
「そ、その、アイスティーですが、ホットかアイスかどちらになさりますか?」
「う、、うんんんん???」
その斬新すぎる確認に、私の思考は一瞬停止してしまった。

ホットの紅茶が運ばれてきて、氷と混ぜて作るタイプのアイスティーなのだろうか、
それとも今、もしかしたら私は何かを試されているのだろうか。
全くもって分からない。
だが、すぐに私は一つの結論に至った。
頼むしかないのだ、アイスティーのホットを。
「じゃあ、ホッ、、、、、」と言い掛けたところで、
「あ!!すいません、すいません、アイスティーでしたね。」と彼が先に気づいてしまい、ホットのアイスティーは幻に終わった。
運ばれてきたのは、いつものアイスティーだった。
私はそれで喉を潤し、講義へと向かった。
このエピソードに生徒達は爆笑したので、私としてはまあ良しとしておこう。
漫画でもあり得ないベタ過ぎる展開だったが、まごうことなき実話。
しかし、この事件は単なる序章でしかなかったのだった。
翌週、同じ時間帯に、私はまたこのコ〇ダに入店していた。
空腹だったため、ドリンクと食事をとることにした。
呼び出しボタンを押すと、例のバイト君がやってきた。
胸には研修中のバッジがまだ付いている。
私は再びアイスティーを頼むことにした。淡い期待込めて。
ただ、さすがに学習したのか、端末操作はそつなく、同じ事は起きなかった。
私は少し落胆し、たまごサンドも注文した。
コメ〇のサンドイッチは、パン生地をトーストに変更することができる。
都合、アイスティーのストレートと、たまごサンドのトーストを注文したのだ。
注文の確認も、2、3回噛んだものの、間違いはなく、私は教材を取り出し、料理が来るのを待つことにした。
『人は成長するんだなぁ。』と受験勉強を頑張る生徒達の姿に重ね、仕事の準備をしている内に、
「お待たせしました~」と例の彼が注文した品を運んできた。
料理が置けるよう教材をどかしたところに、まず、アイスティーが置かれ、
「たまごサンドとなります。」と厚切りのサンドイッチ。
そして、その次の彼の行動に、私は驚愕のあまり、フリーズしてしまったのだ。
「こちらがトーストになります。」
となんと、滅茶苦茶分厚い何枚ものトーストが別皿で差し出されたではないか。
「ご注文、以上で宜しいでしょうか?」
いやいや、全然宜しくない。

※画像はコーポレイトサイトから引用。実物はこれの逆詐欺と呼ばれるボリュームです。
〇メダで食事をされた方はお分かりだと思うのだが、具がたっぷりのサンドイッチで腹パン、トーストですらも大盛ご飯レベル。
私が注文したのは、たまごサンドで、そのパンをトーストにして欲しいとしただけのもの。
白いパンのたまごサンドとトーストのウルトラわんぱくセットでは断じてない。
だが、フードファイターのみならず、こんなアタオカ注文する漢がこの店にいるに違いなく、ごく自然に2人前超の食事が並べられ、
「ではごゆっくり。」と仰々しくお辞儀をする彼を呼び止め、オーダー間違いであることをやんわりと伝えると、
「あ、あわ、、あああああ、、、大変、す、失礼い、、いたしました。」と料理をもって、慌てて厨房へと戻っていったのだった
その後、再び現れた彼は、驚くべきことに、
「こちらのミスですので、トーストはサービスさせて頂きます。」と申し訳なさそうに、さっきのトーストを差し出そうとしてきたのだ。
「無理無理、食べきれないから結構です。」ときっぱり伝え、注文のトーストされたたまごサンドが来る頃には、割とギリギリの時間になっていたのだった。
これも授業で話すと再び大ウケで、たまごサンド並みに美味しいネタとなった。
とここまで、無邪気で一生懸命なバイト君に、2度もおもちゃにされた私だったたが、この因縁は複雑に絡まりながら先へ先へと伸びていくのであった。
後編に続く。
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Posted at
2025/05/07 16:35:20
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