前回のブログで水温計の指示値に関して、仮説を立てて推論を述べてみました。
自分の中で“おそらくコレではないか”と思うもの“いや、やはり間違っていたか”と思うものもありましたが、いくら考えたところで答えが出るわけでもありません。
そこで実際の温度を計測することで、ひとつでも仮説を検証し、真実に近づこうと思います。
早速ではありますが本日、実行に移してみました。
上図は計測個所を示しています。デスビ下にサーモがあります(写真では隠れて見えないと思うので、念のため)。また、計測個所個々の説明を以下に示します。
①アッパーホース上
ラジエターアッパーホースの上部分で計測。ラジエター入口直前。
②アッパーホース下
ラジエターアッパーホースの下部分で計測。①と同位置の真下部分。
③サーモハウジング
水温センサーが刺さっているサーモスタット・ハウジングにて計測。
④Eg.ルーム内温度
ラジエターとサーモの間の空間部分で計測。
本当は液温をダイレクトに計測したいところではありますが、今回は手間が掛かるので断念し、ホース表面の温度から推定することとしました。
実際の計測データを見る前にもうひとつ。前回立てた仮説を確認します。
仮説①:ウォーターポンプの能力が低い
仮説②:水温センサーの計測位置(液相・気相)
仮説③:Eg.ブロックからの伝熱or輻射熱
さて、今回計測した結果はこれらの仮説を裏付けるものとなるでしょうか?
それでは実測値を公開します。
まずグラフの見方ですが、横軸に日時、縦軸に温度を取っています。サンプリングのスパンは2秒。
一番目の実測値は、約1時間ほど走行した際の値です。
2013/01/19 16:33の“2013”くらいから温度が上がっていますね?
ちょうどいつものコースを登りはじめ、“16:33”の33くらいから温度が下がり始めていますね。これが下山開始で2013/01/19 16:40の“01/”くらいまで温度が低く安定しているので下り坂を走行していることがわかります。
そして、17:02以降は温度全体が高いですね。
これはSTOP&GOを繰り返す走行パターンに入ったからです。
ここで読み取って頂きたいのは、計測個所④のEg.ルーム内温度が上がれば“停止”、下がり始めれば“走行開始”です。走行すれば走行風がEg.ルーム内に入り込みますから、当然温度が下がる、というわけです。
二番目と三番目の測定値は、横軸の間隔を短かくして一番目の測定値よりミクロな視点で見たグラフです。
さて・・・長くなりそうなので続きは次回のブログで。
この測定だけでは当然答えは出ません。
でも、いくつか明らかになったこともあります。皆さまも興味があれば考えてみてください。
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Posted at
2013/01/19 22:58:11