海向山を後にして恵山の頂を目指します。
恵山は現役の活火山。
海向山とはあらゆる面で対照的。
見た目ゴツゴツ。
野鳥の声しない。(除く カラス)
硫黄の臭いプンプン。
背の低い植物が目につくのみ。
(おかげで展望はすこぶる良い)
奇岩や噴煙、干上がった川など、冥界を想像させる景色。
恵山は鎮魂の山、蝦夷三霊山のひとつなのです。
津軽海峡を挟んで青森の恐山とつながっていて、闇のエネルギーが生まれるところとされています。
ところどころで大きな岩が登山道を塞いでました。
こんなのが落ちてきたらひとたまりも無いな。
こんなに晴れ上がるとは!登山日和だ。吹く風はやや強く冷たいけどね。
遠くに羊蹄山やニセコの山も。海も青い。
登頂。賽の河原駐車場から1時間弱。
風の当たらないところで休憩。
山頂近くに神社があったのでおまいり。
ここには漁師や船乗り達の守護神として恵山大権現がまつられています。
コメバツガザクラ
火山活動が続いているので植生の回復はあまり進んでいませんが、それなりに高山植物は
あるようです。
今回は花のシーズンにはちょっと早かったですね。
賽の河原・・・仏教思想に基づく「早逝した子供が逝く冥界」
親より早く亡くなった子が早くこの世を去った罪をわびながら、ここで石を積み上げる。
地蔵菩薩に見守られながら、幾日も幾日も・・・。
荒涼としたこの地にはカラスが棲み着いていました。
現代では忌み嫌われる存在で不吉なものと評価されることが多いカラス。
しかし古代では、時空を超越する存在で霊魂を運ぶとされており、神聖な生き物。
カラスはここでお供え物をねらってます。
「お供え物をついばむなんて悪いヤツだ!」と思われる方も多いでしょうが、
お供え物が神の使いであるカラスを養うことにもなっており、
それが供養にもなっているということですね。
この山行で道南五大霊場のうち三霊場を訪れたことになりました。
あと2箇所だな。
山麓のツツジ公園で今が旬のツツジを鑑賞してから江差に戻りました。
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登山 | 日記
Posted at
2018/05/24 20:18:47