クルーズスカウターに「貼るミエ」と消失点学習リセット
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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「貼るミエ」には大小2種類の偏光フィルターが入ってます。
今回、クルーズスカウターのカメラのレンズに取り付けたのは「小」の内径16mm、外形22mmのサイズです。
レンズと言うより、本当はレンズの前にある透明カバーではないかと思うのですが、便宜上、レンズとしておきます。
まず最初にすべき事は、取り付けるカメラのレンズの表面を綺麗にしておく事です。レンズとその周囲の枠の部分を含めて。
レンズにゴミや指紋などが付いてると、その上から「貼るミエ」の偏光フィルターで覆ってしまう事になります。
私はIPA(イソプロピルアルコール)でレンズや周囲を拭きました。普通のアルコールだと、余計に白くなってしまいます。
IPAはQGCブランドのものがお勧めです。
https://amzn.asia/d/ikQ1tin
↑少量必要なら100mlからあります。私は4Lを購入してます。
QGCブランドのIPAは、ガラス面の指紋や皮脂を拭き取る場合でも、他のIPAに比べて、白くなりにくいのです。白くなるのは何かの残留物みたいで、それをまた水で濡らして固く絞ったクロスで拭き取る手間が増えます。
QGCは元はクォーツ・ガラスコーティングの略で、愛車に施工していたコーティング剤でもあります。つまり、コーティング屋が脱脂用に出してるIPAになります。
このIPAをキッチンペーパーや綿棒に少量付けて拭き取ります。
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取り付ける(貼り付ける)手順として、付属の解説書には、
まず第一に、取っ手の付いた保護フィルムを外すように書かれてます。
しかし、これは最後に外したほうがいいと思います。
それは、手順4のように、レンズに貼り付けたら、粘着面を押し付ける必要があるのに、先に表面の保護フィルムを剥がしてると、指などで直接フィルター表面を触ることになり、指紋などが付いてしまうからです。
ですから、最初にするのは、ブルーのセパレーターからフィルターを取り外す(剥がす)ことです。この時、フィルターの縁を持って、セパレーターから剥がすのですが、そのままレンズに持って行って、貼り付けてもいいし、先の保護フィルムの取っ手を摘んでもいいでしょう。
決して、フィルターの裏面に触れないようにしなければなりません。知らぬ間に触れていて、指紋が付いたまま貼り付けたら、もう拭く事すら出来ませんから。
まだ裏面は凹状になってる中(奥)なので、触れにくいと思われますが、先に保護フィルムを剥がしてしまった場合は、その表面にも触れてしまわないように、縁だけを持つように注意すべきです。
画像にある「スリット」が上下になるように、レンズに貼り付けます。これが横向きだったりすると、偏光フィルターとしての能力が発揮出来ないと書かれてます。偏光フィルターには「向き」があるのです。
実際には粘着面をレンズの周囲の枠に貼り付ける事になります。この粘着面はモチモチした感じの厚手の両面テープです。この厚みによって、フィルター自体が直接レンズに張り付かないようになってます。この両面テープの接着力は大変強いです。そしてスリットはその両面テープの切れ目でもあります。
これを一発でレンズの中心に、しかもスリットが上下になるように決めるのは難しいです。フィルターは結構、色が付いていて、レンズの中心が見え辛い事もあります。明るいところで作業するのが必須です。
そして、軽く付けては剥がし、向きや位置の調節が何度も必要になりました。
特にクルーズスカウターのカメラは簡単には外せませんし、外したく無いのです。
カバーは純正ミラーを外さないと取れませんし、カバーの中にある固定ネジを緩めてカメラを取り外すと、向きの再調節や後述の「消失点学習」をやり直す必要があります。
それで、フロントウィンドウに自分の頭を押し付けるようにして、斜めから見ながら、苦労して貼り付けました。
整髪料やら皮脂がフロントガラスに付かないように、新品のビニール袋を頭に被せて。
取り外せるカメラなら、外してから貼り付けるのが一番です。
後で、ミラー型ドラレコの車内リアカメラのレンズにも「貼るミエ」の大サイズを取り付けました。そのカメラは簡単に外せますので。
そのリアカメラへの「貼るミエ」の取り付けは別の整備手帳に上げました。(以下に移動ましました)
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/7740354/note.aspx 4
ドラレコのカメラのレンズに偏光フィルターを付ける効果は、先に書いたようにミラー型ドラレコで確認してますので、クルーズスカウターのカメラにも付けてみようと思ったのです。
カメラ一体型のミラー型ドラレコの場合は、レンズとフロントガラス面との距離が開くので、映り込みが強くなるとされますが、
フロントウィンドウの傾斜がきつい場合は、クルーズスカウターのカメラのように直接ウィンドウに取り付けていても、ガラス面との間が開いて映り込みは強いです。
この「貼るミエ」を付けると、画像のように、映り込みが「薄くなる」ようです。
その場で脱着して比較することが出来ないので、同じ場所で、同じ時刻に、同じような天候の過去の録画映像と比較するしかありません。
ある場面で「効果がある」と思えても、日差しが違ってるだけだったりするので、別の場面では「あまり変わらない」と感じたりします。
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やはり、ミラー型ドラレコのWOLFBOX G900のフロントカメラに取り付けた専用のCPL偏光フィルターのほうが効果は高いと言えそうです。
これは同時撮影のクルーズスカウターの映像との比較です。下のWOLFBOX G900の映像では、エアコンの吹出口の映り込みが、かろうじて下の「CAM」の文字の当たりに、その左端の輪郭が見えてます。このロゴが大きくて目障りなんですけどね。
G900のフロント4Kの高画質映像との比較は酷ですが(画像は縮小してます)、G900のレンズの角度を(ミラーの角度を)もう少し下にして、ボンネットの先が見えるくらいにすればよかったと思います。
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この「貼るミエ」のフィルターは結構、色が付いていて、透過率が43%と箱に書かれていて、夜間に暗くなる可能性があります。
まだ「貼るミエ」を取り付けて、夜間走行してません。最近は夜間に車で出る必要がありませんので。
それでカーポートで夜間撮影した映像がこれです。カーポートの照明が後方にあり、点灯してる状態ですが、やはり下の「貼るミエ有り」のほうが少し暗く感じます。
ただ、不思議なほどに、カーナビや、その左隣の5インチモニターの映り込みがありません。
また、上の「貼るミエ無し」では、カメラの右半分が後述の布でフロントガラスが覆われた状態でした。
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クルーズスカウターの本来の機能は、
カメラで撮影した映像に案内ルートをCGで重ねるAR(Augmented Reality=拡張現実)ナビゲーションにあります。
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また、最新のドラレコにもあるADAS(Advanced Driver-Assistance Systems=先進運転支援システム)の機能もあり、
前走車との車間距離を表示したり、
赤信号を検知したり、
信号待ちでの前走車の発進を通知したり、
レーン逸脱を警告したり、
速度標識を認識して表示したり、
横断歩道前の路面のダイヤマークを検知して、横断歩道標識を画面に表示したりします。
ドラレコのADASの機能は、やたら喋ってうるさく、精度も高くは無いので、結局はOFFにし勝ちです。
しかし、クルーズスカウターのADASは一切喋りはせず、例えば「前走車発進通知」では画面の表示と共に、車内スピーカーから「ぽ~ん」とさりげなく、ハッキリと認識出来る音を出してくれるので、極めて有効です。
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横断歩道手前の路面のダイヤマークの認識はこのような感じで、カメラで捉えたダイヤマークをCGで型取り、画面中央に半透明の横断歩道標識が起き上がるように表示されます。
これまでは、路面のダイヤマークを確実にとらえて認識していたのです。もちろん、設定でOFFにする事も出来るのですが、確認しても「表示する」になってるのです。
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横断歩道を検知すると、画面だけで無く、ヘッドアップディスプレイにも表示されます。このヘッドアップディスプレイもAVIC-VH0999が最後の対応機種となりました。
ちなみに、ある調査によると、このダイヤマークが何を意味するのか、6割の人が知らないとか。
横断歩道は歩行者優先で、違反運転者には罰則もあります。
ですから、この通知は伊達ではないのです。しかも、海外製のドラレコのADASにこの機能はありません。国内でも他に無いでしょう。
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速度制限の標識はちゃんと認識してるのです。画面の左下に捉えた速度標識が表示されてるのがわかるでしょうか。
ですから、カメラの調子が悪いとかでは無いのです。
ただ、前走車の捕捉も悪く感じられ、車間距離の表示も消えてる事が多いのです。
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認識した速度標識は地図上にも記録されます。スカウターマネージャーで速度標識のある場面へ移動する事も出来ます。
この機能は正常なのです。
それで、もしかしたら、ダッシュボードの映り込みが悪影響してるのではないかと思い、「貼るミエ」を取り付ける事にしたのです。
最近になって、認識しなくなったのは、季節的に太陽の角度が低くなっていたからなのか、
それともアンテナ分離型のレーダー探知機
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/6303907/note.aspx
↑MSSSに対応した最新のに変えたいけど、お金が無いし、東海地方はまだ配備されて無いらしいので。
このアンテナをダッシュボードの中央に移動したのも、その映り込みと関係してるのではないかと思いました。
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結局、カメラに「貼るミエ」を付けて走行してみても、横断歩道手前の路面のダイヤマークの認識は悪いままで、改善されませんでした。
それで、カロッツェリアのサポートにメールで質問した返答の「消失点学習」をリセットをする事になりました。
ロクに読みもしないクルーズスカウターの取説(大きな紙1枚)にも、「正しく認識しない」場合は「消失点学習」をリセットしてくださいと書かれてました。
クルーズスカウターの設定の「カメラの取り付け角度調整」や「カメラの高さ入力」には問題がありません。
角度調節は画面上のステータスバーが6個全部点灯してから行うのがベストと書かれてます。
ただ、サポートからはクルーズスカウターそのものを初期化して工場出荷時に戻してから「消失点学習」をリセットして欲しいと返答メールに書かれてました。
それをすると、イベント録画データと消失点学習結果も消去されるらしいです。
■工場出荷時に戻す方法
1.画像のクルーズスカウター本体にあるINDEXボタンを押しながらエンジンをかけ、そのまま押し続ける。
→「ピッピッピッピッ・・」と音がして、工場出荷時設定モード(状態1)になる。
2.もう一度INDEXボタンを長く押す。
→「ピッピッピッ、ピッピッピッ・・・」と音がして、工場出荷時設定モード(状態2)に入る。
3.INDEXボタンをもう一度押す。
→「ピーピーピー」と音がして、初期化を開始する。
→インジゲーターが、赤点灯⇔緑点灯を繰り返す。
→しばらくすると「ピッピッピッ」と音がして、初期化が終了する。
画像の左のほうに見えてるのが、サイバーナビAVIC-VH0999のモニター部です。
愛車はここが唯一の1DINスペースですが、下の方で奥まってるので、ここで液晶画面が起き上がっても、上にぶつかるだけです。それで液晶画面を抜き出して、オンダッシュ化するしかありませんでした。
この位置で、CDやDVDの出し入れ出来ます。
本体部は助手席の下で、HDDもSSDに換装してあります。
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/6736626/note.aspx 16
リセットした「消失点学習」を再学習させるには、以下の条件下で道路を走行する必要があります。
・2車線以上で走行車線の両側の白線がはっきりしている道
・すいている道(車が混んでいると白線が良く見えない)
・なるべく直線に近い道
・天気が良好なとき(雨、霧等で視界が悪くないとき)
・太陽が前方に見えないとき
以上のような条件を満たす国道にたどり着いてから、信号待ちの時に画面上で「消失点学習」のリセット操作をしました。
クルーズスカウター本体の初期化で済んでる「消失点学習」のリセットを、ここでもう一度する事になります。理想に近い道以外で学習してしまうと、不完全な学習結果になるのではと思えたからです。
実際、大型商業施設の駐車場で本体の初期化をして、少し走っただけで、もう「学習済」になってましたから、ここで再度、リセットします。
メニューボタンを押して、
[情報]→[システム情報]→[センサー学習状況]→[クルーズスカウター消失点学習]の順にタッチして、
「リセットします。よろしいですか?」に
[はい]をタッチしました。
これまでは、特にどの道を走行して学習させるか、意識してませんでした。
そもそも、カメラの取り付けをして、角度の調節をしてから、この「消失点学習」をリセットしたかどうかさえ記憶にありません。
カメラの角度を変えた場合は、必ず「消失点学習」のリセットが必要だと書かれてました。
この結果、見違えるように、横断歩道手前の路面のダイヤマークを確実に認識するようになりました。
それにしても、10年前のカーナビでこのような機能を満載してるのは凄いと思いませんか?
私の0999(2015年)の前の、0099(2014年)、0009(2013年)でも機能は同じです。
そして実は前のサイバーナビの画面は、走行中の撮影が困難なので、さらに前の99(2012年)、09(2011年)のプロモーション映像のキャプチャーなのです。
私が使ってる最後の1DIN+1DINサイバーナビであるAVIC-VH0999については以下のパーツレビューも参照してください。
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/11939039/parts.aspx 17
最近、愛車は週に一度位しか乗りません。
それも、犬の散歩ならぬ、車の散歩が目的で、いつも同じようなコースを走ります。
そんな事の繰り返しで、クルーズスカウターの「消失点学習」がおかしくなってしまったのでしょうか?
あるいは、一定期間使うと、スマホやPCと同じように再起動してリセットしたほうがいいという事でしょうか。
ミラー型ドラレコWOLFBOX G900のフロントカメラのレンズのCPL偏光フィルターと、クルーズスカウターのカメラの「貼るミエ」を紫外線から保護する為に、カーポートでは画像のように雑巾をフロントガラスにかけておきます。
偏光フィルターは紫外線で劣化するらしいので。
カーポートはルーフに遮光ネットをかけてはいるのですが。
https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/7316888/note.aspx
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