スティルトン

昨日クリスマス・ディナーの仕上げにチーズを食べました。

「スティルトン」というイギリスのブルーチーズです。

「ロックフォール（仏），ゴルゴンゾーラ（伊）とともに
　世界三大ブルーチーズと云われ…」

そんな話聞いたことないが…（苦笑）

まあ前二者に比べると食文化の観点から劣勢な英国の食品を売り出すには

こんな苦しいキャッチコピーも必要なんだろうな。

今年日本と英国の間で締結されたＥＰＡも協議の過程で

英国産農産物（主にチーズ）を巡って英国が最後まで粘ったことが

いろいろと揶揄されておりました。

私も今回「スティルトン」を指名買いした訳ではなく，

・ ロックフォール → ポーションが大きすぎて買い控え
・ ゴルゴンゾーラ → 人気が高く売り切れ

…で仕方なくこれを購入したのですが，

実際に食べてみて認識を改めました。

実に美味い！

ゴルゴンゾーラほど刺激的な青カビ風味はなく

ロックフォールに並ぶほどリッチな乳脂肪感があり

塩味も強すぎない，バランスの取れた美味しさです。

「世界三大青カビ（ブルー）チーズ」のキャッチコピーを考えた

食品商社もなんとかしてこの美味しいチーズを売りたかったのでしょう。

その意欲は評価するぞ。

今年はボルドー（比較的軽めの赤）と一緒に頂きましたが，

中庸な味を好む日本人の味覚にもマッチするチーズだと思います。

オードブルとしてチーズを食べる日本での食習慣や

ワインよりもビールが一般的というアルコール事情にも

合うのではないでしょうか。