キーウのデーモン！

ロシアの作曲家ムソルグスキー（1839-1881）が親友の画家ハルトマンの死後

回顧展で観たその絵画を作曲者が回遊するという着想の下に作曲された組曲

「展覧会の絵」はラヴェル編曲によるオーケストラ版が特に有名です。

その組曲の最後を飾るのが「キエフの大門」，

往年のキエフ公国首都に築かれたこの門ですが，

１３世紀にモンゴル帝国が西進した際に破壊されて以降

２０世紀末に再建されるまで壊れたままでした。

したがってムソルグスキーが音像化したハルトマンの描画

「キエフの大門」はハルトマンによる再建プランのようなもの。

上の動画に出てくる門がハルトマンの絵。

さて本日のお題「キーウのデーモン（大門）」ですが，

本日 2022/3/31 付で日本国政府は従来「キエフ」としてきた

ウクライナ首都の日本語表記をウクライナ語発音に沿った『キーウ』

に改めることを発表。

そりゃそうだ，敵国ロシア流の表記なんざぁあってはならねぇ！

外務省も在外公館法を改正して『キーウ』表記を徹底するとのこと。

一旦定着した地名・人名（固有名詞）表記を後に改めるのは

いろいろとムズカシイ問題があるようですが，

『キーウ』には私達も早急に慣れるようにしたいと思います。

えっ？「デーモン」の方はどうなってるのかって？

そりゃあ「大門未知子」に決まっとるでしょうが。